猫を捨てる奴は捨てられろ

猫とプログレとオーディオとベスパのブログです。

Moon 8巻

2011年07月08日 23時30分00秒 | その他



書店に行ったら出てて、8月くらいだと思っていたので泡食ったです。

バレエを題材にはしていますが、
"芸ごとに生きるということはどういうことか" がテーマの、
アーチストと呼ばれている人は必ず読むべき作品です。
個人的には、曽田正人の最高傑作だと思います。


ところが最終巻を前にして、雲行きが怪しくなってきました。
なぜここまできて母親と和解しなければならないのかがさっぱり分かりません。
芸術的な才能がほとんどない一般人が、もはや隔絶したレベルにある主人公の芸術に影響を与えることがあり得るのでしょうか。
あくまでも母親は主人公の最初のステップにきっかけを与えることだけが役目のキャラだと思っていましたし、
これまでそういうキャラとしてしか描いてこなかったはずです。

ここまで冷徹にストイックに芸術家および芸術を描いてきたのに、
家族は素晴らしいなどと、芸術とは全く関係のないオチにするのだけは勘弁して欲しいです。


あと最終巻の帯が、ダンスつながりで15人くらいのおっさん達になったら嫌だと戦々恐々としています。
今巻のAikoは才能のある人ですから問題はありませんし、前巻の柏木由紀はアイドルですので毒にも薬にもなりませんが、
ダンスそして群舞というものを深く考えたことがあるのか甚だ怪しいパフォーマンスをしている人たちが、
ダンスつながりというだけで帯になるのだけは勘弁して欲しいです。
母親の問題よりもこっちの方が切実かもしれません。

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