こんにちは。(^。^)
夏も終わりなのに暑い・・・・
しかし、夜には虫が鳴き 稲穂が垂れ やはり秋かな~☆
タイトルの13尺運動。
何じゃこりゃ?と思います。
確かに、尺なんて専門用語に近いのですが我々の身近な単位です。
尺とは古来日本の単位です。
その身近なのは建築。
今は㎜や外国の単位でインチなど(金物など全て)が主流ですが、
木造の基準はやはり尺です。1尺=約303㎜
そしてこの13の意味ですが、少し話が長くなります。
13尺とは、約3939㎜になります。
古来建築は6尺=約1818㎜=1間
畳の長手がだいたい1間弱となるので、一目でどの位の長さとか解るのです。
これも先人の知恵かな~。
そして、12尺=2間がほぼ木造建築の構造体、梁、材料の切り回しの最適寸法であり
それから、小口の割れ、石などの食い込んだものをカットするのに多少伸ばしをみて
材木の古来からの長さを13尺とした訳です。
だいたい伐採する一本の丸太の長さが8メートル位なので、二つ割りにして小口の悪い部分を切ると
ほぼ、3939㎜=13尺になります。
昔の日本人は小柄だったので、開口高さが5尺8寸(我々はゴハチと呼ぶ)
これが一般で約1757.4㎜の高さでした。
しかし、高度成長期により食文化も変わり、基準は6尺以上ないと現代の日本人は鴨居に頭がぶつかってしまう程、
大きくなってしまいました。
また、外国のインチ、メーターによるモジュールにより、2000㎜などの開口になりつつある。
でも、一つ問題が。
3939㎜を半分にすると1969.5ミリになります。
となると、2000㎜に扉や枠材を造るにあたって、鋸の切りしろをみないで、1939㎜の余りとなってしまいます・・・。
お解りでしょうか?
1939㎜分使えない部材が出てくるのです。
場合によっては横の間口に持っていける材料もありますが、ほとんどは余材、つまりゴミです。
これは、極端な例かもしれませんが、何とも資源の無駄遣いだと思えませんでしょうか?
私としては、1900㎜の高さでも現代の日本人は通用するはずです。
この、理屈を知っている大工さんは少しずつ実行しています。
しかし、問題は設計屋さんとデザイン屋さんです。
理屈が解る人もいますが、これが一つのエコ問題として取り組みに参加しようと考えている方はいるだろうか?
疑問です。
私は少しずつでもこの話を広めたいと考えています。
木を植えてまた、伐採して環境保全するのもそうだが、資源をうまく利用するのも環境に対するエコです。
何故、こういう現象が起きるかといいますと、技術者(職人)の逓減、伝承による
もの勉強不足等々・・・
先人の知恵とはやはり、見習うものがたくさんあります。
また、新しいものも勉強しなければなりません。
限りある資源、大事にし、少しでもCO²の削減に取り組みましょう。