少数派シリーズ 特設｜新型コロナウイルス ＶＯＬ．７
安倍首相独断休校、菅・麻生氏に相談せず発表・文科大臣反対も４時間後強行
■閣僚も専門家にも意見を聞かず首相補佐官と２人だけで決定した愚行・迷走
安倍首相の唐突な新型コロナウイルス対策の「一律休校」要請は、首相と今井尚哉首相補佐官だけで決めた『独断専行』だったことが分かってきました。なお安倍内閣と厚労省の失態、休校措置のお粗末さは既号で度々申し上げたので、ここでは安倍首相の焦り、失敗を隠す体質、有害としか言えないパフォーマンスなどに絞ってお伝えします。あまりにもドタバタ・二転三転、行き当たりばったりの「一律休校」の真相は～驚いたことに、菅官房長官や麻生副総理も事前に聞かされていなかったのです。発表当日２月２７日の午前中、首相サイドから当該の萩生田文科大臣に、休校のシミュレーションするよう指示があったそうです。萩生田氏は首相に直談判、反対し翻意を促したが、その４時間半後には首相が強引に発表したのでした。投稿者が愕然としたのは、休校による影響力・問題点が専門家会議にも掛けられず、詳しい専門家にも相談しなかったことです。こういうものは「政治決断」でもなく、ただただ『愚行』“迷走”というものです酷いと感じたことは、休校措置は児童・生徒や親御さんの健康や命を守るためではなかったのです。今までの後手後手の対策によって、内閣支持率と自民党支持率が急激に降下したことによる焦りとイライラ感による強行策だったことが明らかになってきました。投稿者は普段から言ってきた通り、一国の首相にも関わらず感情に左右され、カッコよさだけを求める姿に危惧していましたが、まさにそれが“丸出し”になったことです。強いリーダーシップを見せたい安倍首相の“スケベ心”が、却って災いを招いてしまいました。医学や疫学の根拠に基づいたものではなく、たかだか“素人”（門外漢）の２人で決めた場当たり的な措置は、「暴走」の一言に尽き恐怖を感じます。働きに出ている女性の実態把握（小学生だけでの自宅待機の危険性）と、一人親や貧困家庭の事前対策が全くできていなかったのです。その他国民に影響する休業補償や経済負担の補償も、メディアから指摘を受けて後になって慌てて出してくる始末です。■国民に不安と混乱を及ぼすのは安倍政権の無責任・無能ぶりの繁殖・拡散
安倍首相の今まで対策へのやる気のなさ、厚労省任せ、後手後手、逃げ回っていた出遅れを国民やメディアに厳しく指摘されたため、挽回しようと突如・唐突な対策が、国民に不安を及ぼし混乱を招いているのです。結局、安倍首相のパフォーマンスだったことが、透けて見えてきます。ようやく記者会見に応じたら、全く中身のないお粗末な内容にガッカリしました。記者から休校対策を質問されると、「ご理解を」 「お願い」ばかりで１つも具体性がありませんでした。今までもピンチになると「懇切丁寧に説明する」と言っては逃げていたことが、今回も同じでした。安倍首相の癖で、発言中にあっちこっちと身体ごと左右に見渡していることです。あの場は、カメラ目線で切々と国民に訴えることが必要です。北海道の鈴木知事が、まっすぐ前を見て切実に訴えかけた姿とは雲泥の差でした。もっと言えば、森友・加計問題、公文書問題などでウソばかりをついてきた人間は、こういう時、全く信頼されないのです。従って国民に安心感が伝わらず、却って混乱が増しました。さらには記者の数問の質問回答後、遮って強引に打ち切り３０分あまりで帰ってしまったことです。あの場では、無制限に記者たちの質問を受けるべきです。記者の先には国民がいることを全く理解しておらず、不誠実です。その後は、真っすぐに自宅に帰ったそうです。昭恵夫人に、慰めて欲しかったのでしょうか（笑）。逃げたいあの態度では、支持率も信頼感も上がらないでしょう。首相は国民に集まりの自粛を強いながら、あの日以外は、連日、高級店での長時間の飲酒・会食が続けられています。報道陣が問い質すと、各方面から意見を聞いているという。「個室で数人なので問題ない」と回答、この感覚が庶民から嫌われるのです。麻生財務大臣に至っては、記者が休校に対し共働き家庭で生じる学童保育などの費用負担を聞いたところ、「つまんないこと聞くねえ」と発言。加藤厚労大臣も、無能ぶりを“発揮”。まともな政策や判断ができない、「アベノウイルス」（無能・無責任）の繁殖・拡散が日本を壊す。安倍内閣に、先はないだろう。
次号／８・新型コロナ「ＰＣＲ検査」を遅らせた“戦犯”は？感染研にあった（週刊朝日）
前号／６・一律休校は安倍首相が専門家の意見を聞かず独断専行による道理のなさ
