Progressive Cafeが送る読者参加型企画 「プログレ名盤を斬る!?」
世間一般で名盤といわれている作品、ちまたの批評にはどれも美辞麗句が並べ立てられて
います。でも音楽は嗜好品、人それぞれ嗜好は異なりますから当然感じ方も違うはずです。
「プログレ名盤を斬る!?」は毎回プログレッシブロックの世界で名盤といわれている作品
を取上げて、それを読者の皆さんで批評しなおしてもらおうという企画です。是非その作品
に対する率直なコメントをお寄せください。
コメントに対するコメントや、人のコメントを読んで改めて聴きなおしてみた感想等、読者間
の相互対話も歓迎します。それらを通じて作品への更なる理解や興味、またプログレ愛好
者の輪が広がればと思っています。
「プログレ名盤を斬る!?」では今後取上げて欲しい作品も募集しています。
アーティスト名、作品名、作品に対するコメントをメールでお寄せください。
Progressive Cafeメールアドレス : francofrehley@mail.goo.ne.jp
4回目の作品は
「Lark's Tongues In Aspic (太陽と戦慄) / King Crimson」
です。
1973年発表のこの作品はそれまでの作品に慣れ親しんでいたファンに少なからず衝撃を与えた
革命的な作品ではなかったでしょうか。史上最強のリズムセクションが叩き出す変拍子満載かつ
へヴィでタイトなリズムの上に、機械的で無機質なギター、そして狂ったようなパーカッションと
バイオリンが織り成す楽曲はリスナーの想像を超越していたに違いありません。「宮殿」と並んで
この作品が最高傑作に挙げられることが多いのも納得できます。この衝撃をリアルタイムで味わ
いたかったものです。
皆さんはこの作品をどのように聴き、感じてらっしゃるのでしょうか。
コメントお待ちしています!
実験過程で発表された楽曲がその後のライブパフォーマンスの中でそれぞれの進化をしていく様も興味深いですね。
曲としては「Lark's~」が好きですが、演奏としては「Red」の方が好きなんですけどね。
「Red」はライブのダイナミズムがスタジオに持ち込まれた奇跡的なアルバムだと思います。
ただ、「Red」に至るまでに失われた繊細さが「Lark's~」にはあって、捨てがたいです。象徴的なのは「Exiles」でしょう。あの曲のアコギ、大好きです。
そういえば、francofrehleyどのとは、以前、ハニフラのセッションで「Starless」やりましたね。あの中間部からの息詰まるような緊張感は未だに忘れられません!
第3期に関する批評の多くが音のほうを重視していますが、私はフリップがピート・シンフィールドと訣別して選んだ作詞家R.P.Jamesの存在が非常に大きいと思います。その頃フリップがハマっていた白魔術を彷彿とさせる神秘的雰囲気をうまく歌詞に生かしていますよね。余談ですが、友達であるウェットンのソロアルバムではビックリするほど通俗なラブソングを書いたりしています。
音的にはこのアルバムに関して言えば、ジェイミーの存在が大きいですね。何しろ彼が参加した唯一のアルバムですから、他と印象が違っていて当然ですが、それにしても自由自在なパーカッションは今聴いても斬新です。視覚的にも凄かったそうですね。熊の毛皮を着てうろつきまわったり、血袋を口に忍ばせて演奏中に吐き出したりと、派手なパフォーマンス、ホントに見たかったです。
>Bible Blackさん
>ピート・シンフィールドと訣別して選んだ作詞家R.P.Jamesの存在
これは鋭い着眼点ですね、気がつきませんでした。たしかにシンフィールドの歌詞ではあのようなある意味アグレッシブな楽曲は生まれなかったでしょうね。
ミューアの存在はブラフォードに大きな影響を与えたことでも大きかったと思います。その後の作品でのブラフォードの演奏にその影響が大きく現れていますね。
>yanazzoさん
>ハニフラのセッションで「Starless」
あの演奏は私も忘れられません。一発合わせであの出来は見事でした。私がセッションにはまるきっかけでした。
「太陽と戦慄パート1」はこのスタジオ録音が良かったりします。
ミューア氏のいいライブ音源がないというのもありますけど。
(ビートクラブの映像が中途半端でなければよかったのですが)
やはり一番ミューア氏を一番活かしているのがこの曲ではないかなと。
「暗黒の世界」「レッド」もさらに好きです。
はじめてこれを聞いたとき、、、
一曲目の「太陽と戦慄パート1」のイントロが聴こえてこず、ボリュームを上げていくとおどろおどろしい(^^;、バイオリンとギターのフレーズが(笑)
そのままのヴォリュームでブレイクした瞬間にはびびりました(^^;
一言で言うなら「インパクト」でした。
「ブックオブサタデイ」なんかは、ウェットンのライブで聴きましたが、脇を固める布陣が違うと、こうも違う曲になるのかと感心しました。
「Book Of Saturday」と「Exiles」が入っていることで、作品の深みが増していますね。この2曲のウエットンのヴォーカルは本当に素晴らしいと思います。
ところであの浮いている葉っぱはどうやって撮影したのでしょうか?気になっています。
VoiceMail以降2作品くらいソロを聴きいたり、QANGOを聴いたりはしましたが…
ほそぼそと歌っているのだろうか…
> ところであの浮いている葉っぱはどうやって撮影したのでしょうか?気になっています。
あれは車のフロントガラスに落ちていた枯葉です。
運転席から撮りました(^^;
プログレブログ仲間のken_wettonさんのブログ「ASTRALPHASIA」に是非行ってみてください。
http://plaza.rakuten.co.jp/astralphasia/
また、やはり知人がやっているファンサイトもお奨めです。
http://www40.tok2.com/home/wetton/
ウエットンのことで分らないことはないでしょう。
>あれは車のフロントガラスに落ちていた枯葉です。
なるほど、納得!
気になる方はライナスさんのブログをご覧下さい。素敵な写真が満載です!
http://linus.tea-nifty.com/attic_room/