本日、松本県ヶ丘高校を会場に、標記の会議を行いました。
今朝、上諏訪駅にむかって歩いていますと、駅方面から本校生徒が学校に向かって歩いてきました。今日は3年生の模擬試験がありますし、1・2年生は部活動を行うために、学校にむかっていました。「おはようございます。がんばってくださいね」と、それぞれに声をかけて、松本にでかけました。
松本駅から「縣陵」まで、久しぶりに歩きました。もしかしたら高校時代以来かもしれません。駅から旧制松本高校までの一本道を、昔と今とを比較しながら歩きました。変わっていないところもあれば、変わっているところもありました。なにしろ、40年近い昔のことですから。かわっていない景観を見かけますと、嬉しくなりますよね。
開始予定時刻よりかなり早く着きましたので、写真を撮りました。
縣陵正門前
私の高校時代の校舎と違い、建て替えられています。
正面玄関
初代校長 小松校長先生碑
西田幾多郎先生揮毫
縣陵三代精神
校歌碑 「若き我等」
この夏季研究会、総会の後に、研究会を行います。以前にもこの校長日記で書きましたが、この総会で、私は2年間務めました会長職を辞し、軽井沢高校の松沢校長先生に後事を託します。
上記の本は、先日の「社会科教育研究会」で紹介された本です。編者の一人、中尾敏朗君は大学時代の友人なので、早速注文し、本が手元にあります。今日の研究会でも紹介しました。
さて、以前の「校長日記」でも書きましたが、本日も何本かの研究発表があり、その後、講演会もありました。終日会議・研究協議を行いました。今日もしっかり勉強してきました。
この会議、会員が41名参加しました。これって、会員の約半数です。そのことがまず何より嬉しかったです。
私からの会長挨拶 金原副会長さんと
今回ともに退任しました。
軽井沢高校 山下先生の研究発表
講演は、羽場久美子青山学院大学教授にお願いしました。
上田東高校の北澤先生の発表は、教材研究のあり方、板書の仕方、プリントの作り方等、大変参考になりました。
軽井沢高校の山下先生の発表は、先生のライフワークの一つである「北方領土教育」に関するものでした。生徒とともに訪れた北方領土間近の道東地区の様子を、スライドを使いながら、わかりやすく説明してくださいました。
飯田OIDE長姫高校の清澤先生の「浮世絵」に関する授業は、驚きました。私が同じことをしたら、明日から、学校に籍がなくなるかもしれません。自分がおもしろいと思ったことを素直に生徒にぶつけたこの授業、若いということの持つ可能性を、まぶしく感じました。「いき」と「やぼ」といった日本文化のキーワードについても考えさせられました。
教学指導課の小川先生の話は、これもまた、刺激的な発表でした。
皆さん、日本史あるいは世界史で、大学受験をするときに、歴史用語をどのくらい覚えていなければならないか、ご存じですか。それぞれ約4,000語といわれています。これじゃ、「社会科は暗記科目だ」といわれても仕方がないですよね。それを、覚える数を、何とか約半分にしようという提言でした。
講演は、羽場先生が、二本の「講義」をしてくださいました。
事前に、先生執筆の中公新書の本の前書きだけを読み、講義を受講しました。
パワーポイントを使いながら、時間通りに、話をしてくださいました。パワーポイントを使っての講演は、時間通りに話が終わることが滅多にありませんので、話の内容はもとよりすばらしいの一言でしたが、そのことにも驚きました。
今年は、第一次世界大戦勃発から100年目を迎えますよね。
そんなことから始まり、刺激的なお話の数々でした。
「包摂」という言葉の意味、深くかみしめました。
今日の研究会、参観者の先生方も、終了後、口々に、「いい会でした」と、おっしゃっていました。会場校の宮澤先生、事務局長の市川先生、会計担当の春日先生をはじめ、参加された先生方、お疲れ様でした。
この研究会、発足したのが平成22年度ですから、今年でまだ5年目の新しい会です。しかし、会員数も本県高校界若手「地歴公民科」の先生方を中心に増加して、80名を超えました。もとい、直近の話では、90名を超える会員数になったと、事務局の豊科高校の市川先生から伺っています。
毎年、夏と冬の2回、研究会を持っています。研究発表と講演会を毎回行っています。
次回の冬の研究会は、本校を会場に行う方向で調整します。
さて、「創業は易く、守成は難し」(『唐書』)といいますよね。
http://kotowaza-allguide.com/so/sougyouyasu.html
この研究会のますますの発展、さらには、会員の先生方の研究活動のますますの活発化のために、今後も、私も一会員として、力を尽くしたいと思います。