ダマスカス留学生有志による情報ブログ

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仏週刊紙テロのイスラーム的見解

2015年01月09日 | new◇イスラームとテロ


転載:要旨:ハビーブ アリー(アッラーが彼をお守りくださいますように)の投稿より

パリで起きた極悪非道な犯罪を、「預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はカアブ・ブヌ・アシュラフのようにご自分を侮辱し迫害した者を殺す事を妨げなかったから」と理由づけて、正当化する人々がいますが、それは間違いです

預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)は、ご自分を侮辱したからという理由で誰かを殺すことを命じたことは決してありませんでした。


カアブや他の限られた数の人々が殺される事になったのは、生まれたばかりのムスリム社会に対する戦争を準備していたからで、その戦争によってより多くの人々の血が流れるのを妨げる為でした。

その証拠に、ヒジュラ歴8年にムスリムたちがマッカの無血開城を行った際、カアバ神殿の周りに集まったマッカの多神教徒たちの処分に関し、彼がおっしゃった言葉は


「行きなさい、あなたたちは自由ですから。」でした。


彼ら多神教徒の多くは、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)を何年にもわたり侮辱したり迫害した人々でしたが、それにもかかわらず、無条件でお赦しになりました。


また、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)のための復讐などという嘘の理由はもうたくさんです。例の新聞社が預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)を侮辱する漫画を掲載したのは2006年(訳注:又は2012年?)の事です。

アル=バグダーディー※を馬鹿にする漫画が出たのは先週でした。
※過激派組織イスラム国(ISIS)のリーダー


彼ら犯罪者の水曜日の殺人は、例の漫画以上に預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)の教えを傷つけていることに加え、漫画のウソを「真実」だと社会に思わせてしまうでしょう。
そうならないように、アッラーのご加護を求めます。

2014年1月9日(金) ハビーブ・アリー・ジェフリー師(アッラーのご加護あれ)

 

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