有機化学にっき

気になった有機化学の論文や記事を紹介。

JACS 2005, 127, 1628-1629

2005-04-10 07:31:12 | 新着論文
Catalytic Asymmetric Synthesis of a Potent Thiomarinol Antibiotic

天然物合成 Dennis G Hallさん
Jacobsenのキラルクロム錯体を使ったビニルボラン部位を有する基質を用いてのヘテロディールスアルダーでピラン環を合成し、生じたアリルボランを使いアリレーション
不斉点のない三成分から触媒のキラルを使って4点の不斉を構築

レトロ合成は、さほど面白みなく、キーステップのところが上述の特徴
このグループは窒素でも同じことやっていたような気が・・・
DA反応の置換数の増加、不斉化、ヘテロ原子の導入と脈々と続く大きなテーマです
読んだときはうまいと思いましたが、ふと窒素バージョンもこのグループではなかったかなと・・・

最新の画像もっと見る