長野県諏訪二葉高等学校校長日記 2014・2015

諏訪二葉高校の校長です。校長の視点から学校の様子をお伝えしたいと思います。登校日毎日更新を目指します。ご愛読願います。

6月11日(水)「ほお葉巻き」のこと 2014-057

2014-06-11 06:51:33 | 日記

 5月中旬から実施して参りました先生方との面談の第1回が、ほぼ終了しました。

 前任校に比べ、先生方の人数が約2倍になりましたので、結構時間がかかりました。また、非常勤講師の先生方とも面談も行っています。

 今回は、初回ということもあり、一人50分の時間を面談にあてましたので、様々なことを伺うことができました。先生方、お忙しい中、ありがとうございました。

 さて、先日、地歴公民科の坂口先生が、お手製の「朴葉巻き(ほおばまき)」と「朴葉寿司(ほうばずし)」を、「自宅で作りましたので、一つ召し上がってください」とのことで頂戴しました。ありがとうございました。大変おいしかったです。



     

     左がほお葉寿司で右がほお葉巻き


 「ほお葉巻き」は「つぶあんやこしあんを、米の粉(上新粉)に砂糖を加えて練った皮に入れ、朴の葉で包んでい草でゆわえ、蒸しあげたたもの」です。朴の葉に包んで蒸すことで、とても香り豊かなものになります。朴の葉が採れる5月末から7月下旬ころの季節的な食べ物です。

 さて、この「ほお葉巻き」、木曽地方の名物です。木曽のお菓子屋さんはこの時期限定で、売り出してもいます。軽井沢高校に勤務しているときも、木曽出身の先生が、「実家に戻ったときに、買ってきました」と、お裾分けを頂戴しました。近年では、お菓子屋さんから宅急便で取り寄せることもできるようになりました。

 木曽地方では昔、朴の木の葉に、握り飯を包んだり、「ほおばめし」といって米を朴の葉に包んで蒸したものを保存食として遠出の時の食料としていたようです。朴の葉の独特の風味が染み込んで格別の風味となり、食欲をそそったものだそうです。

 木曽名物の「ほお葉巻き」は、これから発展したものだそうです。

 月遅れの端午の節供の柏餅のかわりとして、作られてもきました。木曽地方には、柏の木が少なかったことも関係しているかもしれません。

 子どものころ、木曽で育った私は、この「ほお葉巻き」が好物でもあります。親戚のおばさんが、作ってくれた「ほお葉巻き」の味が忘れられません。いまだに、実家に宅急便でお手製の「ほお葉巻き」を送ってきてくれます。それぞれ、家によって、味も微妙に異なります。それぞれの家の「秘伝」があると思われます。

 「田植えの時期の中間食として食した」と、亡き母から聞いたこともあります。

 小林教頭先生も、木曽の高校に勤務していたときに、教え子たちが、「おばあさんから、ほおの葉には、殺菌作用がある」と聞いたとか、「つくる家により、味に微妙な違いがあるんですよね」と話してくれました。

 こうした、地域に残る食文化を大切にしたいと思います。また、地域興しの材料になっていることも、忘れてはいけませんね。

 朴の葉には殺菌作用があり、ほお葉巻きの他にも、今回紹介しましたほお葉寿司などにも使われています。

 『長野県史 民俗編 第三巻(二) 中信地方 仕事と行事』(平成元年発行)によりますと、

 木曽福島町(現木曽町)伊谷では、「(五月)節供に、ほおば巻とササマキをこしらえて苗代田に供えた」(369頁)とあり、苗代祭りに「ほうば巻き」を供えたことがわかります。同様に伊谷では、「苗5、6把の上にホーバマキを載せて供えた」(375頁)ことから、田植えの折の神祭りにもほお葉巻きが登場しています。

 さらに、五月節供に関しても、南木曽町三留野では、「四日の夜にはホーバマキかかしわ餅を作って神仏に供え、五日にはチマキを作って供える。田んぼの口にほお葉を立ててカヤで家を作り、よもぎとしょうぶで屋根をふいてほお葉を敷く。朝、重箱に赤飯、尾頭付き(煮干)、かぶとふきの煮物などを入れ、チマキやお神酒とともに主人が供える。家では赤飯を食べる。今はほお葉を立てるだけになった」(546頁)、同じく南木曽町妻籠では、「ホーバマキを作り赤飯やふきの煮物と一緒に田の神に供える」(546頁)、南木曽町向粟畑でも、「ホーバマキを作って田の神に供える」(546頁)と記されています。ホーバマキが単なる「ケ」の食べ物ではなく、神に供える「ハレ」の食物であったことがわかります。この場合の神は、「田の神」です。 

 三岳村(現木曽町)本洞では、「(田植えのときに)ホーバメシをますに入れて田の神に供える。ホーバメシとは豆を入れた炊きたての御飯をほおの葉で包んだものである」(376頁)とあります。田植えじまいにも、大滝村下条では、「残った苗を手でもんでナエヤマを作り、ホーバメシと神酒を供えた」(378頁)とあります。さらに、木祖村田ノ上では、「ほおの葉に米を包んで蒸したホーバメシを作って食べる」(380頁)とあります。以上からわかるように、ホーバマキだけでなく、ホーバメシに関する儀礼的伝承も残っています。

 以上、『長野県史』から、「ほお葉巻き」及び「ほお葉飯」に関する儀礼的な伝承を抜き出してみました。 

  昨日、『長野県史』をはじめとする参考文献を図書館に探しに行き、猿橋図書館司書には、図書館関連の会議の事前準備で忙しいところを、「ほお葉巻き」に関する文献を親切丁寧に探していただきました。ありがとうございました。助かりました。


6月10日(火)諏訪地区中高連絡会 2014-056

2014-06-10 12:47:40 | 日記

 本日、表記の会議が、本校で行われます。

 会場校校長挨拶ということで、私も挨拶を行います。配付用の資料をA4版で表裏一枚作成しました。

 また、図書館関係の会議も同じ時間帯で行われます。

 本校は、敷地が狭く、駐車場の確保が非常に困難な状況にあります。私たちの車も、一人一人が、その駐車スペースを割り振られ、どこに車を置くのか、初職員会で示されています。私は、ほとんど毎日、徒歩で学校に行っていますので、私の駐車スペースは、来客の皆さん用に提供しています。

 そんなわけで、駐車場の確保のために、生徒指導係の鈴木先生や図書館の猿橋司書、教務係にはご足労をおかけしました。

 話は変わり、昨日午後、諏訪地方に、「大雨警報」が発令となりました。教頭先生と教務係で、関係機関に連絡をとりながら協議していただき、「生徒の皆さんは、なるべき早く帰るように」と、教務係の松下先生が生徒に放送で連絡しました。

 これも昨日のことです。バレーボール部が、県大会ベスト8となり、5位決定戦予備戦に臨みました。残念ながら上田西高校に敗れ、久しぶりの北信越大会出場はかないませんでした。顧問の下條先生、部員の皆さん、お疲れ様でした。夕方、学校に戻ってきた下條先生に声をかけ、慰労しました。



    

  土曜日の本校女子バレーボール部(小林教頭撮影)

 

 また、昨日の昼休みには、まず、吹奏楽部の藤森先生と土橋部長が校長室を訪ねてくださいました。日曜日の「定期演奏会のお礼」とのことでした。来客の皆さんからアンケートをとったとのこと。「その集計結果がわかったところで教えてください」とお願いしました。

 その後引き続き、女子バスケットボール部の3年生3名が、「校長先生、よろしいでしょうか」と、校長室を訪ねてくれました。「はい、何ですか」と伺うと、「土曜日は応援、ありがとうございました」と言うので、「これで部活動も終わりになりますが、気持ちを切り替えて、自分の進路を決めるために頑張ってください」と激励しました。

 さらに、先日の「校長日記」で紹介した、「国語表現のインタビュー」の第2弾を受けました。今回の追加の質問は、「もし、教師にならなかったとしたら、どんな仕事に就きたいと思っていましたか」というものでした。そのアンサーは、ここでは秘密にしておきます。「私のインタビューの評価もお願いします。後ほど、評価表をお持ちします」というので、「はい、わかりました」と応えました。

 先生方との面談の合間には、お客様もお見えになり、しばし、懇談しました。

 結構、忙しく思えた月曜日の午後でした。

 ところで、なぜか、今朝から先ほどまで、この「校長日記」のアップができず、難渋していました。理由はよくわかりません。先ほど、やっとアップができました。ほっとしています。
 

☆追伸 6月9日20時

 帰りがけに廊下を見ると、「女バレ」こと女子バレーボール部の皆さんが、教頭先生を探していました。そして、見つけると、「県大会の応援をありがとうございました」と、丁寧に挨拶をしていました。先日の「女バス」といい、今回の「女バレ」といい、よく気の利く女子高校生たちだなぁと改めて思いました。いいねぇ、二葉生!!

 


6月9日(月)二葉平和宣言及び吹奏楽部定期演奏会雑感 2014-055

2014-06-09 11:35:37 | 日記

 生徒手帳に、「二葉平和宣言」というものが掲載されています。

 理科の日達先生がその成立過程を教えてくださいました。

 これは、生徒会役員の皆さんが、つくったものです。

 平成7年(1995年)のことです。

 この年は、戦後50年にあたります。ここ諏訪二葉高校生徒会では、「戦後五十年」と題した企画で、戦争、平和、環境問題を多角的に取り上げています。全校生徒1005人を対象にした「二葉と戦争」アンケート結果をもとに、二葉祭の中で、「二葉平和宣言」を行ったのです。なぜ、この平和宣言が生徒手帳に掲載されているのか。生徒自らの発案によりつくられたということを、我々は忘れてはならないと思うのです。

 以下がその「平和宣言」全文です。

  二葉平和宣言

 戦後50年を迎え、文化祭の取り組みを通し、私たちはこの二葉高校にも戦争の傷跡があったことを知りました。
 今、私たちの使用している本館は、戦時中、軍需工場の進出により学校工場として利用されました。そのために私たちの先輩方は授業が廃止され、学ぶ喜びを奪われ、青春を台無しにされていたそうです。
 しかし、人間だけが被害を受けたわけではありません。終戦後の高度経済成長は物質的豊かさを実現しましたが、それと引き換えに、私たちは美しい自然を破壊してきました。その一番身近な例として、諏訪湖の汚染問題があげられます。諏訪湖汚染の研究を通して、自然との共生が緊急の課題であることを痛感しました。
 戦争を知らない私たちにとって、平和はすでに私たちに与えられているものでした。しかし、戦後50年を振り返るなかで、それは戦争による人命・物質の多大な犠牲の上に獲得されたものであることを改めて知りました。次の次代を担う私たちが戦争の恐ろしさ、悲惨さ、残酷さを学び、それを伝えることによってのみ、戦後を60年、70年と21世紀に伝える事が可能になるのでしょう。
 私たちは戦争の悲惨さと平和の尊さ、自然の大切さを改めて心に刻み、人類共存・自然との共生を強く願い、ここに「二葉平和宣言」を宣言します。
 1995年(平成7年)7月17日 諏訪二葉高校二葉会


 話は変わり、昨日午後の吹奏楽部定期演奏会のことについて記そうと思います。

 今年の部員数は、1年生が18名入部したこともあり、総勢41名となりました。顧問は音楽科の藤森先生と国語科の三間先生、数学科の古牧先生にお願いしています。「Share time ! Share music !」のスローガンを掲げ、今回の定期演奏会に臨みました。



     

 

 会場は、岡谷市のカノラホールです。先週、芸術鑑賞でお世話になったホールです。



     

カノラホール玄関前 

 小林教頭先生の車に乗せていただき、早めに会場に着き、楽屋で、藤森先生、三間先生、古牧先生としばし懇談し、開演に先立ち、私からご挨拶を申し上げました。会場には、3学年主任の小池先生の顔が見えましたし、同窓会の新旧本部役員の皆様の顔も拝見しましたので、休憩時間に、来場に対する御礼の挨拶を申し上げました。保護者の皆さん、本校の生徒、吹奏楽部のOGの皆さん、さらには一般の来場者、中学生も大勢来場してくださいました。皆さん、ご来場ありがとうございました。

 さて、定期演奏会についてです。今回も時系列で振り返ってみることにします。

 3部構成で行われたこの演奏会、まず、第1部は、吹奏楽のための「風之舞」、JINー仁ーMain Title、「斎太郎節」の主題による幻想、喜歌劇「こうもり」セレクションを聴きました。



    
  藤森先生指揮による演奏

 10分間の休憩後の第2部では、ディズニーメドレー、雨のち晴レルヤ、魔女の宅急便コレクション、恋するフォーチュンクッキー、情熱大陸となじみの深い曲の演奏が続きました。演奏の中に、様々な仕掛けもあり、十分に楽しむことできました。


             



           

 

 

 

 さらに10分間の休憩後、第3部となりました。PIRATES OF THE CATIBBEAN、天国の島、喜歌劇「ロシアの皇太子」セレクションの後、アンコール曲も奏でてくれました。



    

  いやぁ、あっという間の楽しい時間でした。

 会場を出ようとすると、吹奏楽部のメンバーが見送ってくれました。最後まで、気遣いのある演出でした。吹奏楽部の皆さん、顧問の先生方、カノラホールのスタッフの皆さんを始め関係者の皆さん、ご来場の皆さん、お疲れ様でした。



     

    

 

 今朝、「どうも学校が静かだなぁ」と思っていましたら、教頭先生が、直行で、茅野市内の中学校の進路講話に出かけていて、いなかったからです。いつも明るくさわやかな、小林教頭先生が学校にいないと、学校の灯が消えたようです。ちょっと大袈裟ですか……。

 教頭職は「学校の要」と言われます。校長は教頭先生が学校にいないと、少し不安になるものです。この「校長日記」を執筆するために教務室にいる間も、先生方が、さまざまな相談に、教頭席に入れ代わり立ち代わりきていました。教頭先生、いつもありがとうございます。

 これも今朝の話です。2学年担任の竹村先生と廊下ですれ違うと、「校長先生、体操の引率に行ってきましたが、2年生の斉藤さんが、北信越大会と全国大会に出場することになりました」と報告を受けました。斉藤さんは、昨年度もインターハイに出場しています。おめでとうございます。なお、引率は、竹村先生の他に、2学年主任の田口先生にもお願いしました。

 新体操部は、県大会5位だったそうです。朝、3年生部員から話を聞きました。保護者の皆さんも熱心に応援していたとのことです。 


6月8日(日)吹奏楽部定期演奏会及び「デバライ」 2014-054

2014-06-08 08:02:49 | 日記

 本日午後、岡谷市のカノラホールで、吹奏楽部の定期演奏会が行われます。

 今年で25回を数えるそうです。

 パンフレットの「沿革」を見ますと、昭和60年(1985年)、室内コンチェルト部を吹奏楽クラブと改名とありました。

   

 すでに4月中に、パンフレットの挨拶文を頼まれ執筆しました。本日は、挨拶も頼まれています。6日の金曜日に、顧問の藤森先生と土橋部長が、できあがったパンフレットを持ち、校長室を訪ねてくれました。

 この定期演奏会、「長野日報」及び「市民新聞」でもすでに記事にしていただきました。ありがとうございます。

 吹奏楽部の諸君は、毎日、今日に備え、練習を行っていました。

 私は、小林教頭先生と会場に向かいます。

 朝、地域の草刈りがあり、それに参加した後に出かけてきます。

 地域の草刈りのような活動を、民俗学では、「村仕事(ムラシゴト)」と呼びます。

 『長野県史 民俗編 第五巻 総説 Ⅰ』(平成3年発行)によれば、
 「ムラの人たちが共同で一つの行動をとるものとしては、ムラの仕事、共同祈願、氏神祭りなどがある。これらの中で、とくにムラの仕事は全戸から一名ずつ、いっせいまたは順番に出て、無償で労力奉仕をすることが求められてきた。
 そうしたムラの仕事はオテンマ・カンヤク・ニンソクなどといわれ、諏訪地方ではデバライ」などとも呼ばれる。その仕事の種類としては、道普請、用水路修理、共有林の手入れなどである」(16頁~17頁)
 とあります。

 上記からもわかるように、諏訪地方では、「デバライ」という名前で呼ばれていることが特徴的です。

 先日、区長及び衛生部名で、各戸に配付された通知によりますと、

 「春季 草刈り・側溝清掃 作業 について(お願い)」とあり、

 日時 6月8日(日)午前6時から8時
 集合場所 各組ごとの集合場所 私の組は案内板前
 持参する道具 草刈り鎌、草刈り機(側溝清掃=ジョレンなど)
 やむを得ず、当日参加できない方は、組長・班長さんに申し出ていただき、指定された場所の草刈りを事前に行ってください。

 などとありました。

 ムラシゴトに出られない場合には、「出不足金」を支払う場合、代わりの人足を出す「代人足」、さらに別日にムラシゴトを行う場合などがあります。

 ここ尾玉町では、「別日にムラシゴトを行う」ことが求められているということです。

 尾玉町は、山を切り開いて作られた造成団地であり、何しろ急坂なのです。道の両側の草刈りを行いました。私も自宅から草刈り機を持ってきて、草を刈りました。混合油は、区で用意してくださってありました。

 草刈り終了後、衛生部長さんから、諏訪市からのお知らせの連絡があり、区長さんからは、新しく区に転入した者の紹介があり、私も自己紹介をさせていただきました。これって、「ムラ入り」の儀礼ですよね。4月に、区長さんのところに、転入の挨拶に伺ったときに、酒1升をお持ちしましたが、今日、こうした形で紹介されるとは思ってもいませんでした。


   

 

   草刈りの様子

  

   草刈り終了後、ロータリーに集まり、衛生部長さんと区長さんの話を伺いました。

☆追伸 20時
 インターネットで、女子バレーボール部の試合結果を知りました。
 市立長野高校に勝利し、ベスト8進出。ベスト4をかけた試合で都市大塩尻に敗れました。応援ありがとうございました。実は、明日、5位決定戦があります。顧問の下條先生、永田先生、選手のみなさん、お疲れ様でした。また、明日も頑張ってください。小林教頭先生撮影の昨日の写真は、明日以降この「校長日記」に掲載します。


6月7日(土)女バス県大会 2014-053

2014-06-07 20:18:32 | 日記

 県大会集中日のこの土日です。それぞれの学校の先生方や大会運営に関わられている方々、お疲れ様です。

 我が諏訪二葉高校も、「女バス」こと女子バスケットボール部、「女バレ」こと女子バレーボール部、新体操部、ソフトテニス部がこの金土日の県大会に臨んでいます。

 小林教頭先生は、女バレと新体操部の応援に長野へ。

 私は女バスの応援に田川高校に行ってきました。

 女バスは昨日、中信5位の田川高校に勝利し、本日午前中、東信1位の岩村田高校と対戦しました。

 岩村田高校は、私が30歳代の6年間を勤務した懐かしい高校です。女子バスケットボール部は、私の在職中もそこそこ強かったのですが、近年、めきめきと力をつけ、今年は東信1位で県大会に臨んでいます。

 すこし遅れて試合会場にかけつけましたが、本校の選手たちは、ひたむきな試合態度で戦っていました。土田先生、保護者、生徒たち、さらには卒業生も応援に駆けつけていました。

 一時僅差まで詰め寄ったのですが、残念ながら試合には勝つことはできませんでした。しかし、勝利することはできなかったとはいえ、私は、選手の皆さんの一生懸命な試合ぶりを忘れませんよ。よく健闘したと思います。

 礼儀と感謝を重んじ、まさに指導にあたる鈴木先生の人柄を彷彿させる本校の女子バスケットボール部。今後に期待していますよ。



      

白いユニフォームが我が諏訪二葉高校「女バス」

      

    ただいま、ミーティング中

      

     試合終了後、応援席に挨拶をする女バスの皆さん



 女バレは、インターネットで確認しましたら、小諸高校に勝利し、明日は市立長野高校と対戦します。


6月6日(金)「私たちの約束」について 2014-052

2014-06-06 19:27:25 | 日記

 生徒手帳を見ると、「私たちの約束」のページがあります。「校則」の書かれたページがありません。要するに、ここ諏訪二葉高校では、「校則」はなく、「私たちの約束」で、自らの行動を律することになっているのです。

 以下がその、「私たちの約束」の全文です。

 推測ですが、追加された項目もあるように思います。

「私たちの約束」

1 校 内 生 活
(1) 始業に遅れないよう余裕をもって登校する。
(2) 校内では静粛を守り、廊下は右側通行とする。ただし、授業中は窓側通行となる。
(3) 昼食は各自のH・Rでとることを原則とする。
 <補    足>
(4) 学校内に19時以降はいないこと。

2 礼儀・言葉   
(1) 校内において来校者・職員・生徒に対しては、敬愛・親愛の気持ちをもって快い挨拶をする。
(2) 言葉・態度は粗野にならないようにつとめる。         
                    
3 容   姿
(1) 服装は自由であるが、学習生活に支障にならないもので高校生らしい質素・清潔・端正なものを着
用する。また、流行を追ったり、乱れた着用のしかたをしない。
(2) 公な式典などの時は校章を胸につける。
(3) 帽子・オ-バ-・マフラ-・手袋等は室内では着用しない。
(4) 高校生らしい髪型にし、染色・脱色・パ-マはしない。
 <補   足>
(5) ノ-スリ-ブ(タンクトップ・ランニングなど)、ワンピ-ス等は通学には着用しない。
(6) 化粧はしない。
(7) アクセサリ-等は身につけない。
(8) 上履は学校指定のものを使用する。

4 所 持 品
(1) 常に生徒手帳・身分証明書を携行する。
(2) 学校へはできる限り、貴重品及び学習に不必要なものを持ってこない。
(3) 財布・時計などの貴重品は、必ず身につけるか先生に保管を依頼する。
(4) 校舎の内外を問わず高校生としてふさわしくないものは携帯しない。
(5) すべての所持品には明確に記名する。
(6) 校内での紛失物及び拾得物は必ずル-ムの生活委員又は先生に届け出る。財布・時計などの貴重品は生活委員会顧問に届け出ると共に放送する。
(7) 生徒相互間の金銭の貸借はできる限り行わない。
                 
5 校 外 生 活
イ 通  学
(1) 通学途上は交通規則を守り、狭い道などでは並んで歩かないなど、他人に迷惑をかけないようにす
る。
(2) 大根坂では、登校は左側通行、下校は右側通行とする。
(3) 自転車通学は危険防止につとめ、特に下り坂ではスピードの出し過ぎに注意する。
(4) 駐輪の際には所定の位置に置き、必ず鍵をかけておく。
ロ 外  出
(1) 夜間外出はできる限り避け、やむを得ず外出する場合は2人以上でする。
(2) 常に自分の所在を明らかにしておく。
ハ 交  際
   友人との交際は、高校生らしく明朗におこなう。

6 清   掃
(1) 普通清掃は各分担区の当番が、全校清掃は全員があたる。
(2) 清掃の際は、清掃の出来る服装であたる。
(3) 与えられた仕事、分担は責任をもってきれいに行う。
(4) お互いに校舎を汚さないように気をつける。特に上下履の区別をきちんとする。


 話は変わり、本日、アメリカセントルイスの高校生の登校日も最終日となりました。

 2時限には、書道の授業を体験しました。荻原先生、ご指導をありがとうございました。

 



   

 



 また、5時限の家庭科の授業では、調理実習を一緒に行いました。金子先生、ご指導、ありがとうございました。

 



   

 

 昼休みには、生徒会の生徒達が音頭をとり、文化祭のフォークダンスの練習をしていました。

 



   

 

 

 さて、最近、集中的に行事の話を、この「校長日記」で紹介してきました。日常の授業もきちんと行った上で、特別活動にも力を入れているということを、念のために記しておきます。この諏訪二葉高校は、単に楽しい学校ではないのです。「勉強」もきちんとしなければなりません。



☆追伸 6月9日
 セントルイスの高校生達は、6日の放課後、茶道部の活動を見学し、お茶を飲んでいました。「苦い」と言っていました。私もいただきましたが、そうは思いませんでしたよ。


  

  
  


6月5日(木)平和モニュメントの建立 2014-051

2014-06-05 06:17:27 | 日記

 過日、飯田さん、久住さん、栗田さんのお三方が、校長室にお見えになりました。話の趣旨を教頭先生とうかがいました。

 平和モニュメントの建立に関して、本校の美術部の生徒にアイデアの提供をお願いしたいとのことでした。さっそく、教頭先生が、美術部顧問の平林先生にお願いし、生徒への打診をしてもらいました。

 その何日か後、平林先生に伺いますと、「生徒たちは、やってくれる」とのことでした。文化祭の作品制作で忙しい中、ありがたく思いました。また、平林先生も、ご指導のほどよろしくお願いします。

 話は変わり、先日、進路指導室を訪ねました。野澤進路指導主事とさまざま話をしました。同窓会の協力を得ながら、本校では、「赤本」等の整備をしています。

 以下のとおりです。

   

 さらに話は変わり、昨日、音楽会後、ALTのウイリアム先生が、セントルイスの高校生と交流をしていました。ありがとうございます。



   


6月4日(水)音楽会 2014-050

2014-06-04 06:30:39 | 日記

 音楽会を開催します。

    

 すでに4月から、クラスによっては今日に備え、朝8時前から教室で練習をしていました。

 保護者の皆様も多数おいでいただくようですが、小体育館のスペースに限りがあり、途中で入れ替えを行っているとのことです。

 この音楽会、「ふたば」におけるメインイベントの一つということのようです。

 セントルイスの高校生たちも、本日の音楽会を鑑賞し、また、発表もしてもらいます。

 すでに2日(月)の放課後に学芸委員会を中心に準備を行いました。この音楽会、生徒会の担当は数学科の竹村先生です。

 昨日は最終リハーサルをしていました。生徒会主任の伊藤先生はじめ、竹村先生や馬場先生など顧問の先生方が、学芸委員会の生徒の仕事ぶりを見守っていました。ここまで、関係の皆さん、ありがとうございました。

 



   

 

 

 私も審査員になっています。さらに、先週の金曜日、学芸委員会の委員長と副委員長が校長室に来て、「校長先生、ご挨拶をお願いします」と挨拶の打診に来ました。「はい、わかりました」と応えました。

 「審査は、大変ですよ」と、数学科の塩原先生に、前もって伺っています。対処法も少しだけ教わりましたが、ここでは「秘密」にしておきます。

 クラスの数だけ、1位から最後まで(18位まで)、順位をつけるのだとも聞き及んでいます。

 「情け容赦ないなぁ」と思うのは、私だけでしょうか。例えば、「上位6位までとして、後は発表しない」とか、そうした「いわゆる教育的配慮」はしないということなのです。諏訪二葉高校の意外と厳しい側面を聞いてしまいました。

 諏訪の方々を評して、「諏訪人は、合理的で、論理的」と聞いたことがあります。このこともそうした気風の表れでしょうか。

 クラスごとの発表以外にも、「有志発表」というものも、本校の音楽会の特徴のようです。これがかなりうまいということです。いわゆる「おちゃらけ」ではないのです。こんなところにも、本校の「学校文化」を感じます。

 さて、本日の日程は以下の通りです。今日は一日、歌声が校内に響き渡ります。

  8:30~ SHR(ショートホームルーム)

  8;45~ 小体育館入場

  9:15~ 教育実習生紹介

  9:20~ 開会式

  9:35~11:10 前半発表

 11:30~12:20 後半発表

 13:25~ 有志発表

 その後    閉会式

 職員コーラスや全員での「県歌信濃の国斉唱(なんと1番から6番まで)」といったことも音楽会の中では行われます。昨日の芸術鑑賞でも「信濃の国」を聴きましたが、今日は大きな声で歌いますよ。高校現場でこの歌を歌ったことは、私の記憶にはありません。「信濃の国斉唱」は、久松審査員長の要望だったそうです。

☆追伸 18時

 上記の校長日記を加筆修正するよりは、新たに追加したほうがいいのではないかと思いましたので、写真とともに、今日の音楽会を振り返ってみたいと思います。

 



     

 

  まずは、朝の段階から。7時過ぎに官舎を出て、学校に向かって歩きはじめますと、学校のほうから歌声が聞こえてきました。後で聞きましたら、生徒達は始発の電車に乗り、7時前にはクラス練習に取り組んでいたところもあったとか。今日の音楽会に臨む意気込みは並々ならぬものがあったようです。

 上の写真は、今日は制服で音楽会に臨むということらしく、いつもそうですが、さらにきちんとした姿で登校していました。

 音楽会に先立ち、教育実習生の紹介がありました。

    

 音楽会の中の、開会式では、学芸委員長挨拶、私の話、審査員紹介、校歌斉唱と続きました。今日の校歌は、いつも以上に声が出ていて、小体育館いっぱいに響きわたりました。

    

    審査員紹介

    

    校歌斉唱 後ろの絵は、美術部作成の作品です

 クラス発表は、まずは2年4部から始まり、休憩前に、1・2学年の計12クラスの発表がありました。そこで、保護者の皆さんの入れ替えを行い、後半は、いよいよ3年生の発表でした。

 どのクラスも、声が出ていて、高いレベルの争いになりました。

 そんな中、以下は、最終結果で上位に入ったクラスの発表の様子です。

 


   

    第3位 3年2部 「あなたへ」

   

    第2位 3年6部 「空駆ける天馬」

   

    優勝  3年1部 「あの空へ~青のジャンプ~」
    ベストコンダクターにも中村君が、ベストピアニストにも小嶋君が選ばれました。

 

 

昼食休憩後、有志の発表もありました。これもレベルが高く驚きました。

    

    エレクトーン演奏

 

    音楽部演奏

   

    吹奏楽部サックス部門演奏

   

    ピアノ連弾演奏

   

    3年生音楽選択者合唱

   

    アメリカセントルイス高校生の歌

 その後、閉会式で、久松審査員長からの講評があり、学芸委員長からの上位7位までの結果発表、表彰、生徒会長の話、3位から優勝クラスの再度の発表と続きました。

 



   

    久松審査員長の講評  
     「奇跡のコーラス」というフレーズが心に残りました


   

    学芸委員長からの結果発表

   

    優勝した3年1部にトロフィーと賞状を渡しているところです

   

    3年1部の再度の発表 本番と違うバージョンでの発表でした。

  

 

 音楽会終了後、3年生たちは中庭でまた歌を歌っていました。

 


   

   

    3年1部 担任の小池先生が指揮をとっていました。

 

 時系列で示すと、こんな感じです。

 この「校長日記」で、今日のすばらしかった音楽会の様子を伝えきれないのが心残りであります。

 昨晩思い立って、テンプレイトの色を変更しました。

 諏訪二葉高校のシンボルカラーは、ネクタイの色ではないかと思い、その色に近い「ルビーレッド」に変えてみました。

 

☆追伸 6月9日 

 

 音楽会の様子を、本校ウェブサイト上に公開しました。以下からご覧いただけます。

 

 http://www.nagano-c.ed.jp/futaba/seitokai/2014%20music.html

 

 


6月3日(火)芸術鑑賞 2014-049

2014-06-03 21:55:50 | 日記

 本日午前中、芸術鑑賞を行いました。担当の地歴公民科小池先生には、お手数をおかけしました。

 会場は、岡谷市カノラホールです。

 生徒は現地集合、現地解散でした。保護者の皆さんにも、案内をお出ししています。

 開場 10時 開演 10時30分 終演 12時

 公演は、アカペラ・コーラス jammin’ Zeb の皆さんです。

 


    

 

  朝、クラスによっては、明日の音楽会の練習をしてから、岡谷に電車で向かっていました。

         

    上諏訪駅に向かう本校の生徒達

 数学科の竹村先生の車に同乗させていただき会場に着くと、カノラホール前(市役所前)付近で、これもまた多くのクラスが、合唱練習をしていました。

    

 さて、芸術鑑賞についてです。

 小林PTA会長さんをはじめ、保護者の皆さんも来てくださいました。ありがとうございます。

 アカペラ・コーラスの皆さんの、ハーモニーはとてもきれいで、声も透き通る感じで、とてもよかったです。個人的には、「信濃の国」の歌声が一番よかったです。生粋の長野県民ですから。

 



    

 

  本校生徒の鑑賞態度もすばらしかったですね。「聴くときは聴く。乗るときは乗る」という感じです。ステージと観客席が一体となって、「LIVE」を作り出しているという一体感がありました。

 



    

 

 

 中村生徒会長の最後のお礼の挨拶も、「通り一遍の挨拶」ではなく、気持ちのこもったいい挨拶でした。

 その後、花束を濱副会長から渡していました。

 



    

 

 

 鑑賞後、鈴木生徒指導主事をはじめ係の先生や学年の先生方が要所要所に立ち、帰宅途上の生徒の安全確保をしていました。暑い中、ありがとうございました。

 話は変わり、先週の金曜日、これも出張から帰り、教務室で「校長日記」を執筆していますと、小池先生がやってきて、「火曜日の芸術鑑賞は、学校で『一人だけ』、写真撮影をしてもいいことになりました。ただし、フラッシュは禁止ですよ」とおっしゃいました。「私が撮影していいですか」と名乗りを上げて、この「校長日記」及び学校のウェブサイト上掲載の写真撮影をすることにしました。

 芸術鑑賞後も、生徒たちは明日の音楽会に備え、練習やリハーサルをしていました。

 岡谷から学校に電車などで戻り、最後の合同練習をしているクラスもありました。また、小体育館では、「有志発表」のリハーサルも行っていました。順番で、「通し」で行っていましたので、割り当て時間がなんと「20秒」という厳しいリハーサルが繰り広げられていました。

 昨日の放課後には、学年ごと、クラスごとに、椅子の搬入を小体育館に行い、保護者の皆さん用の椅子もきれいに並べていました。

 





 

 

 明日も暑そうです。昨日は、生徒会係の馬場先生と竹村先生が、生徒とともに、扇風機を使えるかどうか(音がうるさいとだめですから)、下調べをしていました。明日は、「生徒たちには、熱中症に備え、十分な水分補給をして欲しいと連絡してください」と、頼みました。


6月2日(月)教育実習開始 2014-048

2014-06-02 10:57:25 | 日記

 6月に入りました。だいぶ暑くなってきました。昨日は半袖シャツで過ごしました。夜も少し蒸し暑かったですね。

 5月31日(土)、男子バドミントン部と女子サッカー部が松本市で県大会に臨みました。小林教頭先生が応援に駆けつけ、写真も撮ってきてくださいました。結果は「残念」だったようです。顧問の河西先生、百瀬先生、野澤先生、お疲れ様でした。

 男子バドミントン部の諸君は、試合終了後、隣接するサッカー場の「女サカ」の応援に駆けつけていたそうです。こういうのっていいですよね。

 また、五味前校長先生も、「女サカ」の応援をしてくださったそうです。ありがとうございました。

 



   

    男子バドミントン部

   

    女子サッカー部

 

 

 さて、本日から教育実習が始まります。

 朝、職員朝会を持ち、教生の紹介を行いました。

 


 

 

 

 以前にも紹介しましたが、教務係の松下先生が様々段取りをしてくださっています。先週の金曜日も、「教生オリエンテーション」を実施していました。その資料が、出張から戻ると、校長室の机の上にありました。拝見しましたが、なかなかよくできた資料でした。

 1時限に、私から教生諸君に話をしました。「教職の魅力」について話しました。先週、資料を作りました。数学科の竹村先生、国語科の濱崎先生、理科の松下先生にも同席してもらい、教生にアドバイスをしてもらいました。

 



 

 

  以前にこの「校長日記」で紹介しましたアメリカのセントルイスの高校生も本日来校しました。引率の先生から、以下のお土産を頂戴しました。

 

 
 彼らは、本日は、セントルイスに派遣していただいた本校生徒の授業を一緒に参観します。音楽会の日と金曜日にも来校します。

 6月に入りましたので、「衣替え」となりますが、本校は服装が特に大きく替わることはありません。

 



 

   朝撮影

 

 

 制服(標準服)が女子の場合、セーラー服ではないからですよね。セーラー服だと、夏服と冬服がありますので、衣替えが行われたことが、鮮明に印象に残りますから。

 かつて、臼田高校に勤務していたときに、女子はセーラー服でしたので、この衣替えのことを鮮明に覚えています。一斉に「紺」から「白」に変わりましたから。制服のない高校時代を過ごした私にとって、赴任1年目の臼田高校の6月1日の衣替え初日に、大変驚いたことを、この校長日記を書いていて思い出しました。