蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

石臼・再(1)

2007-10-28 | 石臼

蕎麦の仲間と2004年に作製した3号臼も、もう3年が経過する。使用頻度は少ないのだが、さすがに、接合部(すり合わせ部)の摩滅も進んでいる。急ぎではないのだが、目立てをしようと考えている。

それで、10月に入ってから、三輪茂雄先生の本『臼』、『粉の文化史』、『石臼探訪』を再読している。先生の著作に啓発されたこと、昨年このブログに書いたことなどをもとに最近考えたことについて書いてみたい。

ごく大雑把にいえば、ソバは、下臼と回転する上臼との間に挟み込まれて粉になる。
上臼が一定の速度で回転してしまえば、粉砕能力は、上臼の重さが重ければ重いほど、高まる。しかし、単に重い上臼によって押し潰しただけでは、粉になった粒子の大きさや形も、重い上臼なら発生し易い熱などの影響からも、いい粉が得られることはないだろう。
軽い上臼でも挽ける臼の方が良いのではないかと考え、昨年、このブログで上臼の偏平率や圧力などの指標を考えてみた。
次回、この指標について再考してみたい。



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