猛暑の中、何時もの散歩道をボンヤリと歩いていると民家の庭先にある満開の白い木槿が一本、青空をバックに艷やかな大輪を覗かせ、一瞬目が醒めたように感じた。
英名はRose of Sharonと優雅であり、旧約聖書にも出てくるそうである。
日本では、一般に、朝咲いて夕にはしぼむ事から、「槿花一朝の夢」などとも言われ大事にされている。実際には、何日も咲き続けるものもあるそうであるが。又、茶花としても「一期一会」の象徴として親しまれているようである。
こう言うと何か高貴な花を連想しがちであるが、私はむしろ庶民的、開放的な感じを受ける。
「それがしも 其の日暮らしぞ 花木槿」(小林 一茶)の句が、私の感じを旨く言い当てているように思う。
強い日差しを物ともせず力強く咲く姿は、最近の猛暑に辟易している後期高齢者の私を元気付け、もやもやした気分をリセットしてくれた。
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