長野県諏訪二葉高等学校校長日記 2014・2015

諏訪二葉高校の校長です。校長の視点から学校の様子をお伝えしたいと思います。登校日毎日更新を目指します。ご愛読願います。

6月9日(月)二葉平和宣言及び吹奏楽部定期演奏会雑感 2014-055

2014-06-09 11:35:37 | 日記

 生徒手帳に、「二葉平和宣言」というものが掲載されています。

 理科の日達先生がその成立過程を教えてくださいました。

 これは、生徒会役員の皆さんが、つくったものです。

 平成7年(1995年)のことです。

 この年は、戦後50年にあたります。ここ諏訪二葉高校生徒会では、「戦後五十年」と題した企画で、戦争、平和、環境問題を多角的に取り上げています。全校生徒1005人を対象にした「二葉と戦争」アンケート結果をもとに、二葉祭の中で、「二葉平和宣言」を行ったのです。なぜ、この平和宣言が生徒手帳に掲載されているのか。生徒自らの発案によりつくられたということを、我々は忘れてはならないと思うのです。

 以下がその「平和宣言」全文です。

  二葉平和宣言

 戦後50年を迎え、文化祭の取り組みを通し、私たちはこの二葉高校にも戦争の傷跡があったことを知りました。
 今、私たちの使用している本館は、戦時中、軍需工場の進出により学校工場として利用されました。そのために私たちの先輩方は授業が廃止され、学ぶ喜びを奪われ、青春を台無しにされていたそうです。
 しかし、人間だけが被害を受けたわけではありません。終戦後の高度経済成長は物質的豊かさを実現しましたが、それと引き換えに、私たちは美しい自然を破壊してきました。その一番身近な例として、諏訪湖の汚染問題があげられます。諏訪湖汚染の研究を通して、自然との共生が緊急の課題であることを痛感しました。
 戦争を知らない私たちにとって、平和はすでに私たちに与えられているものでした。しかし、戦後50年を振り返るなかで、それは戦争による人命・物質の多大な犠牲の上に獲得されたものであることを改めて知りました。次の次代を担う私たちが戦争の恐ろしさ、悲惨さ、残酷さを学び、それを伝えることによってのみ、戦後を60年、70年と21世紀に伝える事が可能になるのでしょう。
 私たちは戦争の悲惨さと平和の尊さ、自然の大切さを改めて心に刻み、人類共存・自然との共生を強く願い、ここに「二葉平和宣言」を宣言します。
 1995年(平成7年)7月17日 諏訪二葉高校二葉会


 話は変わり、昨日午後の吹奏楽部定期演奏会のことについて記そうと思います。

 今年の部員数は、1年生が18名入部したこともあり、総勢41名となりました。顧問は音楽科の藤森先生と国語科の三間先生、数学科の古牧先生にお願いしています。「Share time ! Share music !」のスローガンを掲げ、今回の定期演奏会に臨みました。



     

 

 会場は、岡谷市のカノラホールです。先週、芸術鑑賞でお世話になったホールです。



     

カノラホール玄関前 

 小林教頭先生の車に乗せていただき、早めに会場に着き、楽屋で、藤森先生、三間先生、古牧先生としばし懇談し、開演に先立ち、私からご挨拶を申し上げました。会場には、3学年主任の小池先生の顔が見えましたし、同窓会の新旧本部役員の皆様の顔も拝見しましたので、休憩時間に、来場に対する御礼の挨拶を申し上げました。保護者の皆さん、本校の生徒、吹奏楽部のOGの皆さん、さらには一般の来場者、中学生も大勢来場してくださいました。皆さん、ご来場ありがとうございました。

 さて、定期演奏会についてです。今回も時系列で振り返ってみることにします。

 3部構成で行われたこの演奏会、まず、第1部は、吹奏楽のための「風之舞」、JINー仁ーMain Title、「斎太郎節」の主題による幻想、喜歌劇「こうもり」セレクションを聴きました。



    
  藤森先生指揮による演奏

 10分間の休憩後の第2部では、ディズニーメドレー、雨のち晴レルヤ、魔女の宅急便コレクション、恋するフォーチュンクッキー、情熱大陸となじみの深い曲の演奏が続きました。演奏の中に、様々な仕掛けもあり、十分に楽しむことできました。


             



           

 

 

 

 さらに10分間の休憩後、第3部となりました。PIRATES OF THE CATIBBEAN、天国の島、喜歌劇「ロシアの皇太子」セレクションの後、アンコール曲も奏でてくれました。



    

  いやぁ、あっという間の楽しい時間でした。

 会場を出ようとすると、吹奏楽部のメンバーが見送ってくれました。最後まで、気遣いのある演出でした。吹奏楽部の皆さん、顧問の先生方、カノラホールのスタッフの皆さんを始め関係者の皆さん、ご来場の皆さん、お疲れ様でした。



     

    

 

 今朝、「どうも学校が静かだなぁ」と思っていましたら、教頭先生が、直行で、茅野市内の中学校の進路講話に出かけていて、いなかったからです。いつも明るくさわやかな、小林教頭先生が学校にいないと、学校の灯が消えたようです。ちょっと大袈裟ですか……。

 教頭職は「学校の要」と言われます。校長は教頭先生が学校にいないと、少し不安になるものです。この「校長日記」を執筆するために教務室にいる間も、先生方が、さまざまな相談に、教頭席に入れ代わり立ち代わりきていました。教頭先生、いつもありがとうございます。

 これも今朝の話です。2学年担任の竹村先生と廊下ですれ違うと、「校長先生、体操の引率に行ってきましたが、2年生の斉藤さんが、北信越大会と全国大会に出場することになりました」と報告を受けました。斉藤さんは、昨年度もインターハイに出場しています。おめでとうございます。なお、引率は、竹村先生の他に、2学年主任の田口先生にもお願いしました。

 新体操部は、県大会5位だったそうです。朝、3年生部員から話を聞きました。保護者の皆さんも熱心に応援していたとのことです。