周知の如く、肥料の三要素は窒素、リン酸、カリである。そのうちリン酸は、植物体内で、遺伝、呼吸、根の成長、開花、結実など極めて大切なところで、重要な働きをしているという。
それゆえ、私は肥料の中ではこのリン酸に最も注目し、主に有機のリン酸肥料を探し求め、様々な試みを行ってきた。しかし、「リン酸は土中のアルミニウムに固定され、作物に吸収されない。」などという話を聞くと、一体それはどういうことなのだろうと考えてしまい、肥料あるいは土についてもう少し知らなければならないと考えたのである。
リン酸は、水に溶けるとマイナスのイオンとなるので、これまでみてきた塩基などとは異なる行動をする。すなわち、土の中に多く存在する陰イオンのアルミニウムや鉄と結合してしまい、リン酸アルミニウムやリン酸鉄となってしまう。これらは、水に全く溶けない化合物なので、植物の根が吸収することができなくなってしまう。これが、いわゆる「リンの固定」である。
日本の土壌は、元来、ほとんどリン酸分を含んでいないが、野菜圃場なのではリン酸が過剰であるという。これは、リン酸肥料を必要以上に投入してきたからである。私の畑も事情は同じである。2006年の東区では、可給態リン酸は105mg/100gであり、水溶性リン酸は15.0mg/100gである。まさに過剰なのである。
だだし、リン酸は過剰障害の出にくい肥料であり、問題も生じていないと思われるので、リン酸肥料は施肥しないでこのまま作り続け、減少していくのを待とうと思う。
私は、リン酸の土壌診断結果を土づくりの第5の指標にすることにする。そして、可給態リン酸を50mg/100g、水溶性リン酸を10mg/100gを、一つの目標にしようと思う。
それゆえ、私は肥料の中ではこのリン酸に最も注目し、主に有機のリン酸肥料を探し求め、様々な試みを行ってきた。しかし、「リン酸は土中のアルミニウムに固定され、作物に吸収されない。」などという話を聞くと、一体それはどういうことなのだろうと考えてしまい、肥料あるいは土についてもう少し知らなければならないと考えたのである。
リン酸は、水に溶けるとマイナスのイオンとなるので、これまでみてきた塩基などとは異なる行動をする。すなわち、土の中に多く存在する陰イオンのアルミニウムや鉄と結合してしまい、リン酸アルミニウムやリン酸鉄となってしまう。これらは、水に全く溶けない化合物なので、植物の根が吸収することができなくなってしまう。これが、いわゆる「リンの固定」である。
日本の土壌は、元来、ほとんどリン酸分を含んでいないが、野菜圃場なのではリン酸が過剰であるという。これは、リン酸肥料を必要以上に投入してきたからである。私の畑も事情は同じである。2006年の東区では、可給態リン酸は105mg/100gであり、水溶性リン酸は15.0mg/100gである。まさに過剰なのである。
だだし、リン酸は過剰障害の出にくい肥料であり、問題も生じていないと思われるので、リン酸肥料は施肥しないでこのまま作り続け、減少していくのを待とうと思う。
私は、リン酸の土壌診断結果を土づくりの第5の指標にすることにする。そして、可給態リン酸を50mg/100g、水溶性リン酸を10mg/100gを、一つの目標にしようと思う。