長野県諏訪二葉高等学校校長日記 2014・2015

諏訪二葉高校の校長です。校長の視点から学校の様子をお伝えしたいと思います。登校日毎日更新を目指します。ご愛読願います。

7月31日(金)「すこやか」像 2015-106

2015-07-31 21:51:44 | 日記

 この時間、官舎の中の気温は、いまだ32℃。日中の温度を察してください。4時ころに、南校舎4階の廊下側の温度計の温度を見ましたら、36℃を指していました。

 今日、1・2年の全員補習が終わりましたら、部活動ががぜん盛んになったような気がします。

 男子バレーボール部は、今日から合宿所を使い、合宿とか。マネージャーが、夕飯の準備を合宿所食堂で行っていました。

 さて、今日は、『天つ野』第16号の話題から。発行は昭和31年(1956年)3月10日。この号から、1年間の特筆すべき写真が掲載されるようになりました。

   『写真でかたる二葉百年のあゆみ』157頁から転載

 昭和30年5月8日、「すこやか」像の除幕式が行われています。

クリーニング前の「すこやか」像と雪と桜の花

この3月まで本校のご勤務いただいた松下先生撮影

 7月22日 私撮影の「すこやか」像

 また、「若い女性の為に」という社会部の調査論考の一部を掲載しておきます。

 校内は、1期補習最終日を迎えました。1・2年生の全員補習は今日が最終日です。来週月曜日から、3年生の2期補習がスタートします。


7月30日(木)中学生体験入学感想など 2015-105

2015-07-30 16:24:54 | 日記

  

 校内では、今日も補習が組まれています。

 生徒諸君、毎日暑いけど、自分のために、がんばってくださいね。

 私、今日の午後は、休みをとりました。暑くて、ぼーっとしてきて、仕事になりませんでしたので……。

 朝は、夏休みに入りましたが、やはり、長瀬まで、出かけてきました。学校まで戻ってくる途中、汗が噴き出してきて、昨晩の雨の影響か、非常に蒸し暑くもあり、少しはダイエットになったかもしれません。

 今日の『天つ野』は、第15号。昭和30年(1955年)3月10日発行のものです。

 スケート部が、インターハイで見事全国優勝しています。

 『写真でかたる二葉百年のあゆみ』141頁から

 行事回顧を見ますと、文化祭を7月23日(校内)、24日(一般)として行っていますね。

 3月3日 雛祭も、きちんと記録に残されています。

 さて、昨日の中学生体験入学のアンケート結果をざーと見ました。

 自由記述欄にはこんなことが書かれていました。みなさん、ありがとうございました。

 詳細は、教務係の田村先生が、まとめてくださっています。ありがとうございます。

保護者感想

・実際に授業を体験することができ、様々がわかってよかったと思います。生徒会の説明も、頑張っている様子、自分の学校が好きだという気持ちがたくさん伝わってきました。

・校舎等もきれいで、学生の生活が穏やかなことがうかがわれました。

・先輩たちの生の声が聞けたのがよかったと思います。受験のこと、部活のこと、中学生にとって身近な問題、いろいろ考えたのではないでしょうか。

・野澤先生の「品位」、「誇り」、「全部やる」、「優しさ」、「応えてくれる」というお話。自分自身の自己実現のためにどんな状況でも全力でやりきり、なんでも取り組めるという「二葉魂」を感じました。これは長年、受け継がれていることだと思います。私も二葉生でした。

→ただいま、この「校長日記」で、「生徒会誌『天つ野』を中心に二葉の歴史」を執筆中です。「二葉魂」について、これからも執筆してまいりますので、ぜひ、お読みください。

・生徒会の皆さんによる説明は、映像も交えて明るく話してくれてとても好感が持てました。

・校長日記をよく見させていただいていますが、学校の様子や生徒、先生の姿がよくわかり、楽しみにしています。

 →校長へのこの「ご配慮」、ありがとうございました。うれしく思いました。

●案内図がわかりにくかったので、要所要所に案内人がいると助かります。

 →限られた人員の中で、案内人までは手配できないのが現状です。事務室に聞くなりしてほしかったと思います。本校は、高校生たちが非常によく働いてくれますので、来年度から、高校生たちに、もう少し協力をお願いすることを検討してみてもいいのかとも思っています。生徒会係の先生方や教務係と検討してみます。昨年度のアンケート記述で、「エアコンの入った教室に、ドアが閉まっているので、入りにくい」というご指摘に対して、「ご自由にお入りください」という掲示をドアにし、また、全体会で、百瀬教務主任から、そのことにふれました。皆さんのアンケートへの記述が、本校の様々な業務の改善につながっていることをここではお伝えしておきます。 

生徒感想

・化学の実験の授業は興味がもてて、とても面白かったです。いろいろな説明は、資料と詳しい説明でわかりやすく、二葉に興味がわきました。

→銀鏡反応の実験でしたね。観察し、その結果をレポートに書いていくという流れでしたね。

・全体説明会では、高校の楽しさや校風を知ることができ、良かったです。体験授業も一つ一つわかりやすく説明してくれたので、数学ももっと好きになりました。二葉高校はいい学校なので、入りたいと思いました。

・生徒会の説明や先生の話を聞いて、とても活気あふれたよい学校だと改めて思いました。

・今度の体験入学に参加して、前よりも「もっと二葉高校に行きたい!」と思うようになったので、二葉に合格するために勉強を頑張りたいです。

 冒頭の写真は、昨日の部活動体験の様子です。


7月29日(水)中学生体験入学 2015-104

2015-07-29 21:30:22 | 日記

 

 昨晩官舎から撮影した花火の打ち上げ

 本日、中学生体験入学を実施しました。無事に予定通り終了しました。関係の皆さんお疲れ様でした。

 

http://www.nagano-c.ed.jp/futaba/2015taikennyugakuannai.pdf

 私からのご挨拶は、簡単にすませました。

 

 来年度入学生は、全校で55分授業となりますので、1年次から55分授業の恩恵を受けられます。今までに比べ、授業時間1割増しですから。その点が大きな変更点となります。また、彼ら彼女らが、2年生になると、本校の創立110周年記念事業の年になります。

 体験入学は、全体説明会と5教科の中で自分の希望する教科の体験授業、そして、希望者に対する部活動見学の3本柱になっていました。

 生徒会の執行部による説明とビデオ上映が、例年、中学生には好評です。

 新入生へのアンケートでも、「本校の体験入学に参加したことが、本校入学の決め手になった」という割合が、比較的他の項目に比べても高かったですね。

 中学生の皆さん、自分の「五感(みる・きく・かぐ・あじわう・ふれる)」で、本校での1日体験入学を楽しんでいってくれたでしょうか。

 以下、写真で今日の様子を示します。

 

 写真は、あえてぼかし加減にしています。

 部活動体験の様子は、明日の校長日記で記します。

 今日の体験入学の時間の後半、諏訪市役所に金子市長さんを訪ねました。倉田諏訪実業高校校長先生、石城諏訪清陵高校校長先生とご一緒しました。訪問内容は、また、書けるときが来ましたら、書くことにします。


7月28日(火)夏休み補習開始 2015-103

2015-07-28 17:52:24 | 日記

 今朝は一転して雨模様でした。台風12号は、低気圧になりましたが、その影響かと思われます。朝、ゴミ拾いに行った時間は曇っていて、暑くもなくよかったんです。むしろ雨が降りそうで、いつもより早く学校に戻ってきました。

 大根坂をのぼりながら、登校する生徒たち

 しかし、その後、みるみる天候は回復し、非常に暑い一日となりました。午後は、私自身も、すこし「ぼー」としました。

 本日は、補習の合間に、明日行われる中学生体験入学の準備を教務係を中心に行いました。

 明日は、中学生が600名弱、保護者のみなさんが50名ほど、引率の先生方もいらっしゃいますので、結構たくさんの方が来校されます。挨拶原稿を昨日作成しました。私に与えられた挨拶の時間は5分間です。

 弓道部の生徒たちが、午後、顧問の高見澤先生と百瀬教務主任の指示のもと、明日の体験入学のしおりを作成してくれました。弓道部の諸君、ありがとうございます。

 校内では、今日から全学年補習が行われます。

 1年 7月28日・30日・31日の3日間 全員補習

    英語・数学・国語 各60分 終了後SHRを実施し、清掃

 2年 7月28日・30日・31日の3日間 全員補習

    英語・数学・国語 各60分

 3年 1期補習 7月28日・30日・31日

    2期補習 8月3日~12日

    8:30 ~  9:30

    9:40 ~ 10:40

   10:50 ~ 11:50

   12:30 ~ 13:30

   13:40 ~ 14:40

   14:50 ~ 15:50

   授業の帯は以下のとおり。この帯で、補習を回します。

   P:国語・英語・数学・生物・物理

   Q:国語・英語・英語・生物

   R:政経・現社・国語

   S:化学・国語・数学・英語

   T:日本史・国語・数学・地理

   U:生物基礎(1期のみ)・英語・数学

 3年生は、最大11回同じ授業を受けます。「毎日5科目受講します(めいっぱい6科目受講する生徒もいます)」と言っていた生徒もいました。ただ、補習を受けっぱなしではいけません。「補習を受けたことに満足するんではなくて、どこまで覚えたか、理解したか、きちんと自分自身で確認したほうがいいよ」と、私から話した生徒もいます。

 今日、補習の様子を見回り、以下の写真を撮影してきました。

 見回りの最中に、物理教室に行くと、桑子先生が、明日の補習の準備をしていました。

 上の写真わかりますか。雷の発生のメカニズムがわかる実験器具です。それ以上は、桑子先生から詳しく説明を受けましたが、文系の私には書くことができません。あしからず。

 3年生の空き教室で、日本史の勉強をしている生徒がいました。「何をやっているか」聞き、その時代の全体像を、少し黒板を使いながら、解説しました。教壇を離れて10年以上たちますので、うまく説明できたかわかりませんが、久しぶりに、「教師」になった気がして、うれしかったですね。

 終業式以前の話ですが、校長室前の廊下を、なにやら模造紙のようなものを持って通りかかった3年生がいましたので、声をかけました。「専門学校のAO入試でプレゼンをする資料です」というので、「校長室でもやっていきませんか」と、「水を向ける」と、「それじゃぁ、お願いします」ということで、しばし、プレゼンを聞き、アドバイスをしました。「度胸試し」の部分もあるので、2度目のプレゼンは、内山事務長にも、同席してもらいました。

 昨年度も、50名以上の生徒の面接練習につきあいましたが、「今年もやります」ので、3年生諸君は、みずからすすんで、「校長室を訪ねてくれる」と、うれしいですね。待ってますよ。  

 今日の『天つ野』は、第14号です。昭和29年(1954年)3月20日発行のものです。

 

 片瀬校長の巻頭言は、「経験を活かせ」でした。最終段落を特にお読みください。

 

 昭和28年度の行事回顧の写真も撮ってみました。

 4月4日入学式、3月9日卒業式となっています。

 3年生の修学旅行が、4月24日から28日まで、4泊5日で行われています。この時代、2年生で修学旅行をしていたわけではなかったんですね。

 昭和20年代の修学旅行の様子は、以下をご覧ください。『写真でかたる二葉百年のあゆみ』から転載しました。

 話は変わり、午後の話です。

 長野県福祉大学校の豊田校長さんと近藤事務長さんが、来年度の学生募集要項と学校案内をもって、私を訪ねてくださいました。ありがとうございました。

 長野県福祉大学校は、本校からも多くの生徒がお世話になっています。

 以下から、そのウェブサイトをご覧いただけます。

http://www.pref.nagano.lg.jp/fukushidai/


7月27日(月)本日夏休み中ですが、水曜日授業実施 2015-102

2015-07-27 20:49:25 | 日記

 本日は、5月27日(水)の臨時休校分の回復措置の授業を行いました。5月27日が水曜日だったので、今日は水曜日授業を行うわけです。生徒諸君、暑い中、よく頑張りました。今日も非常に暑かったですね。もともと、全員、夏期補習中でしたので夏期補習が一日少なくなりました。

http://www.nagano-c.ed.jp/futaba/H27%20%20rinnjikyuukoukaihukusochi.pdf

 今朝、いつものように長瀬までゴミ拾いに出かけましたが、登校してくる生徒はいずれも、太陽の光に当たり、暑そうでした。日陰を探しながら登校してくる生徒も多かったですね。

 長瀬で、生徒の横断風景を見ていたんですが、「横断歩道」をきちんとわたってほしいですね。私に注意された「二葉生」諸子、私がいようといまいと、きちんとルールを守ってほしいものですね。「おてんとうさまにつばをはく」という言葉を知っていますか。明日をはじめ夏休み中も、様子を見に行きますから、そのつもりでいてください。私も、たまには、「苦言を呈する」ことがあります。

 この「校長日記」を執筆中に、諏訪湖方面から花火の音が聞こえてきました。昨日から8月いっぱい、夜20時30分から15分から花火が上がるそうです。官舎から見る花火はとてもきれいです。

 http://www.suwako-hanabi.com/summer/

 さて、今日の授業の様子です。まずは家庭基礎の1年生の授業です。ランチバッグもだいぶ出来上がってきました。

 次に3年生選択物理の授業。太陽の観測をしていました。1時間目に、桑子先生と中田先生が事前準備をしていました。その後、2時間目に観察を行っていました。

 

  話は変わり、『天つ野』第13号について話を進めましょう。発行は、昭和28年(1953年)3月12日です。本校の校歌が初めて『天つ野』にも登場します。

 「昭和28年3月11日の送別学芸会において、初めて生徒・職員により合唱された。」と、『写真でかたる二葉百年のあゆみ』154頁にありました。

 歌詞の中の「銀(しろがね)の諏訪の湖(み)の面(も)に 立ち渡る虹に七色」の「虹」とは、「諏訪湖の水平虹」を指していたんですね。皆さんご存知でしたか。

 また、昭和27年12月8日の総会において、初めて、バドミントン部が二葉会の部として認められたことが、上記の資料からわかりますね。

 生徒総会前は、庭球部の中に附属した形になっていたと書かれています。バドミントン部の諸君、この部分の写真、よく読んでおいてくださいね。

 


7月24日(金)1学期終業式 2015-101

2015-07-24 21:42:11 | 日記

 本日は、火曜日の4時限から7時限の授業を行い、その後、1学期終業式を行いました。

 詳細日程は以下のとおりです。

 1時限:火曜日の4時限授業    8:30~ 9:20

 2時限:火曜日の5時限授業    9:30~10:20

 3時限:火曜日の6時限授業   10:30~11:20

 4時限:火曜日の7時限授業   11:30~12:20

 昼食              12:20~13:00

 大掃除             13:00~13:30

 移動              13:30~13:45

 終業式             13:45~14:00

 離任式             14:00~14:15

 壮行会             14:15~14:25

 HR              14:35~

 校舎施錠            17:00

 しかし、終業式後の来週の月曜日に、臨時休校の回復措置として、水曜日授業を1日行います。

http://www.nagano-c.ed.jp/futaba/H27%20%20rinnjikyuukoukaihukusochi.pdf

 集会のなかで、ALTの離任式、インターハイに出場する選手の壮行会もあわせて行いました。

終業式校長講話

内容は以下からご覧いただけます。

http://www.nagano-c.ed.jp/futaba/koutyo-danwa.htm

 

 月例大掃除も行いました。

 教室の整理整頓、廊下・階段の汚れ落としを重点としています。


7月23日(木)ずく出せ修行就業体験 2015-100

2015-07-23 06:26:33 | 日記

 昨晩遅くから降り始めた雨が、朝起きても降り続いています。予報を見ると、日中は、降り続くようです。そんなわけで、今日は涼しい一日になりそうです。

 さて、夏休み中を中心に、生徒たちは、就業体験を行っています。一部、始まっていまして、係の英語科百瀬先生にはご足労をおかけします。

 本校は、医療系の就業体験希望者が多いですね。

 

 上の写真は、昨日昼休み、原同窓会長さんから、インターハイに出場する齊藤さんにお祝いを渡しているところです。その後、私から、後援会からのお祝いも渡しました。齊藤さん、インターハイ、頑張ってきてください。全校による壮行会は、明日行います。

 こちらの写真は、これも昨日の昼休みに音楽部のメンバーが、20日に行われた大会で、「銀賞」を受賞したとの報告に来てくれた時に、一緒に撮った記念写真です。10名のメンバーでよく頑張りました。

 本日は、三者懇談最終日になります。木曜日の1時限から3時限の授業後、懇談となります。

 クラスによっては、明日、そして、土日、あるいは、夏休み中にも行います。

 さて、本日の『天つ野』は、第12号についてです。昭和27年(1952年)3月10日発行です。巻頭言は、昭和26年(1951年)5月に本校に赴任された第2代校長片瀬佐伊治先生です。「地の花」の表題の巻頭言。以下の書き出しで始まります。

 何時の時代、どんな国でも、又どんな人でも、夫々の悩みや苦しみを持って居ります。

 そして世界の歴史は、どうしてこの苦しみや悩みを克服するかというあがきの記録と言ってもよいでしょう。その克服の結果出て来たものが文化であります。

 ですから、苦悩や困惑は謂わば文化の母胎であります。若し、地上から、苦悩や困惑が無くなった時は、文化は停滞するでありましょう。(以下省略)

 少し難しい文章ですね。

 第12号には、文化祭についての言及もあります。

 旧制高女から新制高校への昇格を記念した第一回文化祭の翌年、全校で様々な事情を総合し、協議した結果、本校では三年に一度文化祭を行うことが定められた。そんな事情で第二回文化祭は私達の手で挙行したわけである。

 実際には、7月27日文化祭準備、28日文化祭第一日、29日文化祭第二日、夏休みに入る、と、「行事回顧」には記してありました。

 当時は、文化祭は3年に一度だったんですね。

 『写真でかたる二葉百年のあゆみ』137頁から転載

 当時の文化部、運動部にどのようなものがあったかも、活動報告からわかります。

 文化部

 文学部、地歴部、生物部、映画演劇部、音楽部、書道部、絵画部、礼法部(華道)、礼法部(茶道)、技芸部

 運動部

 排球部、籠球部、卓球部、庭球部、陸上競技部、登山・スキー部、スケート部

 スケート部は、1月9日に第1回全国高校スケート大会が、蓼科湖で始めて行われ、それに出場するために部員は楽しいお正月も返上して蓼科湖で合宿練習をして、最後の仕上げを行ったのであるが、その結果は1点の差で第二位となって優勝を逸してしまい、全校の皆さん、並びに先生方のご期待に添えなかったことを残念に思うと同時に、来年こそはと願わずにはいられない。」とありました。

 確か、第1回優勝校は、岡谷東高校だったと思います。みなさん、この事実ご存知でしたか。

 

 

 


7月22日(水)PTA会報「かじのは」発行 2015-099

2015-07-22 17:35:49 | 日記

 

 上諏訪中学校が、体育館の工事のために、クラスマッチの会場がなかなか見つからず困っているとのことで、本校にも打診がありました。体育科とも相談し、本日午前中に、大体育館と小体育館の二つの体育館を、上諏訪中学校にお貸ししました。バレーボールを行っていました。本校の体育科の先生方やバレーボール部の顧問の先生方が、クラブ員を使い、事前に準備をしてくださっていました。ありがとうございます。また、藤木校長先生がわざわざご挨拶においでになりました。

 上諏訪中学校生徒の履物 

 「履物が揃うと心が揃う」という言葉を思い出しました。

 この時期、本校の体育は水泳をやっていますから、お貸しできました。

 校内では、午前中は水曜日の1時限から3時限の授業を行いました。その後、三者懇談会及び補習等を行っています。この時間、まだ、三者懇談真っ盛りです。

 今朝は、長瀬までゴミを拾いに行くときは、太陽の光を背中に受けて、非常に暑く感じましたし、学校に登校してくる生徒諸君も暑そうでした。しかし、日中は、風も出てきて、昨日に比べると、意外と過ごしやすかったですね。

 今日の1時間目、体育館の中学生の様子を見に行く途中に、北校舎1階の被服室をのぞくと、丸山先生のご指導の下、生徒諸君は、ランチバック作りに励んでいました。「何事にも一生懸命!二葉生、いいぞ!!」と心の中でつぶやきました。

 昨日の午後、校長室のドアを開けて仕事をしていると、「校長先生こんにちは。校長日記読んでますよ」とか「○年○部の○○の母ですが、先日の○○ではお世話になりました」とか、様々に声をかけていただきました。ありがとうございます。とてもうれしく思いました。今日も同様でした。

 昨日は、そんなこともあり、「校長日記」以外に何かできないかと考えていたことを実行に移しました(というほどの大げさなことではありませんが)。それは、知り合いの他校の校長先生のまねをして、腰原教頭に骨を折っていただき、「学校長掲示板」を校長室の前に作ったことです。まだまだ、たいしたものを掲示していませんが、徐々にいいものを作っていくつもりですので、よろしくお願いします。「デジタル」は今の世の中では必須ですが、やっぱり、「アナログ」も捨てたものではありません。教頭先生、ありがとうございます。

 また、午後、「信州大学研究会」を行いました。

 講師の先生方は、信州予備学校の先生方です。暑い中、ありがとうございました。

 文系講座 

 理系講座

    文系は13時から60分間、理系は14時から90分間、地歴公民教室で行いました。参加した生徒の話を聞きますと、「大変勉強になった」とのこと。今日学んだことを活かして、夏休みの勉強をしっかりとやってほしいと願っていますよ。

 昨日午前中、水泳同好会の顧問の小松先生が、北信越大会の結果を知らせに校長室に来てくれました。また、以下の写真と文章も。

 生徒たちも昼休みに校長室を訪ねてくれたのですが、あいにく電話対応中で会えませんでした。今日、昼休みに再度来てくれて、しばし、話をしました。

水泳同好会(北信越大会)より

 7月18(土)、19(日)の2日間、福井県敦賀市総合運動公園プールで行われた北信越水泳競技大会に3年の北澤君、2年の仲田さんが出場しました。前日17日の13時に会場入りしました。ちょうど台風が近くを通り、雨風の強い中、早速2人はプールで練習しました。

大会で背泳ぎに出場した北澤君は予選、決勝とも大きく自己ベストを更新し、100m、200mとも4位に入賞しました。インターハイ出場資格の3位には届きませんでしたが、ともに堂々たる成績でした。200m平泳ぎに出場した仲田さんは、自己ベストで31人中15位に入りました。2人が大きな大会で自己ベストを出せたことは立派でした。

今後とも、応援よろしくお願いします。

 

 さて、『天つ野』第11号(昭和26年(1951年)3月15日発行)について今日は書きましょう。

 

 巻頭言、千葉正志校長先生の話です。

 千葉校長先生は、巻頭言の後半部分で、こんなことを書かれています。

 元来、国家社会の隆昌の根源は国家社会に秩序の行われるにある。秩序の支配する国家社会の建設は何に求められるべきか、それは教育の力によらなければ成就し得ないのである。為政者も国民も、教育する者も教育される者も、真にその重大性を深くして理想の具現に努力すべきである。

 しかもその教育は所謂立身出世主義のものでなく、受験の為の教育でなくして、個人格を開発育成する生きた魂の教育でなければならない。吾々教師が安逸の間に教育が出来ると思ったり、生徒が見栄や体裁で校内を出入りすることは根本的に謬りで、真の教育とは如何なることか深く省察すべきであろう。

 いかがでしょうか。「個人格を開発育成する生きた魂の教育」といったくだり、私自身が肝に銘じなければならない言葉だと思って、今回紹介しました。

 こんな和歌も掲載されています。

 冬に入りて餌乏しければ四月より飼いつづけ来し兎を売りぬ

 思いきり泣かんと思う半ばにて学舎去らんときめし今宵は

 干柿のやせゆく軒に糸車ひびきのどかに祖母繰りたまう

 胸病める兄の日毎にほそり行くをわれみとりつつ心くづるる

 母と二人肥料を持ちて日の照れる畑につきて汗をぬぐえり(父逝きて)

 今回も、生活感あふれる和歌のいくつかを紹介しました。

 冒頭の写真は、本日発行のPTA会報「かじのは」の1ページ目です。

 2頁には、部活動報告、音楽会について、3頁は新任職員紹介、4頁は、PTA活動の紹介記事が掲載されています。保護者の皆さん、ご一読願います。

 

 

 


7月21日(火)二つの「上野」 2015-098

2015-07-21 17:43:47 | 日記

 梅雨明けだそうです。今日は非常に暑かったですね。4時の段階で南校舎の4階の廊下側の温度計が34℃を指し示していました。

 ところで、皆さん、3連休いかがお過ごしだったでしょうか。

 私は、土曜日に、午前中に散髪し、夜には佐久市内で会合があり、様々な話を仕入れてきました。学校運営に役立つ話がいっぱい。いつか、その話題もこの「校長日記」のなかで、書けるようなら書くこととします。

 日曜は休養にあて、月曜日には午前中出勤し、溜まっていた仕事を片付けました。

 本校としては、去る土曜日には、2年生は校外研修、3年生は土曜講座実施ということでした。

 さて、本日は火曜日の1時限から3時限の授業後、三者懇談を実施します。

 3年生の面談準備をする担任、プロジェクターを駆使しての面談です。

 こちらは北校舎4階の学習室で学習する生徒たちです。野球部の3年生たちもきちんと気持ちを切り替えて、学習にいそしんでいました。

 一方、こちらは補習の様子です。上が数学、下が地理の補習です。

 過日、本校の若手の先生方中心の自主的な研修会が開かれたと聞きました。いいことですよね。昔は、夜、何人かで輪読会などをやったことを思い出しました。

 様々な研修を行い、生徒のために、学校のために、そして自分のために、役立ててほしいと思うのです。「研修」とは、研究と修養を縮めた言葉です。

 私も、自己研修の一端を次に示しますね。

 

 さて、それは、上の本のことです。祖父江孝男先生の『県民性』です。お読みになった方もいらっしゃるかと思います。初版が昭和46年(1971年)。このほど注文したものは、平成25年(2013年)発行の43版です。今でも売れている本なのです。

 かつて、この本を読んだことがあったのですが、何が書かれていたのか、忘れていました。

 実は、昨年、諏訪に赴任した時に、有賀峠の向こう側に、「二つの上野」という、諏訪市上野と辰野町上野があり、その違いについて書かれた論文をかつて読んだのに、それがどの論文だったのか、忘れてしまい、様々調べたのですが、思い出せないでいました。向山雅重先生の論文集などにもあたり、『長野県史民俗編』に掲載された論文一覧も見たのですが、どうしても思い出せなかったのです。

 先日、ふと思い出しました。それが、この『県民性』です。

 さて、何が書かれているのか。こんなことです。

 昭和45年(田澤註1970年)4月と8月の2回にわたって私どもは、行政上、諏訪市に属する上野のムラともう一つ上伊那郡の辰野町に属する、これまた上野というムラの二つを比較しながら研究調査した。

 この二つのムラは、相互に7百メートルほどしか離れていない。(中略)つまりこの二つのムラは、互いにすぐ眼と鼻の先にありながら、諏訪市と上伊那郡を隔てる境界線がそのあいだに通っているのであって、この境界線こそは、明治以前、諏訪の国と伊那の国とを厳然と隔てる線であった。そしてそれぞれの所轄ごとに文化が異なり気風も違うのである。(中略)

 この二つの上野はともに四〇戸ほどで、農業と近くの町にある精密機械やテレビ部品などの工場への通勤を経済源としており、農業の種類も畑作と水田という点では共通しているし、ちょっと眺めただけでは、あまり相違はないようにみえる。しかしよく調べてみると、いろいろな差が発見されてくる。いまそのなかで、住民の性格についての調査結果だけを紹介してみると、次のようなことになる。

 住民によって意識されている相違点

 住民の語るところをまとめてみると、次のとおりである。

 〈諏訪〉

 1 気性が荒い。

 2 こすい、はすっこい、ぬけめがない(たとえば農業やビニールハウス、その他新しい技術を伊那より早くとり入れている)。

 3 ザックバランである、形式にこだわらない(諏訪では玄関から出入りせず縁側から出入りする。座順も厳格ではない)。

 4 内部結束力、組織力がある(自治組織もしっかりしている)。

 5 伊那より勤勉である。とくに女性がそうだ。

 〈伊那〉

 1 人間がまるく、のんびりしている。

 2 まじめでおとなしい。

 3 礼儀正しくきちょうめんである(家格を重んじ、結婚のときも家柄や血筋を考慮にいれ、玄関から出入りし、冠婚葬祭のときの座順は厳格にきまってる)。

 また諏訪に属する岡谷市が、かつての製糸工場から転じて精密工業でみごとに成功しているのは、結局諏訪人の性格の「はすっこさ」によるのだという点は、諏訪と伊那の両方の人びとから指摘されていた。そして住民の多くが諏訪人の性格の起源として考えているのは、その気候が寒く、耕地も狭く、自然にめぐまれないという点であった。田んぼも諏訪湖の水平面より上にあり、水をひくのにも苦労する。これに対して伊那では用水にもめぐまれ、耕地は広いし、米がよくでき、苦労が少ないので人間がのんびりするのだ、という解釈が一般であった。(149p~152p)

 さて、この「校長日記」をお読みの皆さんは、どのように思われたでしょうか。

 その後も、「TATテストによる調査結果」による分析がなされています。興味のある方は、ぜひ、この本をお読みください。

 私、5 伊那より勤勉である。とくに女性がそうだ。

 という記述に、いたく感じ入りました。「二葉」の同窓生の皆さんとの交流から、そんなことを思ったわけです。

 諏訪に赴任してから、諏訪清陵高校の三澤勝衛記念文庫講座「諏訪力」にたびたび出席させていただいています。

 諏訪人の持つ、「パイオニア精神」とか「こだわり」とか、様々な諏訪の人びとの気質にふれることができ、大変勉強になります。

 

 19日に行われた講座には、出席しませんでしたが、「諏訪響」に関する話も、まさに「諏訪」ならではの話ではないでしょうか。写真は石城諏訪清陵高校校長先生の写真を転用させていただきました。ありがとうございました。


7月17日(金)明日、2学年「夢ナビライブ」 2015-097

2015-07-17 22:03:11 | 日記

 

 今朝の正面玄関 

 本日も、台風の影響を心配しました。教頭、事務長、教務係には、朝6時に学校に来ていただき、万が一に備えてもらいました。「備えあれば、憂いなし」。まさにその通りでした。「危機管理」の基本を改めて思いました。

   そんな中、JRの運行状況を見て、本日、通常授業としました。

 朝、6時5分、以下のオクレンジャーを配信しました。

 本日は予定どおり水④~⑥授業等を行います。
 07/17 06:05

 先日、岡谷駅の駅長さんに優れもののサイトを教えていただきました。「どこトレ」といいます。列車の運行状況を一目で見ることができます。以下に、スマホ用を掲載しておきます。

 http://nihonkai.exp.jp/hm/column/dokotore-sp.html

 明日は2学年が、公欠の生徒を除く全員参加で、愛知県まで、借り上げバスで、標記の進路説明会に出かけてきます。

 諏訪プラザ前 7時30分集合

 ポートメッセ名古屋 11時10分到着予定

 11時50分から15時10分まで30分の講座を5コマ受講

 16時 出発

 19時40分 上諏訪駅前到着予定

 詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。

 参加する2年生諸君、自分の進路選択の参考になるような、積極的な気持ちでのぞんでくださいね。

http://yumenavi.info/live/uketuke/kakunin/index_pc.aspx?p=nagoya

 また、3年生も、明日は土曜講座を実施します。

 校内では、本日から23日まで、午後には三者懇談会を開催します。保護者の皆さん、よろしくお願いします。

 今日は、水曜日の4時限から6時限の授業を行いました。

 昼休みに、正面玄関に行きますと、すでに保護者の方がいらっしゃいました。「お疲れ様です」と声をかけると、「校長先生、日記を読んでいますよ」とおっしゃいます。「ありがとうございます」とかえしますと、「『天つ野』の記事、いいですね。娘が、その内容を読んでくれています」とまたまた、おっしゃいます。さらに続けて、「昔の生徒さんは、語彙力がありますね」との発言。おかあさん、ヨークわかっていますね。ありがとうございます。

 本校生徒が、私の「校長日記」をお母さんのために読み上げているという新たな発見がありました。確かに「黙読」よりは、「音読」のほうがいいですよね。

 懇談会中、各学年、副担任の先生方を中心に、補習も計画しています。

 3年生化学補習

 3年生英語補習

 たとえば、3年生の本日の補習時間割は以下のとおりです。

 12:35~13:25 国語文系、英語、化学

 13:35~14:25 英語、英語、政治経済・現代社会、生物基礎

 14:35~15:25 日本史、国語理系、数学

 15:35~16:25 数学、英語、地理、生物、物理

 明日の3年生の土曜講座の時間割は以下のとおり。

  8:30~ 9:30 英語、英語、政治経済・現代社会、生物基礎

  9:40~10:40 日本史、国語理系、数学

 10:50~11:50 数学、英語、地理、生物、物理

 12:00~13:00 国語文系、英語

 本日、イービンさんが、本校最後の日を迎えました。校長室でしばし歓談しました。その後、一緒に「明治のピアノ」の前で記念写真を撮りました。アイルランドに戻ってから、この写真を、ぜひ、ご家族の皆さんと見てくださいね。

 今日も、イービンさんは、ホームステイ先からお弁当を作ってもらってきました。しかし、本校は午前授業。生徒たちは、ふつうは帰りますよね。そうなれば、イービンさんは誰と一緒に昼食をとればいいのでしょうか。

 なんということでしょう!!1年6部の女子生徒たちが、お弁当を持参し、イービンさんと最後の昼食をともにとってくれたとの話を聞きました。お弁当を作ってくださったお母さん?たち、そして、一緒にイービンさんと昼食をとってくれた生徒諸君、そういった心遣いを、私は大変うれしく思いました。ありがとうございました。 

 さて、今日も『天つ野』の話題です。今日は、昭和25年(1950年)1月23日発行の第10号についてです。

 物化部の「諏訪地方 温泉の研究」、生物部の「人の遺伝についての二、三の調査」も読みごたえがありましたが、特に、社会部の「高校生の心理傾向」に焦点を当てて、書くことにします。非常に格調の高い論調で、質の高い調査です。

 調査時期 昭和24年(1949年)7月

 調査対象 諏訪清陵高校生徒(男子)

      諏訪実業高校生徒(男子、女子)

      諏訪二葉高校生徒(女子)

      上諏訪中学校生徒(男子、女子)

 調査項目 1 読書について(816名)

      2 映画について(825名)

      3 友人について(464名)

      4 悩みについて(847名)

 こんな項目があります。今の高校生は、間違いなく、こんな百分率の高さで新聞を読んでいません。もちろん時代背景もあります。この時代、まだ、テレビがありません。ラジオの時代です。ネットもスマホもありませんから、ゲームをやることもありません。

 だいたい高校進学率は、全国的に、この昭和25年当時、43%でした。中学生の半分以下しか高校に進学していないという時代です。

 新聞を毎日読む者の割合 

 調査人数 二葉259名 清陵232名 実業207名 中学215名

       1年 2年 3年 

 二  葉  54 77 75    

 清  陵  94 95 92

 実業男子  86 93 ○

 実業女子  82 89 90

 中学男子  58 73 89

 中学女子  33 66 73

 こんな記述になっています。

 新聞を読む事は社会情勢を知る最も一般的な而も手近な方法である。自分達は社会の一員として生活しているのだと云う事を意識しておるならば、社会の動きに無関心でおられるはずがあり得ない。社会に関心を持始めるのは一体何時頃であろうか?これを知る為に「新聞を何歳位から読みはじめたか?」の調査を行った。その結果、8歳から19歳までのひらきがあったが18、9歳になって読始めた人はごくまれであることを付加えておく。調査人員816名中12歳から読みはじめたのが129人で全体の16%、13歳からが19%14歳18%15歳15%で12歳から15歳までの間が特に多い。

 読む場所は、男女別を問わず各学年を通じて「世界情勢」を半分以上の人が読んでいる。それに次ぐものが社説、政治、経済面、小説、三面記事等々。女子学生に比して男子は映画、マンガ、演劇、スポーツ等の広範囲に目を通している。これは家庭に於ける男子と女子の境遇の相違なども影響しないとは云えない。女子は学校から帰れば夕飯の手伝い、それに夕飯後のかたづけにと色々細かな用事に追われてせわしいが、しかし夕食後の一時にゆっくり新聞に目を通す位の時間は生み出せない事もなかろう。中学生をみると社説などほとんど読まれていない。三面記事、マンガ等があげられる外、男子生徒のスポーツ熱は激しく各学年を通して80%以上がスポーツ面を読んでいる。


7月16日(木)南信高校校長会 2015-096

2015-07-16 22:04:52 | 日記

 台風11号の進路が気にかかります。

 朝起きると、やはり予報どおり諏訪の地も雨。いつもは官舎から諏訪湖が見えますが、写真のとおり、何も見えません。

 台風の進路によっては、学校として、さまざまなことを考えなければならない事態も生じると考えていてまして、出張中でしたが、たえず学校と連絡を取りあい、本日の放課後の対応、そして明日の対応を、協議していました。

 明日の対応は、本校ウェブサイトおよびオクレンジャー送信のとおりです。

 以下の内容です。

 【重要】 7月17日(金)の登校について 【全体 宛て】

 今夜から明日にかけ台風11号が列島に上陸・通過の予報がされています。
 7月17日(金)の登校について、その影響の恐れがありますので、学校では次の通りに対応し、その旨を生徒へも伝えました。

 【重要】生徒の皆さんへ
 台風の接近による大雨や大雪による影響などで、通常の登校に支障をきたす恐れがある場合の対応
 1.朝6:00(始発)の段階で電車が正常に運行している、あるいは遅れて運行している、本数を減らして運行している場合は、通常授業を行う。
 2.最寄りの各線が部分的に電車が運休して登校が困難な場合は、自宅で待機する。学校より連絡網等で対応を伝える。
 3.朝6:00の段階で電車が運休している場合は、自宅に待機する。学校より連絡網等で対応を伝える。

 
 なお、電車が運行していても、ご自宅周辺の状況により登校が困難な場合も予想されます。無理のない範囲で登校してください。
 ご家庭におかれましてもご理解をいただき、生徒の登校が安全にできますようにご配慮をお願いいたします。
07/16 18:00

 こんな中、本日、エプソン情報科学専門学校を会場に、南信高校校長会・研究協議会を開催しました。

 本日の会場となる建物です。

 以前にも、この「校長日記」で書きましたが、本校が当番校ということで、内山事務長に手伝っていただきながら、会場に、いち早く出向きました。

 今日の会議は、非常にハードな日程となっていました。

 エプソン情報科学専門学校の説明をうかがったり、エプソンの花岡相談役さんのお話を伺いましたし、エプソンの歴史がわかる資料館の見学もありました。そして、県立大学に関する説明もあり、高校教育課、教学指導課からの指示連絡もありました。下岡駒ケ根工業高校校長先生の発表も伺いました。非常に素晴らしい発表で、刺激的でした。

 花岡相談役さんのお話は、「イノベーションと人」という表題でした。

 私が心に残った言葉は、「仕事上、どれだけの壁を乗り越えられたか」、「人をどれだけ使えるか」この二つの言葉です。これは、「どういう人を登用したいか」という問いに対してのお答えでした。

 「若い教員に期待することは?」との問いには、「元気に、前向きに、はつらつと仕事をしてほしい」という言葉も、印象的でした。

 教頭先生も、本日、終日出張でしたので、今日は、百瀬教務主任と前述のとおり連絡を取り合いました。明日は、私が在校しますので、陣頭指揮をとれます。朝、6時には、出勤して、対応します。

 校内では、火曜日の4時限から7時限の授業を行い、その後、各学年ともに、進路講演会を実施しました。講師の先生方、ありがとうございました。

 1学年 「この夏で決まる3年間の学力」 松本大学予備校 平畠氏の講演

 2学年 「大学入試の現状と注意点」 河合塾池袋校 谷氏の講演

 「あずさ」が運休したため、谷さんの講演をうかがうことができず、野澤進路指導主事が代役を務めました。

 3学年 「受験生として夏を乗り切る心構え」 松本大学予備校 一之瀬氏の講演

 


7月15日(水)匿名性を担保した授業評価実施 2015-095

2015-07-15 18:00:30 | 日記

 昨日も、一昨日同様に暑かったですね。昨日の朝、学校近くの道路表示板を見ますと、8時30分現在で、気温が27℃ありました。今日も猛暑でした。ただし、今日は風があり、昨日よりは過ごしやすかったですね。

 そうはいっても、今日の職員会で、先生方に注意喚起しましたが、生徒諸君は、熱中症対策に気を配ってください。

 今朝の大根坂、日陰を歩く生徒たち

 いつもは左側を整然と歩いてくるんですが、日差しを避けるために右側通行する生徒が夏場は多くなります。

    そんなわけで、昨日は、午後5時限の授業から、エアコンの入っている教室は、冷房を入れて授業をしてもらいました。事務室の小松さんや事務長補佐が昼休みに回ってくださいました。私自身も、昼休みに稼働状況を確認してきましたが、非常に快適でした。今日も同様です。

 しかし、すべての教室にエアコンをつけられていない点を、校長として、大変心苦しく思っています。せめて、昨年度、扇風機を各教室2台ずつ入れましたので、当座はこれにて我慢をお願いします。

 エアコンの稼働状況確認後、校長室に戻りますと、野球部の名取監督と3年生部員、マネージャーが挨拶に来てくれました、古田キャプテンの言葉、心にしみました。私から話した言葉も、ぜひ、実践していってほしいと思います。

 月曜日の試合の後、応援団への挨拶の場面

 さて、昨年度から実施ています「匿名性を担保した授業評価」を、今週の月曜日から24日(金)までの間で、すべての講座で実施します。

 集計結果は、私から、各先生方に夏休み後に、個別にお渡しします。

 本校では、共通の授業評価項目だけでなく、教科ごとに、オリジナルな評価項目も作成しています。

 生徒諸君、自由記述欄も含めて、よろしくお願いします。

 ここのところ、非常に長い「校長日記」でしたので、今日は、あえて、短くしました。『天つ野』に見る本校の歴史は、今日は書きません。

 そうそう、昼休みに、音楽会のCDとDVDを販売していました。私もCDを購入しました。

 また、アイルランドから来校している、「イービン」さんが、書道に挑戦していました。3年生の国語表現の授業の中ででした。「イービン」と筆字で上手に書いていました。感心しましたよ。


7月14日(火)アイルランドからの短期留学生来校 2015-094

2015-07-14 19:44:51 | 日記

 本日から17日の金曜日まで、4日間、アイルランドからの短期留学生が来校します。

 6月20日から8月1日まで、来日し、諏訪清陵高校でおもに受け入れていますが、本校でも、この期間、受け入れます。

 本日朝、校長室に挨拶に来てくれました。しばし、話をした後、記念撮影をしました。

 本校では1年6部の教室で主に授業を受けていきますが、放課後には、書道部や茶道部などの部活動にも参加することになっています。アイルランドの文化をぜひ、本校の生徒たちにも紹介してほしいと願っています。

 早速、1時限の音楽の授業参加の様子を写真に収めました。

 話は変わり、本日から23日まで、またまた、3年生の古文文法の朝補習が行われます。生徒諸君はもちろん頑張ってほしいと思いますが、下條先生、馬場先生、朝早くからお疲れ様です。よろしくお願いします。

 結構な数の3年生が、朝7時50分からの補習を受講していました。

 生徒諸君は、先生方のご労苦に報いるためには、ただただ、先生方の講義をノートに写すような、そんな受動的な補習の受け方ではだめなんですよ。「頭を働かせ、今までの知識を総動員させ」考える。そんな授業の受け方を期待していますよ。受験生なんだからね。

 「読み書きそろばん」という言葉に象徴される日本の教育の在り方が、大きく変わろうとしています。表現力、課題発見能力、といった力も今の生徒たちには求められています。

 私は午後、高等学校の生徒指導の会議が下諏訪町ホテル山王閣であり、鈴木生徒指導主事と原田PTA会長さんと一緒に出掛けてきました。先ほど、会議が終わり、この「校長日記」を書いています。

 諏訪地区高等学校生徒指導連絡協議会並びに諏訪地区高等学校生徒指導合同連絡会というものです。中高懇談会の反省、夏期休業中の校外巡視、関係団体からのお話がありました。

 この事務局、今年度は茅野高校です。お疲れ様です。実は、来年度は、本校が事務局校になりますので、その段取りもきちんと見たり、会議の様子をきちんと写真に収めてこようと思っています。

 今日も『天つ野』の話を書きます。第9号についてです。

 発行は、昭和24年(1949年)3月18日です。表紙を見ていただければわかりますが、「長野縣諏訪二葉高等学校」とあります。

 昭和23年(1948年)4月1日、学校名を諏訪二葉高等学校と改称し、この昭和24年3月22日、伝統ある諏訪高等女学校は、卒業生41回、4219名をもって、自然廃校となったのです。

 冒頭に、高校初代校長の千葉正志校長先生が、「考えること」という題名で、執筆されています。

 少し冒頭とその後の話の内容を紹介します。

 天つ野と云えば戦前から毎年刊行されたなつかしい名である。戦争目的以外の事柄が自然に影をひそめたその当時、内容豊かに個性味のあるものを出していて、かげながら喜んでいた。その後、内容が次第に二葉会誌の構想をもつようになってきたときいている。会の活動状況や会員相互の発表誌にも同窓会やPTAとのつながりになって、二葉会の歴史に一段の光彩を放つこととなり、ひいては学校に於ける教育計画の一端を社会に周知して、批正と協力とを得ることは本会が健全な発達を期する至極大事なことであり、輝く伝統を守り立て、校風刷新とその誇とを高揚するものであろう。

 「光陰矢の如し」と云う語は余りにも陳腐な言葉ではあるが、しみじみと考えさせられる言葉である。私達は与えられた「時間」をどんなに効果的に使ったかと云う反省と共に如何に使うべきかと、より善き将来への精進がなされなければならない。年度末というものはそう云う事を反省し、次の出発へそなえるよい機会であろう。こんな意味で所感の二、三をあげて生徒諸子の参考とすると共に、自分の反省ともしたい。

 とし、

 (1) 一般的な教養である学業に精進努力すること

 (2) 能率のあがる生活をなすこと

 (3) 品位を保つこと

 の三点を挙げ、具体的な事柄をあげています。

 詳細はここでは書きませんが、最後の「品位を保つ」ということで、私の感想を少し述べます。

 同窓会の皆さんとお話をすると、「品がある」というんでしょか、千葉校長先生の書かれている、「品位を保って」いらっしゃるんです。

 おとといの同窓会伊北支部の総会でも、また、昨日の同窓会理事会でも、改めてそのように思いました。千葉校長先生の言葉が、受け継がれていると思っています。

 諏訪高等女学校から脈々と続く、二葉としての伝統が、卒業生の皆さんの当時の学校生活に大きな影響を与えたのではないかと、私は密かに思っているのです。

 それでは、「今の「二葉生」はどうなっているのか」、という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、本当に気配りのできるいい生徒たちが多いですね。

 昨日も校長室に来た生徒と話をしていて、「ちょっと床にしみがついているなぁ」と話したら、「雑巾で拭きましょうか」と応えてくれて、すぐに水ふきをしてくれました。生徒だけじゃ申し訳ないから、私も一緒にやりました。見違えるようにピカピカになり、気分も爽快になりました。

 こんなところにも、二葉生の気配りを感じますし、そうした積み重ねが、「品位」につながっていくのだと思うのです。

 


7月13日(月)同窓会理事会、高校野球1回戦 2015-093

2015-07-13 18:07:18 | 日記

 

 本日午後、本校会議室にて、同窓会理事会が開催されました。

 私も冒頭でご挨拶を申し上げました。

 先の火災について、報告しました。また、学校の近況について資料を用意しました。最近、この「校長日記」で記している『天つ野』から、話題も提供しました。

 主な議題は、10月4日(日)のロビーコンサートだったかと思います。理事のみなさん、よろしくお願いします。

 会議の様子です。

 今日は、9時30分から野球部の夏の大会1回戦がありました。相手は、松本県ヶ丘高校です。私も応援に行ってきました。試合が予定通りに終了し、同窓会理事会に間に合いました。

  松本市野球場

  本校野球部の保護者の皆さん

 試合前の練習

   先発メンバー

    試合開始

    一回裏守り

    3回裏に3点取られました。

 4回表ワンアウト1、2塁のチャンスを生かせず、この時点で0対3

    5回表、ツウアウト1、3塁から、代打塩沢の左中間2塁打で、1点返す。

    結局、1対4でした。選手諸君、マネージョーのみんな、そしてスタンドで応援していた野球部のみんな、海沼部長、名取監督、西澤先生の顧問の先生方、野球部の保護者の皆さん、お疲れ様でした。

    冒頭の写真は、事務室前の掲示板です。生徒諸君が、よく見ていきます。本校生の活躍の様子を掲示しています。教務係の高見澤先生と武田先生が、毎朝、事務室で、新聞を確認してくれています。そして、掲示してくださっています。ありがとうございます。

 今日の『天つ野』は、第7号についてです。昭和22年(1947年)7月15日発行とあります。

 ここに大変興味深い調査結果が掲載されています。

 家庭における勉強時間の調べ(昭和22年6月8日現在) とあります。

 時 間   実 数 百分率

 30分    11  1.5

 1時間    68  9.8

 2時間   202  29.3

 3時間   223  32.4

 4時間   120  17.4

 5時間    64  9.3

 この調査結果、皆さんどのように思われますか。

 少なくとも、現在の二葉生より、学習時間は多いと思いますね。

 新聞についての調 もあります。

             2 年  3 年  4 年  5 年      

 新聞を読んでいる生徒  73.5%    85.5%     82.0%     91.0%

 政治経済面の記事            29.2       41.9        32.1        33.6

 社会面の記事                  31.4       39.1        28.6        14.4

 文化面の記事                  17.9        4.0         14.3        13.6

 外国の記事                       1.6       2.0           1.0          2.4  

 マンガ                            3.4        -              0.6          0.8

 その他                          16.3       13.0         14.3        35.2

 この時代は、まだ、テレビがなかったんですよ。

 新聞を読んでいる生徒が多いですよね。新聞をとっている家庭も多いということですよね。新聞をとるだけの財力がある。それに、高等女学校に子供を入学させるだけの財力があったことも、我々は背景知識として知っておく必要があります。

 愛読書の調 というものの記載もあります。

 2年 小説集、少女雑誌、藤村のもの、漱石のもの、啄木のもの、歴史の本、伝記のもの、科学の本など

 3年 藤村のもの、鴎外のもの、岩波文庫、探偵小説、漱石のもの、日本文学全集、小説集など

 4年 藤村のもの、漱石のもの、岩波文庫、ヘッセ・トルストイのもの、一葉のもの、伝記のもの、詩集・聖書・ゲーテのものなど

 5年 藤村のもの、啄木のもの、文学全集、岩波文庫、漱石のもの、ヘッセ・ジイドのもの、明治大正文学集など

 島崎藤村、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉、石川啄木といった作家の作品が読まれていますね。当時の旧制の女学校生徒たちは、こうした作家の本を読んでいたんですね。

 崇拝人物の調 というものもあります。これなどは、現在では、個人のプライバシーに属する問題として、新聞調査、愛読書調査と並び、軽々しく調査などできない項目です。

 2年 父母、藤村、啄木、山本有三、二宮金次郎、野口英世、天皇陛下、マッカーサー

 3年 父母、天皇陛下、野口英世、レオナルド・ダ・ビンチ、藤村、尾崎行雄

 4年 藤村、キリスト、父母、ヘッセ、啄木、吉田松陰、ゲーテ、メンデル、二宮金次郎、静御前

 5年 キリスト、藤村、天皇陛下、キュリー夫人、宮城たまよ

 このほか、こんな作品もあります。

 父帰る

 母と姉妹で

 ホームに足を急いだのは

 暑い七月のことだった

 

 汽車がすべるように

 ホームに入った

 私達は飛び出した

 

 汽車から降りるのは誰だろう

 我が父 なつかしき父である

 幼き妹はなにもしらない

 

 お父さん……

 私は泣き声でそばへ行った

 母の目 私の目は涙が光っていた

 

 御苦労様すら云えなかった

 故郷の土を踏む第一歩

 ああ 何と淳朴な姿

 お父さんは、戦地から戻られたんですよね。待っていた家族の心情がよくわかる文章でしたので、全文取り上げました。

 諏訪高等女学校時代の最後の『天つ野』第8号は、昭和23年(1948年)3月20日に発行されています。

 その中に、以下の短歌が収められています。

 北満の地に在りてう姉を偲びて

 帰りこぬ姉の行方を思いつつ 仰ぐ夜空に北斗の光れり

 幾千里はなれし姉の身の上を 今日も妹と神に祈りぬ

 紅葉せしうるしの色はよき色と 愛でにし姉の姿偲ばる

 満州移民でしょうか、満州に渡ったお姉さんの安否がわからないことへの心配の情、お姉さんに対する深い慕情が、この歌にはあふれていますね。

 先の戦争にかかわる、一般民衆レベルの話題を、『天つ野』から拾い出してみました。

 

 

 


7月12日(日)同窓会伊北支部総会ほか 2015-092

2015-07-12 23:35:28 | 日記

 本日、同窓会の伊北支部総会にお招きいただきました。辰野町たつのパークホテルが会場でした。

 同窓会の正副会長さんと一緒に出かけてきました。

 この支部総会は2年に1回開催されるとのことです。会員40名強の出席がありました。

 支部総会では、校歌斉唱・支部長さんの挨拶・原同窓会長さんの挨拶・来賓紹介・来賓を代表して私からの挨拶・議事と進行していきました。

 私からの挨拶では、いつものように、腰原教頭に作ってもらった資料をもとに、学校の近況を報告してまいりました。

 その後のアトラクションは、会場を移し、「高原の風そよぐ ボサノバフルート」と題して、本校OGの赤羽泉美さんのフルートと今井亮太郎さんのピアノの生演奏を楽しませていただきました。演奏の様子をこの「校長日記」にアップしても構わないとの許諾を得ましたので、以下にアップします。

 

 その後、記念撮影を行い、昼食懇親会となりましたが、出席された会員お一人おひとりからのテーブルスピーチがあり、私はメモを取りながら聞かせていただきました。

 高校17回卒業生の方は「ちょうど東京オリンピックのときで、聖火ランナーをつとめた」とか、「上諏訪駅前で、自分たちだけで食べた今川焼の味が忘れられない」といったお話を伺ましたし、そのほかにも、今取り壊し中の丸光の中の喫茶店でチョコパフェを食べた話とか、何とも面白い話をいくつか伺いました。

 みなさん、「二葉」で過ごした高校時代を生き生きと語ってくださっていました。共学1期生(高校42回卒)の男の方も出席くださり、「今は、辰野からは男子のほうが多く進学しているようだが、自分が男子の1期生であったことが後輩につながりよかった」といった話なども、記憶に残るお話でした。

 定年退職を迎えた後の第二の人生を、どのように生きているかも、大変興味深く聞かせていただきました。

 みなさん、ありがとうございました。

 この夕方から、石城諏訪清陵高校校長先生から誘われていました、以下の会合に出席してきました。

 今日は会合のはしごになりました。

 「社会へつながる子育てを考える会」というものです。

 パネリストとして、石城校長先生、株式会社アイキューブ代表取締役の矢勇人さん、諏訪市地域総合クラブ四賀地区児童育成団体しがっ子クラブ事務局長の小池玲子さん、ママ育プロジェクト理事指南役の有賀ゆかりさんの4人、そしてコーディネーターは、アートミーティングすわ、ママ育プロジェクト事務局の高木智子さんでした。仕掛け人は、山崎三千代さんでしょうか?

 内容は非常に面白かったです。誘われるままに、その後の反省会にも出席して、先ほど、まだまだ話は尽きませんでしたが、「校長日記を書きますから……」と、先に帰ってきまして、この「校長日記」を書いています。

 明日も早い時間に、野球の応援に、松本に出かけますので、もう休みますので、内容についてのコメントは、今日のところは差し控えます。

石城 正志さんの写真

 話は変わり、今日も『天つ野』のことです。

 第4号からは、活字となりました。4号は、昭和21年(1946年)9月15日発行です。

 巻頭言に以下の記述があります。

 最近所謂(いわゆる)民主主義を曲解して徒に(いたずらに)感情に走り常識を逸する行動が特に目立つ。「私達の自由を束縛されたくないわ」などと赤い気焔(きえん)をあげて無軌道なる行動を敢て(あえて)する女性、食糧逼迫(ひっぱく)を口実として殊更(ことさら)安逸をむさぼらんとする男性、数え来れば際限もなく醜悪なる世相が目につく。

 道義頽廃(たいはい)の現世に処して自ら内省し高潔を保持することは困難かも知れないがこれを克服する必要今日より急なるはない。而も(しかも)この苦しみを突破して新生日本、道義日本を打建てるものは純真なる若き人を俟たねば(またねば)ならない。(以下省略)

 いかがでしょうか。時代の雰囲気を感じ取れる文章ですね。日本史や倫理の試験問題のリード文にして、「傍線部の設問に答えなさい」などと出したくなる文章です。

 こんな文章もあります。

 はるばる関西から小淵沢の農家に疎開して夏となり秋を送り冬を迎えた。(以下省略)

 こんな短歌も。

 雨降りてつばめ飛びかう青田には田植の人の笠見ゆるなり

 雑録として、昭和21年度の行事予定表も記載されています。

 4月 始業式、入学式、対面式、入校期訓練、服装記名検査

 5月 身体検査、遠足、大掃除

 6月 遠足、競技会

 7月 考査、大掃除、終了式

 8月

 9月 始業式、大掃除、服装検査、研究発表会、遠足、

 10月 運動会、大掃除

 11月 遠足、音楽会、収穫祝、考査

 12月 父兄会(四年)、展覧会、大掃除、終了式

 1月 始業式、大掃除、服装検査

 2月 音楽会、父兄会(二年)、考査

 3月 送別学芸会、大掃除、卒業式、謝恩会、終了式、入学考査

 今と同じものもあれば、今はなくなったものもありますね。

 もう少し詳しく、1学期の様子も書かれています。

 4月3日ー5日 入学考査

 4月7日 合格発表

 4月10日 総選挙

 4月16日 始業式

 4月17日 入学式

 4月18日ー20日 入校期訓練

 4月26日 映画「ユーコンの叫び」観覧

 4月29日 天長節拝賀式

 5月10日 遠足

 5月15日16日 農繁休業

 6月5日 ○○先生帰還挨拶 田澤註:戦争からの復員をさす

 6月6日ー15日 農繁休業

 6月21日 歌と話の会(沖縄疎開学童救援基金募金)

 6月29日 ○○先生告別式 ○○先生帰還挨拶

 7月1日 校内対級競技大会

 7月6日 映画「キューリー夫人」観覧

 7月11日ー13日 学期末考査

 7月18日 作業

 7月19日 終業式大掃除

 7月20日 教育会諏訪支部総集会 臨時休業

 7月21日ー8月20日 暑中休業

 生徒在籍数も書かれています。7月15日現在となっています。

 1年 189

 2年 214

 3年 248

 4年 250

 専攻科 106

 計 1009

 さて、次に『天つ野』第5号です。昭和21年(1946年)12月25日発行です。

 この表紙、宮芳平先生の手によるものです。

 宮先生は、次の「雑感」を寄せています。

 こんどは苦しかった。自分としては生徒のものだから生徒にやらせたかった。ところが編集の先生が表紙だけは先生のものをという。はにかみながら仕方なしに引受けた。引受けたが学期末その他の仕事で忙しかった。何でもいい何でもいいとせかされるけれども、こちらの心がどうにも泰然と落ちつかない。稿は四、五枚失敗した後徹夜して彫り上げた。荒彫のまま急々印刷所へ廻はす。誠に不十分なものだが許して頂きたい。出来るだけ単純に、素朴に、逞しく、そして明快にと思った。梅を選んだのはふさわしくなかったかも知れない。ただ日本の花なのと、一番先に咲く花なのと、そのふくよかな重い香りを愛した。

 廣やかな丘の上に咲く梅の花で、うしろは一ぱいに大空と思って戴きたい。そこにどんな花が咲くか、天つ野の象徴をその辺に求めていただきたい。

 (1946・12・10 芳平)

 とあります。いい文章ですよね。

 巻頭言もいいんです。

 有難さをおもへ

 素直であれ

 本気で働け

 これ程簡潔にして具体的な而かも人の肺腑をつく教訓は蓋し(けだし)少ないだろう。

 かかる訓がいつの頃よりか我が校訓として厳存することは有難いことである。

 現在のような混濁の世に処して吾人は更めてこの校訓を見直して、先ずこれが実践から新社会の出発を期したいものである。

 謙虚な気持ち、素直な気持ちを以て、与えられた本然の道を本気で働き通すものは常に感謝の生活が出来よう。(後略)

 いかがでしょうか。私には、今にも通ずるいい言葉だと思います。

 2学期の様子も書かれています。

 8月20日 暑中休暇終了

 8月21日 大掃除

 8月29日 大野判事講演「女性と法律」

 9月8日 排球部、飯田高女排球部を迎えて対戦

 9月11日 ○○先生告別式、○○先生新任式

 9月13日 排球部、永明高女排球部を迎えて対戦

 9月15日 籠球部、山梨高女・松本市立高女籠球部を迎えて対戦

 9月16日 服装及所持品記名検査

 9月22日 籠球部松本市立高女へ遠征

 9月25日 ○○先生新任式

       籠球部、高島国民学校職員を迎えて対戦

 9月26日 全校反省会

       排球部、岡谷帝国ピストン排球部を迎えて対戦

 9月28日 籠排球部、長野県体育大会(松本市)へ出場

 9月29日 父兄会結成式

       籠球部、大会に於て優勝す

 10月2日 1年生福沢山農場行(蕎麦収穫)

 10月4日 籠球部北陸地区予選大会(新潟市)へ出発す

 10月6日 同窓会第12回総会

 10月9日 2年生福沢山農場行(大豆収穫)

 10月11日ー20日 農繁休業

 10月21日 一日授業復活

 10月25日 3年生福沢山農場行(粟収穫)

 10月27日 排球部、飯田体育協会主催の大会へ出場(飯田市)

 10月29日 郡下中等学校職員排球試合(諏訪中学校庭)へ本校職員チーム参加

 10月30日ー11月1日 郡下中等学校芸能科移動展覧会及校内芸能科展覧会

 10月31日 大掃除

 11月2日 第1回校内研究発表会

 11月3日 新憲法公布 田澤註:日本国憲法のこと

       校内対級競技会

 11月5日ー7日 専攻科四年生蓼科遠足(二泊三日)

 11月14日ー16日 四年生父兄懇話会、校内発明創作展覧会

 11月15日ー19日 研究優良作品展示会

 11月20日 収穫祝

 11月26日ー30日 学期末考査

 編集後記にはこんな文章もあります。

 新憲法公布せらる。戦争放棄のヒット有あり。而かも国際法上の交戦権まで捨て去って、日本はいま裸一貫で起上がろうとしている。文化を探究し、真理を愛することが我々当面の又将来の課題である。

 新憲法はまた国民の自由を確保するという。自由のはきちがえをしないことが肝要である。要は新憲法の意義を真に理解して正しく実践することである。

 せっかくここまで書きましたので、次に、『天つ野』第6号(昭和22年3月20日発行)で、その後の年暦を見ておきましょう。

 12月2日 全校理科工作展覧会参観(高島校)

 12月13日 第二学期成績発表

 12月14日 午後平坦部生徒児童絵画展覧会参観(高島校)

 12月19日 各級代表(二名)による全校反省会

 12月20日21日 木曳き作業

 12月23日 諏訪卓球連盟役員来校模範実技

 12月24日 終業式 音楽会 大掃除

 12月26日ー1月19日 休業

 1月20日 始業式 大掃除

 2月2日 第1回県下中等学校スケート大会に本校生徒出場優勝す

 2月8日 午後講堂にて少年不良化防止映画観覧

 2月11日 紀元節拝賀式

 2月12日 専攻科生「日本寒天統制会社」及「大津屋酒醸店」見学

 2月20日 全校スケート練習会

 2月21日ー25日 二年生父兄懇談会

 2月25日 専攻科生岡谷市丸興製糸工場並に開明絹織工場見学

 2月28日 専攻科生南信日日新聞社乃び諏訪郵便局見学

 3月1日 一年生雛祭

 3月3日 専攻科二部日赤病院見学

 3月4日 専攻科一部日赤病院見学

 3月5日 専攻科生城南国民学校に於て教育実習

 3月6日 地久節

 3月8日ー12日 学年末考査

 3月13日ー18日 生徒休業

 3月19日 送別学芸会

 3月20日 終了式 成績発表 大掃除

 3月21日 春季皇霊祭

 3月22日 卒業式

 こんな作品もあります。

 思い出の四月

 ほんのり桜の枝が

 赤くなっていた。

 友と二人で肩を並べて

 校門の前に立ったのは

 春浅い四月の始め。

 

 試験官の先生に

 「自由主義とは」と

 質問されて困ったのは

 いつも毎日勉強している

 教室の片すみだった。

 

 「○○ちゃんできた今日の」

 「ううんだめできない。」

 もうだめねと小声で

 力なく帰ったあの道は

 毎朝登る坂道だった。

 

 春暖の日曜日

 あの日が発表の日

 友と二人で話しながら

 友達の兄さんから合格の

 しらせを聞き共に喜んだ

 あの日の午後のうれしさ。

 

 小鳥のようにはずむ

 心をいだいて

 新しい一年生の

 希望のスタートを切った

 あの入学式の日。

 一学期はすぎ

 やがて二学期もおわり

 三学期に入って今日まで

 月日の流れの早さよ

 思い出の日はいづこに。

 今も、基本的には変わりませんね。この感覚。「歳月人を待たず」といいますが、1年生諸君、入学のときの高き志を今一度思い出してみてはどうでしょうか。

 今日はこの辺で終わりにします。