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自動車内装専門

イタリア車 アルファロメオ 内装はアートだ!

2011-08-26 16:48:29 | お知らせ
アルファロメオジュリアスプリントSS その4

暑い日が続き…お盆が有り…少し秋が近づきつつある様な気がして、久しぶりの更新です。

梅雨時と夏は私たちの仕事は作業がしずらい時期になり、特に淡い色のレザーですと、
縫製時に指の汗痕が着いてしまったりします。

これから湿度が低くなり良い時期に入りますが…もう少し先ですね。

さて前回はルーフを張り込んだ状態で終わりましたので、今回は個の続きです。


写真では素材の感じが良くつかめませんが、何と使用したルーフの素材は約50年前に現車に
使われていた生地と同じ物です。
生地素材のデザインスピードは、とても早く6ヵ月もすれば同じ生地は生産中止になってしまいますので、50年も前に生地が入手できたことは、奇跡的な事なのです。

内装レストアの仕上がりは、いかに当時のオリジナル素材が入手できるかにかかっていると
言っても過言ではありません。

勿論入手できない場合もございますが、一片の切れはしから 糸を染め同じ生地を作る場合もありました。 
費用は大変掛かりますが、クラッシクカーは文化財と熱意のあるお客様に恵まれました。

ちょっと話が脇道にそれましたので軌道修正して、次はドアーパネルの復元に進みますか。

画像がレストア前のドアーパネルです。

そして裏側です、良く見ると長期の使用に水分がボードに沁み込みフカフカになっているのが感じ取れると思います。

次の画像がリャータイヤハウスカバーですね。



以前に張り替えた跡があります、本来はボードの中に入っているウレタンホームはこんなに厚くはありません。

ドアーパネル表皮のレザーを剥がします、当時は数枚のパネルを釘で打ち合わせて、立体的に見せていたようです。


水分を含んだボードは同形に作り直します、その後防水加工を施し新たに規定厚のウレタンフォム
を張り込み各ボードを組み合わせポケット等を作り込んで行きます。




そうそう、忘れるところでした! ドアーに付いているアシストグリップは長年の使用に耐えられずに
欠損しておりました。

取り付け部


このままでは形になりませんので、新たにアッシュという名の木材とスチールで新しく製作いたします。


仕上がりました! ドアーパネルにアームレストを取り付け完成です。


ご存じない方は自動車の内装は、一台のミシンでカシャカシャとレザーなり生地を縫うくらいと、
お思いの方が大半でしょうが、 実は色々な作業をいたします。

例えばアルミパネルでガーニッシュの製作とか、アームレストの製作もその一つですね。

時には一台丸ごと試作車を製作したりと、色々なお仕事があります。



ミシンにしてもオリジナルを追及すると、用途によって数台は必要になります。
弊社では7種位はあります。

1970年頃のシャドーはドアパネルのボードに直接ミシンで縫い込んで行きます。
弊社では10mmのベニヤまで縫製が可能な機種もあります。

そうそうお客様によってはエンジンのオーバーホールまで、お願いされる時もあります。
その場合は時間に余裕が有る時の作業と、お願いいたしておりますが…

今回は此処までです。


ではまた次回

自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。

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