中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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外交密約

2009年12月14日 | 福田徹の視点

 皆様、おはようございます。私は中小企業診断士の福田徹です。


 民主党政権になってから、今まであると言われていた(米国の公開された公文書からいって無いはずがない)が、日本政府としては無いことになっていた外交密約について、次々と密約の事実が明らかになってきています。


 具体的には、沖縄変換時における核持ち込み容認や政府の米軍に対する支出、朝鮮有事の際の密約などの存在が、明確になりつつあります。


 私は、これらの密約が存在していた、または存在しているであろうことを知っていました。


 しかし、今回改めてこれらを事実として突きつけられると、世界が本当は私が知っている世界とは違うカタチをしていたのだとという、裏切られたような気持ちになります。



 ところで、私は外交に密約は付きものだと思っています。


 外交は、交渉事ですから、ある部分で相手の言い分を聞かなければなりません。


 そして、交渉で相手に対して、駆け引きの譲歩をする度に、国民の意見を問うていたら交渉は成り立ちません。


 より大きな国家の意思を通すために、それに比べて小さな事柄についてを譲歩して、それを秘密にしておくこともある、と私は思います。


 また、交渉相手とは別の第三国に対して秘密にするということもあるでしょう。


 だから、「外交密約」は当然あるものだと思います。


 
 しかし、今回発覚した核持ち込みの密約にかんしては、私は問題があると思っています。


 日本は、非核三原則(作らない、持たない、持ち込ませない)を守るという大きな意思を持つ国ではなかったのでしょうか?


 私が言いたいことは、密約の内容が重要すぎないかということです。


 ここでは、非核三原則を、「正しいか正しくないか」または「守るべきか守るべきでないか」を論じてはいません。


 私の知っている国、日本は総理大臣が「非核三原則を堅持する」何度も、国会答弁を繰り返す国でした。


 こういう国是ともいえる大切なことを、政治家と政府関係者間だけの密約で無いことにしてきたのは、私は間違っていたと思うのです。



 これは、当時の国会に対して、つまり当時の国民を代表した議会に対して、繰り返し嘘をついていたということです。


 当時の総理大臣をはじめ政府関係者がこうした大切な事柄について嘘をついていたことは、大変に残念なことであり、私は裏切られた気持ちがします。
 
 しかしながら、今回明らかになった数々の密約があって、いい意味でも悪い意味でも、それによって今の日本があることも事実です。



 そう考えると、今するべきことは密約の当事者を責めることではなくて、事実をトコトン明らかにして、その事実から、これからのこの国のあり方を学ぶことです。


 そして、それはきっと、「民主主義」の階段をまた一つ登り、民意を政府の行動により反映させることができる国にしていくことなのだと私は思います。


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福田徹の視点

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