G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

宮指路岳(946m)→仙ヶ岳(961m)を周回 ~鈴鹿有数の難コースを踏破~

2017-05-25 | 山行

山行年月日:2017年5月20日(土)、晴、爽やか
参加者:G.G.他4名(5名)
アクセス:往路:各務原6:00→各務原IC→(高速道路)→鈴鹿IC→7:50小岐須渓谷大石橋駐車場
 (走行距離約90km)
歩行データ:距離約10 km/所要時間:7:40(昼食、休憩時間などを含む)/累積高度:1,400m
コースタイム:
駐車場8:05→9:50東海展望10:05→10:30宮指路岳10:45→12:00(P4,P5の間で昼食)12:35
13:10仙ヶ岳13:25→14:10仙鶏乗越14:20→14:55仙鶏分岐→15:10林道終点15:15→15:45駐車場GPSトラック:
大石橋Pからケヤギ谷コース経由で反時計回りに周回した。
宮指路岳~仙ヶ岳間は痩せ尾根でガレ、ザレ多く危険地帯である。1目盛:約300m

GPSトラック標高図:
宮指路岳→仙ヶ岳間には大小6個のピークが連続しハードである。
東峰から仙鶏乗越までは急傾斜の岩稜でスリップしないよう慎重な通過が必要である。

 山行リポート:
大石橋を左折した駐車場には予想に反し、先客は2台のみでハイカーは既に出発していた。
鈴鹿の他の山に較べて、標高では劣るがコースとすれば秀逸であるのにハイカーが少ないのは知名度が稍々低いためかなどと勘ぐる。

 出発すると直に道標が現れる。我々は展望の良いヤケギ谷コースへ向かう。
それにしても、ケヤギ谷、カワラコバ谷と言い不思議な命名である。

■路傍にはイワカガミの群生が散見され、中には赤と白の株が混在していた。
道には枯葉が厚く降り積もり、晩秋の風情である。常緑樹が新芽を吹き、衣替えの最中を告げている。

好展望地の東海展望に着く。西方にはこれから辿る鋸歯状のガレた痩せ尾根が立ちはだかっていた。

■西南方向には双耳峰の仙ヶ岳が聳えている。右が本峰で、左が東峰である。

 ■南東方向には仙鶏尾根と、一旦下って登り返したその先にはアンテナが立つ野登山が眺望される。

■東海展望を後に尾根に上がると北方が望まれた。鎌ヶ岳の槍先、その後ろに御在所山、その左奥には膨大なマッスの雨乞岳が続いている。

 ■路傍の岩塊の上には残り少なくなったシロヤシオが青空をバックに輝いていて、見るものの気分を明るくしてくれた。

■次は三体仏岩に立ち寄る。3個の巨岩が屹立しているが余り仏様のように見えず、有難味を感じない。
一旦下り、登り返すと宮指路岳である。少し北に移動すると西方の展望が開ける。
目の前には馬乗り岩と呼ばれる岩があり見物に行く。馬の背中のように幅が狭く乗るのが躊躇われる。
左側の山は双耳峰の綿向山である。 

■馬乗り岩から戻り記念撮影する。何時もの面々であるが、今日の山行は難コースのためか何時もより
参加者が少ない。

■中央の岩塊が犬返しの険で本コースの難所。高みから見下ろしているので平面的で危険度は分からないが、傍へ行くと厳しさがよく分かる。小生は右側から岩塊を登ったが、左側から登るのが安全のようである。何れにせよ、滑落すれば大怪我は必至で、細心且つ大胆さが要求されよう。 

犬返しの険を過ぎると石楠花が数株、未だ咲いていて、難関突破の高揚感を落ち着かせてくれた。

■小社峠手前で12時になったのと、峠から仙ヶ岳へ200m近い登りが待っているので、稜線上であるが昼食を摂る。下界では31℃位の猛暑日だったそうであるが、稜線を吹き抜ける風は誠に爽やかで、気分良し。
昼食後、30分余で仙ヶ岳に着く。大展望を楽しむ。
縦走してきた宮指路岳(945.5m)方向を振り返る。ピークの陰で分からないが実際は稜線の左右がガレていて油断はできない所が多かった。
中央の山頂がフラットなのが宮指路岳で、左のピークは高円山(たかまるやま、945m)で宮指路岳と同じ高さなのが面白い。
なお、高円山にはシャクナゲが群生するようであるので、機会をみて訪れてみたい。

 ■山頂は他のハイカーは居なかったけど、横一列に並ぶには狭く変な配置の記念写真を摂る。
空はあくまで青く、山頂は独占状態で誠に、気分爽快であった。

■次の舞台は東峰近くの仙の石で、頭でっかちの今にも倒れそうな巨大な岩塊である。

■南方が開け、大展望が得られる。左右に走る線は新名神高速道路で、その背後の中央の山は明星ヶ岳(549m)であり、好展望のハイキングコースになっているようだ。

 仙の石を後に野登山方向に向かって仙鶏尾根を下る。仙鶏乗越までは急勾配の岩稜でロープなども張られていないので転倒しないよう慎重に下る。仙鶏乗越からは仙鶏分岐点までも急勾配であるが岩稜を離れた山腹の九十九折の道となるので危険ゾーンは終わったと言えよう。
駐車場近くになると陽は傾き、杉林の優しいシルエットが今日の山行のフィナーレを祝してくれているように思えるので、何時もながら筆者にはこの一瞬が至福の時で大好きである。

 ■本日出会ったのは4組の6人だけであるが、駐車場には未だ、10台の車があり、皆、何処へ登っているのか訝しく思った。
雑感:
■今まで登った中で、最も危険度が大の上級向けのコースで踏破の達成感が大きい。
■犬返しは左から岩塊に乗るのが安全。また、急なザレ場であり、今回のように宮指路岳から仙ヶ岳に向け登るのが安全と思う。
■見所一杯(東海展望、三体仏岩、馬乗り岩、犬返し、仙の石、花が豊富)で休憩時間が多い分、所要時間の見積もりを長目にする必要があろう。
■長年の懸案であった宮指路岳の登頂を終え、これを以て鈴鹿の目ぼしい山々を全部、踏破したことになり私の登山歴に新たな1頁が加わり感無量である。
■今回もスマホGPSとGarminGPSのトラックデータを記録・比較を行っった。
予想に反し、今回はスマホGPSの方が優れた結果を記録した。本件は別途リポートする。


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