G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

Garmin GPS vs スマホ GPSの比較(その5)

2017-05-28 | 登山関連情報

1.はじめに:
今までの使用実績では地図上の軌跡では両者に有意差はないが、標高データでは、スマホGPSは変動が大きく、その結果、沿面距離や累積高度データが著しく信憑性に欠けていた
  所が、5月20日に鈴鹿の小岐須渓谷から宮指路岳→仙ヶ岳を周回した場合は、地図上の軌跡ではスマホGPSが僅かに優れ、標高データでは有意差が無いことが分かった。
その詳細を以下に示す。

2.地図上の軌跡の比較:
下図は赤線がスマホGPS、青線がGarmin GPSの軌跡である。下図では定かで無いが拡大図では、赤線は地図上の道と良く合致し、青線は特に画面右1/3の林道部分で道から大きく外れているのが分かる。
                                                     (1目盛り約300m) 

3.標高図の比較:
  以下に示すように両者に有意差は無かった

(1)スマホの場合:下図の通りである。

上図から沿面距離:10.06kmであるが実際は、スマホを入れたザックをデポし宮指路岳から
馬乗り岩を往復(100m)したので実際の沿面距離:10.16kmとなる。
なお、累積高度:1,270mである。

(2)Garminの場合:下図の通りである。

上図から沿面距離:10.17kmである。なお、累積高度:1,230mである。

4.今回の結果のまとめ:
  (1)地図上の軌跡ではスマホGPSが優れている
   なお、拡大した地図で見ると分かるが、両者に差が生じているは谷道の部分であった。
     (2)沿面距離、累積高度に関しては有意差が無い。 

5.以前の結果との相違:
   (1)地図上の軌跡に関しては、以前は同等であったが、今回はGarmin GPSが僅かに劣っていた。           但し、ルートナビとして実用的には問題ない範囲の誤差である。
     (2)標高データに起因する沿面距離、累積高度に関しては、以前は、スマホGPSは実用にならない
         の誤差があったが、今回は有意差が認められなかった。 

6.結論:
  登山に於いて、重要なのはルートナビ機能、即ち地図上の軌跡データであるが、Garmin GPS及び
      スマホGPSの変動は実用上問題無いと言える。
         但し、地図上の軌跡、及び標高データに起因する沿面距離累積高度データの誤差は使用環境
    (森 林、尾根、谷など)、携帯方法(水平、垂直、斜めなど)などによって変動する事を承知して
      おくのが肝要であろう。 

7.参考ブログ:
   
 「スマホGPSとGarmin製GPSの標高データの比較検討」
   http://blog.goo.ne.jp/g-g-shimizu/e/f69fb89e0f4fcb94419781c74e0b1d69

 

 


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