二葉祭振替休日の今日、長野で高校校長会の理事会があり、出かけてきます。
私もここのところ休みがなかったのですが、今日の午前中は休み、午後からの長野での会議に間に合うように出かけてきます。
写真は、昨日の閉祭式直前の様子です。座席は自由席、クラスごとに挙手で点呼をとっていました。
次の写真は、大島文化祭実行委員長の挨拶です。
さらに表彰が行われ、その後、今回の文化祭のビデオ上映が行われました。
話は変わり、今日は七夕。
ここ、信州では、1カ月遅れの8月に七夕を行っていたところが多かったと思いますが、今では、商業ベースの影響でしょうか、この7月7日に行うところも多いようです。
七夕というと、竹竿に願い事を書いた短冊を吊るすことをしたでしょうか。これは、そんなに古いしきたりではなかったようです。
岡谷市川岸駒沢では、「竹に短冊をつけて飾る。縁側へかぼちゃやなす、うりなどを盆に盛って供える。家で使うますを全部洗って積み重ねて飾る」(『長野県史民俗編第2巻(二)南信地方 仕事と行事』565p 昭和63年(1988年))とあります。
松本周辺では、七夕人形を飾る習俗があり、これが、町おこしにも利用されていますね。以下のサイトも参考にしてください。
http://takara.city.matsumoto.nagano.jp/national/019.html
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/tek/?p=918
七夕というと、「ひこぼしとおりひめ」が年に1回、天の川でデートする日だといわれていますよね。
それゆえ、この日は「晴れていたほうがいい」と、みなさん思っていませんか。
しかし、農事暦を見ると、この時期に雨が降らないと、農作物の収穫に、多大な影響を及ぼし、「七夕には、雨が降ってほしい」という伝承もあるのです。特に、今は太陽暦をおこなっていますが、旧暦(太陰暦)で暦を見ていた時代は、まさに、七夕の時期は、雨がほしかったと思われます。
下諏訪町萩倉では、「たとえ三粒でも雨が降らないと疾病が流行するという」(同上書 570p)ともあります。
「七夕は晴れたほうがいい」というのは、農業に従事しない、いわば、「都市民」の論理であり、「七夕には雨が降ってほしい」という「農民」の論理とは、異なることを、私たちは覚えておいたほうがよいと思うのです。
学生時代に読んだ、恩師の千葉徳爾先生の論文に、上記のような内容が書かれていました。自宅に戻らないと、資料が手元にないので、こんな程度しか、今日は書けませんが、七夕の今日、以上のようなことを思い出しました。
二葉祭が雨でどうなるか心配したから、こうしたことを思い出したのかもしれません。