~ プログレバンドしりとり合戦 #253 ~
・投稿コメント (プログレッシブな日々さん)
70年発表の1作品で消えたバンド。一言で言えばジャズロック。でも、ヴォーカルはソウルフル
・補足
元Blonde On BlondeのRalph Denyerを中心に1970年に結成され、1作品を残しすぐに消えてしまったイギリスのバンド。Rhythm & Bluesを基調にしジャズのテイストを加えた60年代後半からのブリティッシュ・プログレ黎明期の典型的なサウンドを持つ。完成度はかなり高いがその音楽性ゆえ登場がやや遅すぎた感がある。全体の印象やヴォーカルはProcol Harumを、サックスによるブラス・アンサンブルは初期Chicagoを、時折登場するフルートは初期Jethro Tullを思い起こさせる。
画像は1970年発表の唯一の作品「Aquila」。曲は全てバンドの中心人物Ralph Denyerの手によるもの、NirvanaのPatrick Campbell-Lyonsがプロデュースを担当している。ブラス・ロックと言っても良いぐらいGeorge Leeの管楽器がアンサンブルに絶妙な色を添えている。B面全てを使った組曲「The Aqulia Suite」が最大の聴き所だろう。
・Personnel on 「Aqulia」
Ralph Denyer : vocal, guitar
Phil Childs : bass, piano
George Lee : flute, alto, soprano, tenor & baritone saxes
Martin Woodward : Hammond organ
James Smith : drums, percussion