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大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25 その2

2011-03-03 16:11:21 | お知らせ
大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25 その2



いよいよ大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25の復活作業を開始致しますが、79年も前の車ですから
想像絶する大変さだと思っておりますが・・・・頑張ろう!

先ずはフロントシートから復元作業を開始致しますので、車両から取り外し分解開始です。
いつも思いますがR/Rのシャドーまでのシートはほんとうに重いのですよ。(スパになるとウソみたいに軽くなります)
クラウドなんかですと、とても一人では取り出せず2人でやっと取りだします。



これがフロントシートですR/Rの20/25のサスペンションはリーフスプリング・リジットアクスルで構成されていますので、
路面からのショックが伝わりやすいので、ショックを和らげるためにシートはダブルックションで構成されています。

それでは表皮を剥がしてゆきます。

これがバックレスとです骨格はスチールですが、全体構成は木の板(ウッドパネル)です。
ウッドパネルの上にコーンスプリングを麻布に縫い付けているのが画像でわかります。


スプリングを取り外した状態ですが、片方のサイドパネルが割れております。
次の画像が座面のアッパークッションですが、縫製をほどいた後に黒く見えるのが馬の肌毛(ホースヘアー)です。

この画像はリャーシートですが、構成はフロントも同じ個性で出来ており 表面の黒いのがホースヘアーです。


中から取り出したホースヘアーで、白く残っている処は綿ですね
シートに適した綿は現在の布団みたいにフアフアした綿は使用に適しておりません。
私はインド綿のガッシリした綿が適していると思い使用しています。

ホースヘアーを取り外すとコーンスプリングを数十個組み合わせロット線で四角く成形し
布で包んだシートベースが出てきました。
コーンスプリングも長年の使用により、ヘタリ、折損がありますので新規制作するわけですが、
現代ではコーンスプリングは一般には販売しておりませんので、昔の職人に特注製作をお願い
するしかないのが現状です。(職人さん元気でいるかな?)

どうですか?触れたんスポンジが無い時代のシート構成素材はまるで、超高級なベッドの作りといっしょです。

今時こんなベッドを注文する人がいるとは思えませんが、ベッド一つが国産高級車の価格と一緒かもしれませんね

次回はフロントシート製作に入る予定ですので、また覗いて頂けましたら光栄です。

ではまた次回


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