木曽Now

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イチョウ この不思議な植物(2)

2017年11月30日 07時44分57秒 | 日記

先日
イチョウの短枝を
紹介しました。


まだイチョウの
不思議さがあります。

イチョウの葉を
じっくり見たことが
ありますか?

注目してほしい所は
葉脈なのです。
いわゆる葉の
筋です。

サクラなどは
網目状になっています。


ほかに平行に
なっている
葉脈もあります。


イチョウの葉脈は
よく見ると
平行に走っています。

ところが
所々で二又に
分かれています。


この二又に分かれる
葉脈を持つことが
原始的な特徴なのです。


原始的な陸上植物は
葉を持たず
二又に分かれた
茎だけからできてきたと
考えられています。


葉はその二又の
茎から進化したと
考えられますので
イチョウの葉脈は
原始的な形態を
残していると
言えるのです。


二又脈を持つ植物は
シダ植物に
多く見られます。









飛鳥を歩く。

2017年11月29日 07時42分51秒 | 日記
11時02分
近鉄南大阪線
飛鳥駅を下車。


小春日和を
絵に描いたような
暖かな好天。

欽明天皇陵に
着くまでに
汗をかく。

陵から少し
上った場所に
欽明天皇の孫
吉備姫王の墓がある。

その内側には
猿石と呼ばれる
奇妙な石造物。


いつ誰が何のために
造ったのか
分からないそうだ。


のどかな
田舎道を
歩いていくと
鬼が旅人を
俎(まないた)の上で料理し
雪隠(せっちん)で
用を足したと
伝えられる
石造物がある。


実は古墳の石室の蓋石(雪隠)と
床石(俎)が露出したらしい。


さらに東へ進むと
動物の顔が
掘られた巨大な
花崗岩に出会う。


亀石と呼ばれているが
微笑んだカエルにも
見える。


聖徳太子の
生誕地とされる
橘寺を通り過ぎ
山裾を回ると
いよいよ石舞台古墳だ。


6世紀に築かれた
巨大な古墳で
蘇我馬子の
墓とする説が
有力だが
真相は定かでない。


中に入ると
巨石が迫ってくる。


どのようにして
どれくらいの人の手で
築かれたのか
想像せずには
いられない。

飛鳥駅に向かう途中
高松塚壁画館に
立ち寄った。

1972年に
極彩色の壁画が
発見され有名になったが
復元模写された壁画など
展示されている。


飛鳥散策は
遠足気分満喫の
一日だった。

イチョウ この不思議な植物

2017年11月28日 07時01分12秒 | 日記
散歩道の公園で
イチョウの黄葉が
見ごろをむかえている。


モミジの仲間の
紅葉も好きだが
イチョウの黄葉は
もっと好きだ。

それに
イチョウは
なかなか興味深い
植物である。

よく見ると
イチョウの枝に
変なものがついている。


芋虫のようでもあり
こけしの様にも
見える。


これは
短枝(たんし)と呼ばれる
立派な枝なのである。

短枝の先からは
たくさんの葉が
出ている。




普通の枝(長枝)からは
葉は出ていない。


他の樹木の多くは
長枝から
互い違いに
葉をつけたり
対生したり
するものが多い。

それなのに
イチョウは
短枝の先端に
葉をかためて
つけている。(束生)

伸びた長い枝に
葉をつけず
短い枝にたくさんの
葉をつけるのは
太陽の光をより多く
受けるための戦略
だと考えられている。

黄葉の美しさも
この辺りに
あるのかもしれない。

もしそれでも充分
光が得られない場合
短枝が急に光を求めて
伸び始め
長枝になることもある。


とにかく
イチョウと言う植物
不思議がいっぱいである。

イチョウが恐竜の
時代から生き残れたのは
こんなところに
秘密があるのかもしれません。




今日はこれから
奈良県の飛鳥に
行ってきます。

ブログ訪問
できません。
悪しからず。

ヤツデ ハエ媒花植物

2017年11月27日 07時14分04秒 | 日記
公園で
ヤツデの花が
咲き始めました。


ヤツデの花には
可愛い5枚の花弁と
5本の雄しべが
あります。


中央には蜜をたっぷり
出している
薄いピンク色の花盤が
目立っています。

この花の雌しべは
花盤中央に少し
のぞいています。

これは
花粉を盛んに出す
雄性期の花です。


すぐそばには
花弁が反り返ったり
脱落した花もあります。


雄しべが落ちた花は
5本の柱頭が
アンテナのように
伸びています。


雌性期になった花でも
盛んに蜜は出しています。


しばらく見ていると
次々ハエがやってきて
花盤の上の蜜を
舐めています。


ハエは少々気温が
低くても
活動できますので
ヤツデなど
冬に咲く花にとって
大切なポリネーター
なのです。


ヤツデは
ハエ媒花の植物です。







ヒイラギ雌株 灯台下暗し

2017年11月26日 07時55分20秒 | 日記
どことなく
甘い香りが
漂ってくる。

ヒイラギの
白い花が満開だ。


大きさはともかく
どのおうちにも
植えられている。

ヒイラギは
雌雄異株だが
ほとんどが
雄株ばかり。
雌しべは退化している。


どうやら
雄株の方が
花つきが
良いらしい。


と言うことは
キンモクセイと
同じなのだ。

去年の12月に
ヒイラギを
取り上げてから
雌株を探している。

去年のシーズンは
一本だけ見つけた。
今年は無理かと
あきらめかけていた。

拙宅の鬼門にも
小さなヒイラギの木が
植わっている。

確か
山で引いてきたものだ。

今は亡き母が
捨てるのは
忍びなく
植えたものだ。

葉のトゲが
気になり
強剪定をするため
花が咲かないものと
思っていた。

昨日ちらりと
白い花が見えたので
近づいて調べてみた。
何と雌株だったのだ!


二本の雄しべの
真ん中から
雌しべが
にょきりと
突き出している
両性花だ。


やっと今年も雌花を
撮ることができた。
灯台下暗しとは
このことだ。

ユッカ 蛾と共生

2017年11月25日 07時50分14秒 | 日記
駐車場の片隅に
鈴のような形をした
白い花が咲いている。


根元は車で
見えないが
車の後ろに
回り込むと
葉の形から
ユッカだと
分かった。


年に2回
花を咲かすと
聞いていたが
この時期まで
咲いているのだ。

最近この手の
リュウゼツランの仲間は
見なくなった。

葉の先端に
鋭いとげがあるため
子どもの安全を考え
植えられなくなって
きたのかもしれない。

植物園の観察会で聞いた
ユッカの興味深い話を
思い出した。

北米南部の自生地では
この花の中に
小さなユッカガ(蛾)が
いるそうだ。


この幼虫は
ユッカの若い果実しか
食べないため
母親はユッカの花粉を集め
雌しべに受粉させてから
花に卵を産む。


幼虫は果実を食べるが
種子は大きいので
食べ残された部分で
発芽できるらしい。


ユッカとユッカガは
持ちつ持たれつの
共生関係なのだそうだ。

もちろん
ユッカガのいない日本では
ユッカは結実できないらしい。

トウネズミモチ 大量の果実。

2017年11月24日 07時42分45秒 | 日記
公園に
たわわに果実を
実らせている木がある。

6月ころ
この公園で
真っ白な花を
咲かせていた
トウネズミモチだ。


木のそばに近づくと
匂いに誘われるように
たくさんの
昆虫が集まっていた。


よほどの高い確率で
結実しているのだろう!


すぐ近くに
セイヨウイボタノキが
あるのだが
実の付き方が
まったく違う。


トウネズミモチの果実は
これから冬にかけて
ヒヨドリなど野鳥の
餌として食べられ
至る所に散布される。

外来生物法で
要注意外来生物に
指定されている訳も
分かる気がする。


木曽五木 ヒノキ・サワラ

2017年11月23日 08時31分28秒 | 日記

木曽の五木は
木材の伐採はもちろん
住民の山への立ち入りも
禁止され
「檜一本首一つ」と言われ
犯した者は厳罰に
処せられるくらい
大切にされてきました。

昨日は
世界一の
クリスマスツリーから
アスナロを
紹介しました。

今日は五木のうち
ヒノキとサワラの
見分け方を
紹介します。

街中を歩いていても
ヒノキやサワラの
針葉樹に
お目にかかることは
ないと思います。

少し郊外に行くと
スギやヒノキは
結構普通に
見かけることが
あると思います。

ではクイズです。
どちらがヒノキで
どちらがサワラでしょう?




よく似ていますが
上がヒノキで
下がサワラです。

アスナロと同じで
葉の裏の気孔帯を
見ればすぐわかります。

ヒノキの気孔帯は
Yの字形になっています。


一方サワラの気孔帯は
Xの字になっています。


自然観察の達人は
「わい(Y)はヒノキや」
「触ら(サワラ)な分からん」
と語呂合わせで
教えてくれました。

中学校の数学で
分からないものを
Xとすると
習ったと思います。

これで
アスナロ
ヒノキ
サワラの区別は
つくと思います。

花粉症の原因の
スギは針のような
葉ですので
間違わないと
思います。

アスナロと言う植物。

2017年11月22日 07時43分27秒 | 日記
めざせ!
世界一のクリスマスツリー
PROJECTで
立てられた
アスナロの紹介を
昨日しました。


コメントでも
何人もの方が
ニュースで見て
ご存知でした。

前日まで木曽にいて
昨日神戸港に行くまで
何のこっちゃ状態でした。

実は石川県の木は
アスナロなのです。
正確には
ヒノキアスナロなのですが
石川では
アテと呼んでいます。

ひょっとしたら
神戸港に運ばれた
アスナロも
ヒノキアスナロかも
しれません。

何年も前
輪島の朝市に
行った時のこと。

おばあちゃんが
手作りの
草履のストラップを
売っていました。

その草履には
アスナロの葉が
挟みこまれています。

これは足腰の
お守りだ。
アテの葉は
財布に入れておくと
お金に不自由しないよと。
当てにしない
お金が入るとのこと。
(洒落か?)

何を買っても
アテの葉が
挟んであった
記憶があります。

木曽5木のひとつ
これがアスナロの葉です。


木曽五木
ヒノキ
アスナロ
コウヤマキ
ネズコ
サワラの5種類の
針葉樹は
江戸時代
尾張藩によって
伐採が禁止されていました。

針葉樹もなかなか
見分けが難しいですが
アスナロは
葉の裏を見れば
すぐにわかります。

白い気孔帯が
「小」や「W」の字に
見えるからです。


神戸の宣伝を
するつもりもありませんが
石川県とのつながりで
色々なことを
思い出しました。

神戸メリケンパーク周辺散策

2017年11月21日 07時41分33秒 | 日記
シニア自然大学の
同窓会で
神戸メリケンパーク周辺を
散策した。


JR元町駅から
海側に歩くと
かつて外国人が
暮らしていた
面影を色濃く残す洋館が
たくさん残っている。




メリケンパークには
神戸海洋博物館や
神戸ポートタワーが
立ち並ぶ。




中突堤中央ターミナルから
神戸港クルージング船に乗る。


川崎重工や
三菱重工のドックでは
自衛隊の艦船や
潜水艦の姿も
見られた。




船からおりて
FISH IN THE FOREST TOOTH TOOTH×そら植物園
やたらと長い名前のお店で
昼食をとり
ビールもいただいた。

その後
港に立つ大きな木が
気になって
見学に行く。

神戸港開港150年を
記念して
巨大なクリスマスツリーを
立てている。


推定樹齢150年の
アスナロの木を
富山県氷見市の山中から
運んできたそうだ。


アスナロの木も
驚いたに違いない!

神戸港震災メモリアルパークでは
阪神淡路大震災によって
被災したメリケン波止場の一部が
そのままの状態で
保存されていた。


外国人観光客が多い
南京町を通り
元町駅で解散した。


10年ほど前の
旧交を温められた
一日だった。


大阪も寒いです。

2017年11月20日 06時56分22秒 | 日記
無事大阪に到着しました。

紅葉シーズのためか
中央道
名神ともに
断続的に渋滞していて
とても運転疲れました。

木曽の拙宅は
戸外が氷点下でも
薪ストーブのお蔭で
室温はほぼ20℃。

大阪に戻ると木曽より
寒さを感じます。

開田で撮ってきた
冬芽と葉痕です。

一番好きな
オニグルミ。





ヒツジさんに見えるので
ついついのぞき込みます。

先日紹介した
クロウメモドキ。



とても小さい葉痕ですが
面白い顔をしています。

山菜の王様
タラノキです。


この木も
山菜として食べます。
ハリギリ。


クロモジの
花芽と葉芽。


愛読書?に
「ふゆめがっしょうだん」
かがくのとも傑作集の
絵本がありますが
これに負けないように
冬芽と葉痕の写真を
撮っています。

ボタンヅル・クサボタン 髭のある果実。

2017年11月19日 08時01分42秒 | 木曽Now
開田高原アメダス  今朝の最低気温   -3.9℃  昨日の最高気温   2.8℃
木曽町新開     午前8時の気温   -3.0℃    今朝の天気    晴れ

昨日の朝
雪が積もっているか?!
心配しながら
雨戸を開けた。

デッキを
たたくように
雨が降っていた。

開田高原まで
用事で走ったが
トンネルを越えると
みぞれになり
少し上ると
雪に変わった。

(2017.11.18 AM11:29  柳又の集落。)


ウォーキングしていると
やたらと髭のある果実が
目立つ。
(正確には果実だが
便宜上種子と言う)

いつも歩いている
場所なので
名前は分かる。

クサボタン
ボタンヅルだ。

花は似ても似つかないが
種子はよく似ている。

どれくらい
似ているのか
比べて見た。

クサボタンの種子は
髭がフサフサして
長いようだ。


種子の色は
茶色っぽい
感じがする。




一方
ボタンヅルの種子は
短めの髭だ。


種子も黒っぽいか?




種子を少しいただいて
帰って並べて見た。
区別つくだろうか?


左がクサボタン
右がボタンヅルだ。
双子のように似ている。

別の場所で見たら
全く区別できない。
無駄な努力をしたかな?


今日の昼から
大阪に戻ります。
明日は神戸元町です。

サラシナショウマ、その後。

2017年11月18日 08時03分16秒 | 木曽Now
開田高原アメダス  今朝の最低気温   -1.0℃  昨日の最高気温   6.5℃
木曽町新開     午前8時の気温    0.5℃    今朝の天気    雨

(2017.11.17 AM6:32)
木曽滞在中
最後の晴れの機会?!

そんな思いで
早起きして
車を走らせたが
全天晴れているのに
御嶽山の上にだけ
雲があった。


昨日は
林の中を歩いた。

ブラシのような
形をした奇妙なものを
見つけた。


近寄ってみると
小さな袋のような果実が
蜂の巣のように
集まっている。


これは
サラシナショウマの果実だ。


9月に花を撮った
場所とは違うが
間違いなく
サラシナショウマだ。

確か
サラシナショウマの種子は
翼がついた
面白い形をしていた。

手のひらを
お皿にして
はたいてみたが
すべて風で
飛ばされた後だ。


もう少し早ければ
種子が見られたかも
しれないな。

花は注意して
見るが
果実や種子には
あまり興味が
わかない。

来年は
果実の中に
詰まっている
種子を見てやるぞ!

 


何か 止まった!?

2017年11月17日 08時00分23秒 | 昆虫

開田高原アメダス  今朝の最低気温   -6.4℃  昨日の最高気温   2.9℃
木曽町新開     午前8時の気温   -5.0℃    今朝の天気    晴れ(霜)

昨日
起きて雨戸を開けると
薄っすらと雪化粧
朝から小雪が舞っていた。

御嶽山は一日中
雲が取れず
顔を見せることは
なかった。

中腹のスキー場辺りまで
雪が積もっている
ように見える。


チラチラ雪が舞う中
歩いていると
朝日にキラリと
光るものが
枯れ葉の斜面に
止まった。


近づいて
目を凝らして
見るが
枯れ葉の中に
溶け込んで
正体は不明。

音がしないように
静かに枯れ葉を
踏みしめ
更に近づく。


トンボだ!
赤とんぼか?


明け方には
氷点下になり
雪がチラつく
この時期まで
まだ生きているのだ。


トンボは
昆虫の成虫では
長生きで
知られている。


大阪ならいざ知らず
この開田高原で
まだ生き続けている
トンボに感心した。

近づきすぎたため
飛びあがったが
すぐ近くに
止まったので
最後のシャッターを切り
その場をあとにした。


トンボは
詳しくないため
名前は分かりません。


ダンコウバイの果実。

2017年11月16日 08時00分40秒 | 木曽Now
開田高原アメダス  今朝の最低気温   -0.5℃  昨日の最高気温   7.4℃
木曽町新開     午前8時の気温    0.5℃    今朝の天気    晴れ(雪が舞う)
昨日は
濃い霧の
朝だった。

お隣のKさんの
ドローンで
拙宅上空の様子を
見せていただいた。

(2017.11.15 AM8:32 木曽福島・木曽駒ケ岳方面 Kさん撮影)


(2017.11.15 AM8:37 木曽福島スキー場方面 Kさん撮影)



ダンコウバイと言う植物
覚えていただいているだろうか?


「先割れスプーンで 団子旨い」
ダンコウバイである。

時期が少し遅かったので
赤い果実が
ほとんど黒く
なってしまっている。


四月に見た
ダンコウバイ
雄の木だった。


近くに雌の木を
見つけられなかったが
果実をつけている
この木は間違いなく
雌の木。

もうぷっくりとした
冬芽をつけている。


小さな枝を折って
匂いをかいでみた。

さすがクスノキ科だ
かすかだが
肉桂(にっけい)の
香りがする。


テープを巻いて
印をつけた。

この雌の木の花を
来春には観察したいと
思っている。