蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

栽培 (64)

2007-01-16 | 栽培
土づくりを考える上での指標として、CEC・塩基置換容量、塩基飽和度、塩基バランスを考えた。そこで設定した数値を目標に土づくりを進めるが、疑問がないわけではない。私は土壌学が明らかにする理論を学び始めたばかりで、単に理解不足から生じているのか、次のような疑問がある。

塩基飽和度については、作物間の差異を考慮に入れているが、CECと塩基バランスについてはそれらを考慮していない。例えば、CEC10と30の土で、塩基飽和度が同一である場合、投入できる各肥料の量は異なり、CEC30の土は、前者の3倍となる。作物により多量の養分を要求するものもあろうし、そうでないのもあるのではないか。
また、作期の長い作物は、CECの値が大きくなければならないだろう。例えば、作期が2ヶ月のソバと半年以上に及ぶイチゴでは、適切なCECの値は異なるのではないか。イチゴでは、ゼオライトや完熟堆肥を用いてCECの値を高くしておけば、品質が低下することを防げるのではないか。他方、私が栽培しているソバではCECの値は低くてもよいのではないか。

塩基バランスについてはどうであろう。作物により吸収する養分の差異はないか。
カルシウムをたくさん必要とする作物も、カリウムをたくさん必要とする作物もあろう。

私は、出発点についたばかりである。さらに土壌学の理解を深めなければならない。もう一方では、設定した指標の数値を目標に土づくりを進め、達成できたならばそこで基準とした数値が適切なのかどうかを考えていきたい。

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