四季おりおり

季節の移ろいの写真を気の向くままに載せています。

正倉院展

2009-11-11 20:38:48 | 祭り・イベント
今日は天気予報通り一日中の雨となりました。日本海に横たわる前線に南から湿気が流れ込んだため、近畿南部は大雨となったようで、和歌山の方ではこの時期では記録に残るような雨量となったようです。

雨で撮影も出来ないため、奈良国立博物館で開かれている正倉院展に行って来ました。会期は明日までで、早く行きたかったのですが、天気続きでなかなか行けませんでした。雨のため人出は少ないのではないかと期待して行ったのですが、どうしてどうして、駐車場は満車で入れず、遠くの春日神社の駐車場まで行かねばなりませんでした。正倉院展の入口も長蛇の列、中もかなりの混雑でした。

【奈良国立博物館 正倉院展】





<主な展示宝物>

今回の目玉は、「紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)」でしょうか。
ペルシア起源の四絃四柱(しげんしじ)の琵琶


紫檀木画槽琵琶(裏面)
槽の部分には象牙や錫(すず)、鹿角、檳榔樹(びんろうじゅ)、ツゲ、シタンなどを豪華に用いて、蓮華(れんげ)の団花文(だんかもん)を中心に花喰鳥(はなくいどり)や飛鳥(ひちょう)、山岳などが伸びやかに表され、幻想的な空間が広がっている。




紫檀木画槽琵琶(表面)
胴腹板(ふくばん)中央の捍撥(かんばち、撥受け)には、鞣し革(なめしがわ)を貼って丹(たん)を地塗りし、鮮やかな彩色(さいしき)で狩猟宴楽図(しゅりょうえんがくず)が描かれている。捍撥という長細い画面に人物や山岳を交互に配することで奥行きのある山水(さんすい)景観が作り出されており、熟達した画技がうかがえる




漆背金銀平脱八角鏡
白銅(はくどう)製で鏡胎(きょうたい)の背面を黒漆地(くろうるしじ)とし、金銀の薄板で含綬鳥、蝶、草花、花をくわえた鳳凰などの文様を表した平脱鏡(へいだつきょう)。




平螺鈿背円鏡
白銅(はくどう)製の円鏡(えんきょう)の背面に、螺鈿(らでん)や琥珀(こはく)などを用いて華やかな唐花文(からはなもん)を表している




朝、博物館に到着すると多数の報道カメラマンがいました。そして黒塗りの高級車がずらりと入口に止まっています。係りの人に聞くと、高円宮妃がご視察にこられているとか。それで、入場制限されて混雑していたのでしょうか。




【奈良の紅葉】
紅葉もかなり進んでいるようです。落ち葉が雨に濡れていました。