本日から17日の金曜日まで、4日間、アイルランドからの短期留学生が来校します。
6月20日から8月1日まで、来日し、諏訪清陵高校でおもに受け入れていますが、本校でも、この期間、受け入れます。
本日朝、校長室に挨拶に来てくれました。しばし、話をした後、記念撮影をしました。
本校では1年6部の教室で主に授業を受けていきますが、放課後には、書道部や茶道部などの部活動にも参加することになっています。アイルランドの文化をぜひ、本校の生徒たちにも紹介してほしいと願っています。
早速、1時限の音楽の授業参加の様子を写真に収めました。
話は変わり、本日から23日まで、またまた、3年生の古文文法の朝補習が行われます。生徒諸君はもちろん頑張ってほしいと思いますが、下條先生、馬場先生、朝早くからお疲れ様です。よろしくお願いします。
結構な数の3年生が、朝7時50分からの補習を受講していました。
生徒諸君は、先生方のご労苦に報いるためには、ただただ、先生方の講義をノートに写すような、そんな受動的な補習の受け方ではだめなんですよ。「頭を働かせ、今までの知識を総動員させ」考える。そんな授業の受け方を期待していますよ。受験生なんだからね。
「読み書きそろばん」という言葉に象徴される日本の教育の在り方が、大きく変わろうとしています。表現力、課題発見能力、といった力も今の生徒たちには求められています。
私は午後、高等学校の生徒指導の会議が下諏訪町ホテル山王閣であり、鈴木生徒指導主事と原田PTA会長さんと一緒に出掛けてきました。先ほど、会議が終わり、この「校長日記」を書いています。
諏訪地区高等学校生徒指導連絡協議会並びに諏訪地区高等学校生徒指導合同連絡会というものです。中高懇談会の反省、夏期休業中の校外巡視、関係団体からのお話がありました。
この事務局、今年度は茅野高校です。お疲れ様です。実は、来年度は、本校が事務局校になりますので、その段取りもきちんと見たり、会議の様子をきちんと写真に収めてこようと思っています。
今日も『天つ野』の話を書きます。第9号についてです。
発行は、昭和24年(1949年)3月18日です。表紙を見ていただければわかりますが、「長野縣諏訪二葉高等学校」とあります。
昭和23年(1948年)4月1日、学校名を諏訪二葉高等学校と改称し、この昭和24年3月22日、伝統ある諏訪高等女学校は、卒業生41回、4219名をもって、自然廃校となったのです。
冒頭に、高校初代校長の千葉正志校長先生が、「考えること」という題名で、執筆されています。
少し冒頭とその後の話の内容を紹介します。
天つ野と云えば戦前から毎年刊行されたなつかしい名である。戦争目的以外の事柄が自然に影をひそめたその当時、内容豊かに個性味のあるものを出していて、かげながら喜んでいた。その後、内容が次第に二葉会誌の構想をもつようになってきたときいている。会の活動状況や会員相互の発表誌にも同窓会やPTAとのつながりになって、二葉会の歴史に一段の光彩を放つこととなり、ひいては学校に於ける教育計画の一端を社会に周知して、批正と協力とを得ることは本会が健全な発達を期する至極大事なことであり、輝く伝統を守り立て、校風刷新とその誇とを高揚するものであろう。
「光陰矢の如し」と云う語は余りにも陳腐な言葉ではあるが、しみじみと考えさせられる言葉である。私達は与えられた「時間」をどんなに効果的に使ったかと云う反省と共に如何に使うべきかと、より善き将来への精進がなされなければならない。年度末というものはそう云う事を反省し、次の出発へそなえるよい機会であろう。こんな意味で所感の二、三をあげて生徒諸子の参考とすると共に、自分の反省ともしたい。
とし、
(1) 一般的な教養である学業に精進努力すること
(2) 能率のあがる生活をなすこと
(3) 品位を保つこと
の三点を挙げ、具体的な事柄をあげています。
詳細はここでは書きませんが、最後の「品位を保つ」ということで、私の感想を少し述べます。
同窓会の皆さんとお話をすると、「品がある」というんでしょか、千葉校長先生の書かれている、「品位を保って」いらっしゃるんです。
おとといの同窓会伊北支部の総会でも、また、昨日の同窓会理事会でも、改めてそのように思いました。千葉校長先生の言葉が、受け継がれていると思っています。
諏訪高等女学校から脈々と続く、二葉としての伝統が、卒業生の皆さんの当時の学校生活に大きな影響を与えたのではないかと、私は密かに思っているのです。
それでは、「今の「二葉生」はどうなっているのか」、という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、本当に気配りのできるいい生徒たちが多いですね。
昨日も校長室に来た生徒と話をしていて、「ちょっと床にしみがついているなぁ」と話したら、「雑巾で拭きましょうか」と応えてくれて、すぐに水ふきをしてくれました。生徒だけじゃ申し訳ないから、私も一緒にやりました。見違えるようにピカピカになり、気分も爽快になりました。
こんなところにも、二葉生の気配りを感じますし、そうした積み重ねが、「品位」につながっていくのだと思うのです。