本日の題名を見て,不吉な予感がしたのは私だけでしょうか・・・。
何でも江が秀勝に惚れるとか・・・。
勘弁してほしい内容が予想されましたが,九州攻めの前振りがあり,史実を今度こそきっちりと描き分けてくれるのでは・・・。
せめて戸次川の戦いぐらいは描いてくれよ・・・という淡い期待を持ってはいけない・・・と知りつつもつい・・・。
・・・と思っているうちに,京極高次の名が・・・。
出たな,見え透いた伏線張り・・・と思った私は最高に甘かった・・・(泣)。
高次に惚れたのは初だった・・・(絶句・・・)
自由恋愛など有り得ないことを,以前の「功名が辻」の際に述べたことが有りましたが(一豊と千代が以前から互いに好きだったという設定にドン引きしました・・・),まして女が(しかも名家の姫君が),他家の武将に惚れてそして夫婦になるなどと・・・。
断じてあり得ません・・・。
で,伴天連追放令だぁ・・・??
ガラシャ夫人を何故に出す意味がある??
江と何か関係有るのか・・・。
何で簡単に大坂城内に訪ねてくることが可能なんだ・・・。
ビジュアル的なサービスか・・・。
で,5秒ぐらい戦闘シーン有るかと思った私は大甘でした。
もう後は何をか況んや・・・。
高次と初,秀勝と江のなれそめが十二分な時間を割いて丹念に語られ,ガラシャが入信したのは江のおかげになり,絶妙な間をとったのちに宗易に相談・・・。
恋愛ドラマにもなってない・・・と思うのはをじさんの私だけでしょうか・・・。
これをご覧になった若い方たちは,胸がきゅんとなるようなときめきを感じることができたのでしょうか・・・。
ま,確かに秀吉の伴天連追放令は,天正15(1587)年,九州攻めの帰途,博多(というか箱崎)でだったでしょうが・・・。
で,遂にお茶々を口説く秀吉・・・。
母を初めとする親族皆酔いつぶれとる・・・。
三者三様の恋模様・・・になんて到底なりません・・・。
で,正義の味方よろしく出てくる江・・・。
こんな脚本と演出,誰がOK出すんだ・・・。
・・・と言いつつも,田渕脚本の魔術で,あっという間の45分を過ごしてしまいました・・・。
天正末期の九州は島津と大友を初めとする群雄が割拠し・・・といったことが述べられていましたが,実際は島津が伊東,相良,阿蘇,龍造寺といった群雄を完全に圧倒し,全土を席巻するのは時間の問題・・・となって,本作の前年に大友宗麟(義鎮)が秀吉に泣きついたのがきっかけでしょう。
ですから,秀吉の九州攻めは前年である天正14年には始まっていました。
先鋒は中国を治める毛利一族(輝元,吉川元春,小早川隆景)です。
既に島津軍は築紫に侵攻して築紫晴門の鷹取城(鳥栖市)を落とし築紫氏を屠る。
そして大友家の高橋紹運の高屋城(太宰府市),立花宗茂(紹運子)の立花山城を攻撃。
両城共に激しい反撃に遭います。
そして,高屋城は紹運以下の玉砕によって落ちたものの,宗茂の奮戦で立花山城は落ちず,島津勢は撤退。
やがて山陽道から毛利,山陰道から吉川,南海道からは小早川と毛利軍が門司に襲来。
やがて四国からの十河・長宗我部軍(軍監仙石秀久)が大友軍に合流。
筑前は毛利軍が島津軍を圧迫する中,豊後では四国勢対島津勢の戸次川の戦いが始まりました・・・。
老練な長宗我部元親の進言を聞かぬ軍監仙石秀久の戦略は失敗し,緒戦に豊臣方は敗戦。
十河存安と元親長子信親が討死。
信親の戦死は,長宗我部家の命運を分かつものとなったことは周知の通りです・・・。
あとは年が明けてから秀吉が肥後から,秀長が日向から侵攻。
秀吉軍の先鋒は毛利吉成・高橋元種・城井朝房。
秀長軍は黒田官兵衛と蜂須賀家政。
それによって5月に島津軍が降伏・・・となりました。
・・・といった具合に,簡単に述べましたが,今回の放送はもっと簡単でしたね・・・。
田渕女史は九州攻めの経緯をどれくらいご存知なのだろう・・・と,ついつい疑ってしまいました・・・。
来週は・・・。
お初が高次に嫁ぎたいと秀吉に言っていました・・・(絶句)
高次役の斎藤工くん,イケメンですなぁ・・・。
「オトコマエ」の武田信三郎,「フルスイング」の情けない新採高校教師・・・どれも様になっていましたので,初が惚れるのも当然か・・・(言ってること違うぞ・・・)。
さて,口直しにHDD内の「新選組血風録」見るか・・・。
それとも「真田太平記」のDVD見るか・・・。
今さらながらツイッター始めました。
ま,おちゃらけ時代劇ですので・・・。
私はmixiとツイッター放置しています・・・。