老後に必要なものは預金よりも、健康な体と生きがいのある仕事です。預金は1000万円もあれば十分かもしれません。体が健康であれば、いつまでも働くことが出来る。何十年間も働いていたので、縁で生きがいのある仕事も見つけられるはずだ。見栄とがプライドを取り外せば、何でも出来る。働いて得た報酬は、減る一方の預貯金と違い、罪悪感もなく自由に使うことも出来る。ただ、長年連れ添った配偶者に先立たれた男性はその後、酒に溺れ、生活を乱し、後を追う人も多い。働ける健康な体や生きがいを失えば、生存は、病院の医師の判断ではなく、個人の判断に委ねる社会が本当かもしれません。
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老後の貯蓄はいくら必要か?
このテーマで書かれた記事はネット上でも書籍でも多いのだが、下は1000万円から上は1億円まである。最低金額の1000万円という話では、「健康で医療介護にカネがかからない」「毎月数万円の収入がある」「低額家賃のケアハウスに入居する」ということが前提になっている。
私が以下に提示するプランは、「65歳時に1000万円あれば足りる」というものだ。
要介護老人には金はいらない。
貧乏でも金持ちでも、要介護老人の生活はほとんど変わらない。金のある人は自分の金を使い、金のない人は政府がめんどうをみてくれる。前者と後者の生活の差はまったくない。きわめて平等である。
政府の研究によると、要介護になる年齢、すなわち、健康寿命は以下のようである。
「老後」は平均値で男性5.42年、女性8.62年でしかない。男女ともに10年以下である。
平均的なサラリーマン世帯の厚生年金支給額は年間200万円だから、貯蓄取り崩しは、年間100万円もあれば十分だろう。
75歳以降は老後資金が尽きる可能性が生じるが、その場合は、生活保護を申請して、老人施設に入ればいい。基本的な衣食住しか供給されず、娯楽も乏しく、生活は不自由となるが、70代後半で、毎週、渓流釣りに行くとか、美食を食べ歩きたいというような方は稀だろう。