かつて権力とお金の象徴であり、多くの人々の憧れ「液体の黄金」として知られていた飛天茅台酒は、今では2,000元の価格だ。(茅台酒はコーリャンを主原料とする蒸留酒でアルコール度数は50度を超える。中国の「国酒」とも呼ばれ、重要な接待では欠かせない高級酒だ。時間がたつほど熟成されて価値が上がるため投資対象にもなり、数年前まで価格高騰が続きバブルだとの指摘も多かった。)茅台酒だけでなく中国のワイン業界全体も壊滅だ。中国上海貴酒(STロック)予想損失:5,000万~7,500万元を出す。資本市場で「国民的流行酒」として神格化されていた飛天茅台価格が急落し、バラボトル価格2075元/ボトルだ。7月時点でさらに下がり、価格は1本あたりわずか1,880元。トドメを刺したのは、2025年5月18日に中国共産党が発令した「史上最も厳しいアルコール禁止令」である。
背景には習指導部が独裁体制を再び強化していることがある。表向きは「飲み食いは腐敗の温床」としているが、4期目を防止する勢力との権力争いだ。
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