木曽Now

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ノブドウも蜜源植物です。

2016年06月30日 06時16分27秒 | 昆虫
空き家を覆いつくす植物
ノブドウです。
まったく家の様子は
わかりません。


ノブドウの花は
以前に取り上げた同じブドウ科の
ヤブガラシの花と
よく似ています。
ヤブガラシ ←クリック


ノブドウの花のつくりは
花弁が5枚
雄しべが5本
雌しべが1本あります。




お皿のようになった
花の集団の中には
花弁や雄しべの無いものが
目立ちます。
またつぼみや果実に
なりかけたものも混じっています。




雌しべ1本だけになっても
蜜をたくさん出しています。


蜜がたくさんあるため
アザミウマなどの小さな虫
蜂や蝶まで
たくさんの昆虫がやって来ます。


ノブドウは
ヤブガラシ
ヒメイワダレソウ
ランタナなどと同じで
都会の蜜源植物なのです。


小さなカボチャです。

2016年06月29日 06時16分46秒 | 日記
長い間
ヨウシュウヤマゴボウ
だと思ってきました。
ヨウシュウではなく
洋種(ヨウシュ)
ヤマゴボウだったのです。
恥ずかしいですね!

ヨウシュヤマゴボウの花は
花弁はなく
5枚の花弁状の萼があります。


10本の雄しべ
雌しべの柱頭も
10本あります。
大きな子房が
小さなカボチャのようで
目立っています。


穂のようについた花は
上を向いていますが
果実が熟すと
下向きになり
毒々しい黒紫色になります。






いつもアリや小さな虫が
来ていますので
たくさん蜜が出ているようです。






果実の熟す様子
毒については
後日アップします。


タチアオイも雄しべが先です。

2016年06月28日 06時16分32秒 | 日記
キキョウと同じで
タチアオイも
雄性先熟の花です。



タチアオイは一日花で
朝咲き始めて
夜には閉じてしまいます。

花が開くとソフトクリームのような
雄しべから盛んに
花粉を出します。
昆虫が訪れると
花弁にこぼれるほどです。
雌しべは見当たりません。




お昼近くになると
雄しべの先から
雌しべの柱頭が伸び始めてきます。






雌しべが熟すと
花粉を受けとる準備完了です。
まるでクモヒトデのようです。




タチアオイも
自家受粉を避ける
工夫をしています。


タチアオイは
梅雨の時期に下から花が開き
梅雨が明けるころには
茎の先まで咲きそろうと
言われています。
梅雨葵と言う別名まであります。  

キキョウの戦略

2016年06月27日 06時16分33秒 | 日記
萩の花
尾花
葛花
なでしこの花
女郎花
また藤袴
朝がほの花
万葉集第8巻

山上憶良が詠んだ
秋の七草の歌で
朝がほの花が
キキョウだと言われています。




花の中をのぞいてみると
雄しべが雌しべに
ぴったりとくっついています。


雌しべの先は
美しい水色です。
雄しべはベージュ色の
花粉をたくさん出しています。


しばらくすると
花粉を出し終えた
雄しべは役割を終え
倒れてしまいます。


雌しべが熟してくると
先が開き始めます。


完全に熟すと
花が咲いたように
クルリと開き
他の花から
花粉を受けとります。


自家受粉を防ぎ
強い子孫を残すための
キキョウの戦略です。

雄しべが先に花粉を出し
後から雌しべが熟して
他の花の花粉を受けとる
仕組みをもつ花は
キキョウのほかにもたくさんあります。
雄性先熟と呼んでいます。






ヘクソカズラ、花は可愛いです。

2016年06月26日 06時16分50秒 | 日記
「日々進歩を願って!」mariさんの
リクエストにお応えして
ヘクソカズラを取り上げます。

名前はとても気の毒ですが
とても可愛い花をつけます。




花の回りは白いフリルのようで
中心部は紅紫色していて
緑の中でよく目立ちます。


花を上からのぞくと
長い毛が密生していて
よく見えませんが
白い糸状のものがのぞいています。


花の断面を見ると
内側も紅紫色で
基部の小さい子房から
ひょろ長く伸びた2本の花柱が
目立ちます。
のぞいていた白いものは
花柱でした。


雄しべは4~5本ありますが
花糸は短くどこから出ているか
確認できません。

花のつくりを解説した本には
萼に花外蜜腺があると
記述されていますが
ルーペで見てもこれだと
確証は持てませんでした。



ヘクソカズラあれこれ

臭いニオイは
メルカプタンという
ガスだそうです。

葉や茎ががちぎられたりして
細胞が傷つくと
独特のにおいをまき散らします。

葉を食べたり
茎の汁を吸ったりする虫を
寄せ付けないためなのです。



花の中心が
お灸のあとに似ているため
「ヤイトバナ」とか
花の形が
早乙女がかぶる笠に似ているため
「サオトメカズラ」
「サオトメバナ」
と呼ばれます。


万葉集(巻16)では
高宮王(たかみやのおおきみ)が

ざふけふに
延(は)ひおほとれる
屎葛(クソカズラ)
絶ゆることなく
宮仕へせむ(ざふけふ=サイカチと言われています)


と詠われ
ヘクソカズラは「クソカズラ」として
知られていたようです。


百日紅と名づけられたわけは?

2016年06月25日 06時16分40秒 | 日記
百日紅と言う名前は
百日も長い間
花が咲き続けることから
つけられた名前です。


ではどうして百日間も
咲き続けるのでしょう?

実は
同じ花が百日咲き続ける
わけではありません。


咲き終わった枝先に
新しい花が次々咲いていくので
長い間咲いているように
見えるのです。




「朝顔や 釣瓶とられて もらひ水」
の俳句で有名な
加賀千代女は百日紅を
「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」
と詠んでいます。
まさに次々と咲いていく様子を
うまく詠んだ俳句だと思います。

もうひとつ長く咲いている
秘密があります。

サルスベリの花は
V字形に裂けた萼の間から
花弁が伸びています。


雄しべや雌しべの役割が
終わった花でも
花弁は散らずに残っています。
V字形に裂けた萼が閉じて
花弁を挟んでいるため
花弁が落ちずに
長い間残るのです。






真夏の炎天下
元気に咲き続けるサルスベリを
見上げたら
この事をぜひ思い出してください。

百日紅(ひゃくじつこう)

2016年06月24日 06時16分58秒 | 日記
真夏の花
サルスベリが
咲きだしています。


サルスベリの花は
何となく複雑そうな
顔をしています。


6つのV字形の萼の間から
長い軸が伸びており
その先に縮れた紙のような
花弁があります。


花の中心には
黄色い葯の
短い雄しべが
かたまっています。


その回りに
6本の釣り針の形をした
長い雄しべがとり囲んでいて
葯は下を向いています。


ツユクサは
3種類の雄しべを
持っていましたが
サルスベリは2種類の
雄しべを持っています。

短い雄しべの中から
太くて長いやはり
釣り針形の雌しべが
伸びていて同じように
柱頭も大きく曲がって
下向きになっています。


雄しべの葯も
雌しべの柱頭も
下向きなのはどうしてなのでしょう?


美しく目立つ花弁と
短い雄しべの花粉で
昆虫を呼びよせています。

蜜を吸っている間に
下向きの雄しべの花粉が
昆虫の背中につきます。

次訪れた花で背中が
下向きの雌しべに触れて
受粉しているのです。


明日はどうして百日紅と
呼ばれるのか考えてみたいと思います。

親のいないカルガモの雛 その後のその後

2016年06月23日 06時16分35秒 | 散歩道の鳥たち

ずいぶん大きくなりました。
雨が続いていて
長瀬川の水かさが
増えているので
いつでも休憩できる
階段で見かけることが
多くなりました。





スズメが近づいて来ましたが
あまり気にならないようです。


さすがにハトは
気になります。


そっとしておいて!
構わないでよ!


さすがに囲まれると
じっとしていられないようです。


スズメもハトも
雛の横に置かれた
パンを狙って
近づいていたのです。

一番構っているのは
私たちかもしれません。

夾竹桃あれこれ

2016年06月22日 06時16分30秒 | 日記

花弁を取り去って
雄しべと雌しべを
出してみました。

雄しべの花糸の上に
鋭い三角の矢じり型をしたものが
花粉を出している葯です。
その先に毛羽立った
ねじれた糸のような付属体が
花弁から突き出ています。

雌しべはろうそくのような
形をしています。
ちょうど炎にあたる部分が
矢じり型の部分とぴったり
くっついていました。
キョウチクトウは
フリルのような副花冠と
雄しべから突き出ている付属体で
口吻の長い蝶や蛾等を
呼んでいるのでしょう。


夾竹桃あれこれ

夾竹桃は排気ガスなど
公害に強く丈夫なため
公園や校庭
工場などに
たくさん植えられていました。
最近八重の花ばかり
目にする気がします。

夾竹桃は強い毒を持っています。
フランスの軍隊が
野営中バーベキューの串に使って
死者が出たとか
西南戦争で
官軍兵がお箸に使って
中毒を起こしたとか
言い伝えられています。

福岡市では「夾竹桃は毒です」と言う
一通の投書が来たことから
市立学校の夾竹桃を伐採しかけて中止したとか。
夾竹桃は何も悪くないと思うのですが・・・。

広島に原爆が落とされたあと
すぐに枝をのばして花を咲かせ
市民を勇気づけたと言うことから
広島市の市の花として選ばれています。
ブログ「一日一笑」のなでしこさんに教えていただきました。
また鹿児島市
尼崎市の市の花に
指定されています。

歌にも歌われています。
牧村三枝子さんの「夾竹桃」
平和学習でよく歌われる「夾竹桃のうた」
などがあります。
女優・檀 ふみさんのお父さん
作家の檀 一雄さんの命日は
「夾竹桃忌」と呼ばれています。

夾竹桃の名前は
葉が竹に似ていて
花が桃の花に似ている所から
名づけられたそうです。




植物の葉のつき方には
対生や互生と言うつき方がありますが
夾竹桃は3枚の葉が
輪生して出ています。
この葉のつき方は
三輪生と呼ばれ
大変珍しい葉のつき方です。





キョウチクトウと同じ仲間に
テイカカズラがあります。

花の中央を拡大してみると
キョウチクトウと何となく
複雑さが似ています。

琵琶湖一周中に
見つけたので詳しく
調べることができませんでした。
機会があれば
また花の中をのぞかせてもらいます。




キョウチクトウの花

2016年06月21日 06時16分22秒 | 日記

キョウチクトウの花が
咲いています。
この花も最近見る機会が
減った気がします。


花は筒状で
先が5裂しています。
花の内側に
フリルのようなものが
ついています。
多分スイセンの花の
黄色い部分
副花冠だと思います。


中をのぞくと
白い糸をねじったようなものが
突き出ています。
(これが雄しべだとしたら雌しべはどこだ?)


根元を見ると
4~5個のすき間が
あいています。
(蜜があるのならこのすき間からアゲハ等が吸うのか?)


花弁を根元まで
めくって見ました。


花弁の根本から伸びたものは
尖った三角屋根のように合体し
その先が細長く伸びて
細いソフトクリームのように
ねじれて伸びています。
やはりこれが雄しべです。
外側に花粉を出している
様子は見られません。


三角屋根の部分は
かたくくっついていますが
針で開きました。


真ん中に
小さなローソクのような形の
ものが見えます。
これが雌しべなのです。




ここまでで限界です。
後は花の構造を解説した
本で調べました。

雌しべの先は
屋根のような形をしていて
屋根の下側に柱頭がある。
その上にとんがり屋根のように
くっついた雄しべがかぶさっていて
内側に向けて花粉を出している。
下側についている柱頭には
自分の花粉はつかないように
なっているそうです。
フリルのようなものは
やはり副花冠でした。

キョウチクトウの果実は
一度だけ北千里公園で
見たことがあります。
細長い豆のような形をして
熟すと縦に割れ
毛がついた種子を
出していました。

結実しにくいのは
この複雑な花の構造にありそうです。


明日は夾竹桃のあれこれをアップします。

第10回琵琶湖一周ウォーキング

2016年06月20日 06時16分45秒 | 琵琶いちぶらり旅
JR志賀駅 ~ JR近江高島駅 (16.6キロメートル)

6時起床、すぐ窓を開けて空を見上げる。
かなりの雨が降っている。
道路もたっぷり水を含んでいる様子。
あぁ~気が重い!


10時志賀駅を出発。高架下に沿って進む。
傘をささずに歩けるほどの細かい雨が降っている。
コースガイドよりもう一本湖寄りの道を歩く。
北比良駅を山手に見ながら北比良の旧村に入る。


点々と会社の別荘が並ぶが人の気配は全くしない。
まだまだシーズンオフなのだろうか。
琵琶湖はすぐ近くだが展望はきかない。
近江舞子のリゾート地を抜けると内湖に出る。
広い駐車場にほとんど車がとまっていない。
湖畔にはブタナが一面咲いている。


12時、近江舞子駅到着。
雨が激しくなってきたので雨宿りをかねて休憩する。
駅員さんに食事の出来る場所を訪ねるも近くには無いとのこと。
北小松駅のコンビニを教えてもらい激しい雨の中コンビニをめざす。
国道161号線に出る所のコンビニで昼食を仕入れるが、
傘を叩きつける雨の中食べることも出来ず、
5分ほど先の北小松駅に向かう。

ショック!!
駅前に喫茶店二軒、うどんやそばもあるお寿司屋さんが一軒ある!
「駅員さん。言ってくれたらここで食べたのに!」
後の祭りである。
仕方なく無人の北小松駅で気がねなく昼食をいただく。
13時15分出発。
トラックの泥はねを気にしながら国道161号線を進む。
途中「岩除地蔵尊」で道中の無事をお祈りする。


14時50分白髭神社に到着。

かなり大きな神社だ。
国道をはさんで、琵琶湖の中に大きな鳥居が建っている。
波打ち際まで行けるが国道を渡るのにひと苦労。


白ひげ浜の手前から山道に入り、鵜川四十八体石仏群に向かう。
10分ほど薄暗い道を上ると村の墓地の中に石仏が並んでおられる。


白ひげ浜を過ぎた辺りから旧道に入り、
乙女ケ池を回り込んで近江高島駅に
15時45分無事到着。

下着から靴の中まで濡れたウォーキングでしたが、
涼しかったので前回より皆さんの疲労感は少なかったようです。
ありがとうございました。


こんなグラデーションになる予定です

2016年06月19日 06時02分37秒 | 日記
小さい花ですが
色といい形といい
とても美しい花です。


雄しべも雌しべも
元気いっぱい
伸びています。


コムラサキ
花は目立ちませんが
秋になると
こんなグラデーションが
見られます。

2015年秋に撮影

初夏のこの時期
長くのびた枝に
グラデーションの予感が
見られます。

根元に近いところは
もう実ができています。


その先は
花が終わって
枯れています。


その先は
これから
満開になります。


枝の一番先は
まだまだ蕾です。


枝の先に向かって順番に
花を咲かせていきます。

一度に実ができて
一度に鳥に食べられるより
少しずつ熟していく方が
より広範囲に種子を
散布できるはずです。


今日はこれから
第10回琵琶湖一周
ウォーキングです。

お天気が心配ですが
志賀駅から近江高島駅まで
16.6キロメートル
歩きます。
明日アップします。


蝶の蜜源になっています

2016年06月18日 06時18分19秒 | 昆虫
散歩道の公園に
チョウがひっきりなしに
訪れる花があります。

ツマグロヒョウモンの雄

ヒメイワダレソウです。
グランドカバーとして
よく植えられています。


背が低く
地面を這うように
広がります。


小さな花が
たくさん集まっています。

よく見ると
とても可愛い顔をしています。


誰かに似ていると思ったら
ランタナです。
同じクマツヅラ科の植物です。
道理でランタナにも
アゲハチョウの仲間が
たくさんやってきます。


ランタナには
実ができていますが
ヒメイワダレソウには
実ができているのを
見たことがありません。



サギの舞

2016年06月17日 06時16分54秒 | 散歩道の鳥たち
全国で
サギに扮して
舞を舞う
鷺舞・鷺の舞
と呼ばれる
芸能や神事が
数多く残っています。

山口県津和野町
弥栄(やさか)神社の
鷺舞が有名ですが
京都八坂神社の
祇園祭に奉納されたのが
起源とされています。















大昔から
田んぼや浅い川で
シラサギが
舞を舞うように
餌を捕っていたのが
本当のルーツなのではないでしょうか?


蜜が出なくても

2016年06月16日 06時05分39秒 | 日記
昨日のワルナスビと
同じナス科の
仲間たちです。

ナスの花



ワルナスビと同じように
雌しべが
雄しべより長い
長花柱花と
雄しべより短い
短花柱花があります。

この写真を
撮らせていただいた
散歩道の畑の
おじさんによると
肥料が足らないと
雌しべが短い花が
多くなり
実成りが悪いそうです。

親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない

と言う諺があるので
実成りが悪いとは
意外です。

ミニトマトの花


トマトの花



この花何の花でしょう?







イヌホオズキです。(アメリカイヌホオズキかも?自信ありません)
アップで見ると
何か野菜の花のようですね。

散歩道だけでも
これだけナス科の花が
咲いています。

ナス科の花は
蜜を出しません。

雄しべの先端から
花粉を出し振動によって
花粉を散らし受粉するので
振動受粉と呼ばれています。

振動の原因は
昆虫でも風でもよいのです。

トマトのハウス栽培では
セイヨウオオマルハナバチの巣箱を
ハウスに入れ
ハチが花粉を集める時の
振動を利用して
受粉させているそうです。

花粉が昆虫の体について
運ばれることも多いはずです。