富士山の山開きまで、後一週間をきりました。
この時期になると、各地でいろいろなイベントがあり
もう、夏なんだなと感じます。 (^。^)
富士山もご覧のとおり、だいぶ雪が解け そろそろOKだよ~☆ って感じ。
今年は行きたいと思っていましたが、運動不足もあり保留にしました・・・
何だ~意思が弱いな~。 と思われますが、実際に登った人なら賢明だというはずです。
一応、富士も大自然の中です。
必ずしもベストコンディションな状態だともかぎりません。
急な天候不良で体力を奪われる場合もありますし、登ったら自力で下りていかなければならないのですから
安易には考えは禁物です。
しかし、まだ行かないと決めてはいませんし。(笑)
いままで、こんなに近くにいて登らなかったのは いつでも行けるとか見る山だとかそんな感じでした。
しかしなぜ、私がこの山に登ろうと考えたきっかけをお話しましょう・・・
まだ、富士山の写真をいろいろな土地へ行きバカみたいにとりまくっていたころです。(今も撮りますが)
離れて撮るのもよいが一度は登ってまじかに撮ろうと思っていました。
そのひとつとして、富士山の横っ腹に穴がある宝永山でした。
この頂点にある赤岩は雪が降っても積りにくく、朝日を浴びた赤岩を御殿場方面からアップで撮るとなんとも神々しい
感じで、いい按排でした。
調子に乗り、軽装備のわたしは 行き当たりばったりでそのまま登りました。
その時期は5月5日だったかな~。
だいぶ解けたにしろ、まだ雪はのこっており無謀なことでした。
しかし、その前になかなか進まない事を感じました。 えーっ こんなに近くに見えるのになんで進まないんだ(+_+)
滑る砂と、オープンフィールドの為に距離感が解らないのです。
何時間か登ったあげく、雪に見えた白いものは雪が固まって凍ったもの・・・
登ろうとするが、急こう配と氷のため踏ん張りがきかない・・
アイゼン、ピッケル等の装備でないと登れない状態だ (@_@;)
雪山で登る人が滑落したり死んでもおかしくないと改めて肌で感じました・・・。
しかし、TVで芸能人が簡単に登ったり、何万人という人が毎年登る山・・・
簡単に行けると思ったけど、やっぱり大変なんだ・・・。
下をみて歩いていた私はふいに空を見上げると空が・・・
濃いブルーに・・・ 何だろう・・・ 綺麗なブルーだ・・・
まだ、標高3000メートルまで行きませんでしたが 下界では見ることが出来ないと思う・・
空気がきれいなのか・・・宇宙に近いからなのか・・・
それ以上登れないのもありましたが その時、その場に寝ころび 空を仰いでいました。
なんて綺麗なんだろう・・・。 (゜.゜)
もう少し上に登ったらどうなるだろう・・・
もっと綺麗な蒼になるのかな・・・
みなさんには、どうとらえられるか解りませんが・・・
この蒼を見たいが為に私は富士を登ろうとの挑戦がはじまったのです。
そして、初登山 数日前・・私はあるものと出会いました・・
金の観音菩薩です。
新屋山神社といい、観音様といい 信仰深いなと思われますが
私にとってこれも何かの出会いだと思っております。
さておいて、この観音様というと祖母のものらしく 仏壇の奥にあり気付かず
ふと、仏壇に線香をあげたときに気付きました。
生前、祖母がもっていたものらしいのですが経緯はわかりませんが、横須賀の親戚が
祖母のものだと持ってきてくれたものらしいのです。
その仏像が何十年も仏壇の片隅にあった事はしりませんでしたが、私は母に頼み少し貸してもらうことに
仏像を包みザックへ丁重に入れ、富士登山へと挑みました。
本当にあの時も無謀でした・・・。
初登山で一番厳しいコースの御殿場・・・
日が昇る数時間前に クライムオン☆
しかし6合目に着くまでに左足が上がらなくなり、ペースダウン・・・そのうち右足の股関節まで痛みはじめ・・・
何度も下山しようと考えました・・・日はいつのまにか真上ににきてこうこうと陽射しをたたきつける・・・
水分は余分に持ってきたので渇きはなんとかしのぎ、休み休みの攻防 (+_+)
よいか悪いか そのおかげで高山病のけはありませんでしたが、頂上に着くころは山小屋の前の岩場に寝っ転がりうごけませんでした。
何分したのだろうか・・・
いつの間にか寝入ってしまつたらしく、ふと気付くと空に霧状の雲が早く流れていた・・・
下からの雲が上がってきたのだ。
頂上の鳥居の前に観音様を置き拝み、またザックにしまい空を仰ぐ・・・
雲が増えてきたが・・やはり空は蒼かった・・
いつまでも、この蒼を見ていたかった。 (゜o゜)
大地が母なら、空は偉大なる父か(笑)
また、いつの日か この蒼をみに登ろうとその場をあとに下山しましたとさ。 (^。^)