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食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

海のエコラベルMSCの青いマークが付いた水産物をご存じですか?/魚を大事にしない日本人R3-8

2013年04月04日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
Fishfftp

魚を大事にしない日本人シリーズ R3-8
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
海のエコラベルMSCの青いマークが付いた水産物をご存じですか?

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スーパーなどで、MSCの青いマークが付いた魚介類などを見たことがありませんか?MSC(Marine Stewardship Council=海洋管理協議会)認証ラベル付きの魚介類です。過剰な漁獲を行わず、魚を枯渇させないこと、海の生産力を維持できる漁業を行うこと、などの基準に沿って漁業を行う業者を認定して、他の商品と区別(差別化)できるようにしたものです。

消費者がこのラベルを見て、資源や環境を守って獲った魚と分かるので、安心して買うことができるからです。多くの方が、MSCラベルが張ってある海の資源や環境を守って獲った魚介類を欲すれば(購入する)、スーパーも大手商社・水産業者も、そうした方法で獲った魚介類を納品する動きに繋がるからです。消費者がMSCラベルの魚を選択し、市場で大きな反響を起こせば、手間を掛けて資源や環境を大事にする漁業者を後押しできます。

反対に消費者が低価格だけに拘れば、乱獲や密猟された魚が蔓延(はびこ)るだけです。MSCのシステムは一部の大手スーパーが扱っているものの、市場での割合・規模、消費者の認識度はまだまだです。スーパーで見かけたら、買ってみてはいかがでしょうか!大事なことは、魚資源を大事にする消費者の賢明な行動が求められます。

承諾なしにラベルを掲載する訳にいかないので、HPをご参照下さい。
Sankoua MSC海洋管理協議会HP

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日本の水産予算のほとんどが漁業と関係ない港湾箱モノ建設/魚を大事にしない日本人R3-7

2013年04月03日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
Fishfftp

魚を大事にしない日本人シリーズ R3-7
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
日本の水産予算のほとんどが漁業と関係ない港湾箱モノ建設

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魚の枯渇・絶滅の危機に際し、アメリカでは獲り過ぎる魚はレッドカード、やや危うい状態はイエロー、OKな魚はグリーン等の表現によって細かい情報が公開され、国民の間で共有されているそうです。皆様の中で当シリーズをお読みになって、日本を始め世界の魚の危機を初めて知った方もおられるかも知れません。特に日本の漁業は、今や壊滅的とも言われております。

従来の政府行政が、国民にこうした実態を知らせなかったことが原因です。また多額の農林予算が実際の山・田畑のために使われていないのと同じように、水産予算のほとんどが漁業とは関係のない港湾施設の建設に費やされているからです。いわゆる隠れ公共事業~箱モノ建設です。年間2,700億円の水産予算(2007年)のうち、実際に漁民や漁業振興のために使われる額は50億円程度だそうです。

アメリカやEUの水産予算は日本と逆で、漁船の整備・漁業の近代化への補助金を出すことが大きく占めています。農業と同様に、国の漁業行政ではロクな漁業対策が行われるはずがありません。既号でも申し上げたように、海に魚がいるから無秩序に獲るのではなく、計画的に魚を育てる(増やす)方策など総合的な漁業政策が必要です。

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子供や孫に魚を残すため好きな魚よりも漁獲量が多い魚を食べる姿勢を/魚を大事にしない日本人R3-6

2013年04月02日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
Fishfftp

魚を大事にしない日本人シリーズ R3-6
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
子供や孫に魚を残すため好きな魚よりも漁獲量が多い魚を食べる姿勢を

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北海道・積丹半島カムイ岬

若い皆様が年齢を重ね、将来、孫から「ネ~おじいちゃん・おばあちゃん、昔は海に魚が泳いでいたんだって!誰が皆食べちゃったんだよ~?」と言われることがあるかも知れません(笑)。大袈裟でも、このままでは2048年はともかく、一歩一歩現実のシーンに近づくことは間違いありません。私達は魚を減らさない(食べないという意ではない)、魚を育てながら食べる、好きな魚よりも漁獲量が多い魚を優先して食べる姿勢が必要です。

自分のお金で好きな寿司や刺身を食べるのに、何でアンタに説教されたり、漁業資源の問題や世界の魚事情のうんちくまで聞いて食べなきゃならないんだと思われた方も多いのではないでしょうか。このまま勝手に食べ続ければ、本当に枯渇・絶滅に至ります。子供やお孫さん達のために、魚を守る必要があります。子供や孫の時代どころか、魚は乱獲・枯渇させずに永遠に残さねばなりません。

そのためには1人1人が、好きな魚よりも漁獲量が多い魚を積極的に食べる姿勢が求められます。多くの皆様に、寿司・刺身や皆様の食卓の魚まで、酷い現状と今後の漁業実態を知って頂きたいと存じます。くどい内容は重々承知の上で、投稿者としてどうしてもお伝えしたかった内容です。

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我がままな日本人の魚の食べ方が世界の海を壊す/魚を大事にしない日本人R3-5

2013年04月01日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
Fishfftp

魚を大事にしない日本人シリーズ R3-5
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
我がままな日本人の魚の食べ方が世界の海を壊す

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世界から、日本人が世界の魚~特に特定魚・高級魚ばかりを食べ尽くしていることに厳しい指摘を受けています。日本に魚を売れば儲かるため、各国が乱獲していることも問題です。その結果、世界各地で鮪(まぐろ)や蛸(たこ)、その他の特定種が枯渇しています。外国の多くが日本に売るために大量漁獲して、明らかに魚が減少していることが判明、漁獲禁止・漁獲制限することが広がっています。

東南アジアでは、海老を育てるために沿岸のマングローブの森を伐採し、養殖池にして環境破壊が叫ばれています。日本人の地球破壊への意識のなさ、環境への無神経さが質されているのです。大袈裟ではなく、我がままな日本人の魚の食べ方が世界の海を壊すと言っても過言ではないのです。

一方、身体に良い青魚の代表・秋刀魚(さんま)などは、日本近海には約400~800万トンの資源があると推定されています。しかし毎年の漁獲量は、20~25万トンに留まっているのが現状です。日本人は、今や高級魚志向のため秋刀魚をあまり食べなくなってしまったのです。もちろん秋刀魚だけを、食べている訳にはいかないでしょう。しかし鮪や高級魚の刺身・寿司ネタに偏らずに、健康的な青魚をもっと食べるべきです。

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ここ30年で鮮魚売場はすっかり外国魚ばかりが並んでしまった/魚を大事にしない日本人R3-4

2013年03月31日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
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魚を大事にしない日本人シリーズ R3-4
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
ここ30年で鮮魚売場はすっかり外国魚ばかりが並んでしまった

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昔は、家庭のほとんどが鯵(あじ)・鯖(さば)・秋刀魚・鰯(いわし)などを丸ごと1匹買って塩焼きにしたり、つみれ汁や干物・みりん干などを日常的に食べてきました。中年以上の方は、真面目な魚屋で青魚を主体に安く・安全な魚を食べて健康を保ってきました。しかしここ30年でスーパーに並べられる魚は、日本各地で獲れた地魚・青魚から、鮪(まぐろ)・高級白身魚・鮭(さけ)~チリやノルウェー産などの切身(刺身)、東南アジアの海老に変わってしまいました。

丸ごと1匹魚が占めた売場は、すっかりパックに入った外国魚ばかりに様変わりです。外国で獲れる魚、特に高級大型魚が並び、これでは青魚・小型魚主体の日本の漁業が崩壊してしまいます。惨澹(さんたん)たる漁獲の現状を回復し、豊富な海~漁場に戻すのは、やはり賢い消費者の振る舞いに掛かっています。

脅かしているのではなく、あなたの子供や孫の時代にも蒼々とした海を保ち満足に魚が食べられるように、またバランスよく魚を食べるように考えて頂きたいのです。激安居酒屋の刺身、回転寿司ネタもたまにはよいでしょうが、そればかりを食べるのではなく、健康のためにも、日本の漁業のためにも、国内で獲れる魚を主体に食べていくべきです。

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もっと獲ってもよい魚の種類は25%に過ぎない/魚を大事にしない日本人R3-3

2013年03月30日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
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魚を大事にしない日本人シリーズ R3-3
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
もっと獲ってもよい魚の種類は25%に過ぎない

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世界の漁業資源(主に食べられている魚)の25%が枯渇あるいは過剰漁獲、50%が許容範囲ギリギリと指摘されています。逆に考えれば、75%の魚がこれ以上獲ってはいけない魚です。FAO(国連食糧農業機関)によれば、もっと獲ってもよい魚は、残り25%に過ぎません。

アメリカの科学誌「サイエンス」が発表した「2048年には魚がいなくなる」は最悪の場合でしょうが、今後は水産資源を枯渇させない、魚を増やす根本的な取り組みが必要とされます。空前の魚ブームによって世界中が魚を食べ始め、特に13億人の中国を筆頭に欧米もさらなる急速な伸びで魚需要が増えています。このままでは、地球上に存在する魚は一溜まりもありません。魚はそこら中の海にいると思いがちでも、日本近海を始め現実に世界中の海は“荒れ放題”で、魚が相当少なくなっているのです。

特に日本の漁業は、今や壊滅的です。大事な水産予算のほとんどが、漁業とは関係のない港湾施設の建設に費やされているからです。隠れ公共事業~箱モノ建設です。アメリカやEUの水産予算は日本と逆で、漁船の整備・漁業の近代化への補助金を出すことが大きく占めています。魚を育てて獲る、基本的な国内の漁業対策が求められます。

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遂に2048年には世界中の海から魚がいなくなる?/魚を大事にしない日本人R3-2

2013年03月29日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
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魚を大事にしない日本人シリーズ R3-2
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
遂に2048年には世界中の海から魚がいなくなる?

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「2048年には海から魚がいなくなる」~2006年、アメリカの科学誌「サイエンス」が警告、ショッキングな論文が出され、各国の政府や漁業関係者に衝撃が走ったのでした。牛肉・鶏肉への不安や健康志向から、中国・ヨーロッパなど世界中の国々が魚を食べ始めました。一方、日本の大手商社や水産業者は巨額の金にモノを言わせて、鮪(まぐろ)や高級魚などの特定魚を獲り漁ってきたので、多くの魚が枯渇あるいはこれ以上獲ってはいけなくなっています。

消費者の感覚では、魚は空気や水と同じようにどこにでもいる、いつまでも思う存分食べられると思っています。しかし長年の乱獲がたたり、従来から多くの水産研究者には、魚の枯渇・絶滅を防ぐべき漁業資源確保の必要性が指摘されているのです。水産業者はもとより消費者も、漁業資源確保の必要性と魚の食べ方(好きな魚だけを食べない)を考える時代になってきています。

枯渇・絶滅するから、魚を食べるな!と言っているのではありません。鮪・高級魚などの枯渇・絶滅しそうな魚は極力避けて、日本近海に沢山いる秋刀魚や青魚をもっと食べようとする趣旨です。ぜひご理解を頂き、家庭で健全な1匹魚(尾頭付の小型魚・笑)を食べましょう。

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世界の魚が枯渇に追い込まれている現状を知ろう/魚を大事にしない日本人R3-1

2013年03月28日 | 〇高級魚・ファストフィッシュ
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魚を大事にしない日本人シリーズ R3-1
ROUND3 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
世界の魚が枯渇に追い込まれている現状を知ろう

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ここからは、「ROUND2/好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する」の連載です。魚は世界の海に無尽蔵にいると思っていると、将来とんでもいないことが起こります。専門家は、2048年には遂に魚がいなくなる、もっと獲ってもよい魚の種類はたった25%に過ぎない、鮪(まぐろ)や高級な白身魚ばかり食べていると本当に魚は枯渇すると言われています。世界の魚の多くは、枯渇・絶滅、そこまで追い込まれているのです。

大手の水産業者ほど、儲けのためには特定魚が枯渇しようと絶滅しようとお構いなしなのです。現状の乱獲を続ける限り、魚には限りがあることをご認識頂ければと存じます。ROUNDの前半では、こうした世界の魚が枯渇・絶滅の現状をお伝え致します。後半は、最近言われ出した「フードマイレージ」について考えてみます。

フードマイレージとは、どういうものなのでしょうか?簡単に言えば、食料を運んだ重量と距離を合算した数値です。海外から長距離を掛けて大量の食料を運んでいる限り、CO2排出・地球温暖化の原因にもなっています。地球環境を守る趣旨から、フードマイレージの認識と改善が高まっています。贅沢をせずに、魚も地産地消で食料自給率のアップが叫ばれます。

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