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こども界りゅうがく記

教える人のふりして、大好きな人種・小→中学生の国に毎日留学中
英語技の種、見つけたらどうぞ持っていって植えて下さい

文字の宝物

2010年07月02日 | 英語たいけん
全員に渡した表の最初には「英語のプレゼント(→宝物?)作り」とあります。

まずは自分の名前をローマ字で書き、一度回収。
ランダムに、自分以外の人の紙が手元に来ます。

1行ずつ、その人のいいところと自分の名前をローマ字で書き、
書き終わったら手を挙げて、別の人の紙と交換。

コツがわかり、最後に自分が手に入れるものが見えてくると
集中度、書くスピードがどんどん増します。

最後に自分の元に返ってくるもの
ーローマ字で書かれた、自分のいいところ、たくさん。

egaoga ii / jiga umai / ironna hanashiwo shitekureru

授業の前半で行う「ワールドカップ出場国名、日本語と英語をマッチさせる」、
大半は集中しますがローマ字がわからない、と諦める人もいます。

でも「自分ごと」になると、読みたい、書きたい気持ちから、諦めるどころか、
休み時間になっても「もっと書きたい」という声が。

感想:「ローマ字がやっとわかった」「いいところ、書くのも読むのも楽しかった」
    「宝物が増えてよかった」


ことばは、お金のかからないプレゼント。
タイミングによっては、宝物になることもあります。

紙一枚、異国の文字、自分の中から出てくることば。

世界のあいさつバスケット

2010年06月07日 | 英語たいけん
5,6年生(複式)のクラスに入ったとたん、「フルーツバスケットがしたい」と声がありました。
「じゃあ、おもしろいルール作ってみて」と、実行まで、必要なコメント以外は私は沈黙。

6年生「この前習った、世界のあいさつバスケットにしよう。あいさつって英語で何て言うんですか?」
私「greeting」

各自、自分のあいさつを決め、丸く座り、真ん中のオニに向かって
「What greeting do you like?」→オニ「Ilikeアンニョンハセヨ」→韓国の人は席移動、
というルールを決めました。
いくつかのあいさつをandでつないでいくつも(または全部)言う、のも可能。

ゲームタイムは作成もまぜて15分間、と決めたため、グダグダや余計な争いもなく
「世界のあいさつ」はあっさりクリアした上に、去年「スラ検」で言えるようになった
What animal do you like?を応用して組み合わせるという高度な技も見れて
最高に「暇」で幸せな15分間でした!!

「決められた時間に参加者全員が楽しめる遊びを作る」
子どもの頃の空き地遊びを思い出して切なくもなり。


英語の授業を作れる子どもたち、が今年は登場しそうな気がします。
なんて楽しみ。

偉人交流会

2010年06月04日 | 英語たいけん
ある朝、起きた時にひらめいたプログラム。
2週間前に読んだ「りんごは赤じゃない」(山本美芽)から芽が出たのだと思います。
すばらしい本です。

図書室で一人一冊、伝記を選び、その人の名前と国を頭に入れて、席に着く
(5分以内。完全沈黙!国名が英語で言えない人にはこっそり教える)

全員着席したら、「生きてる間に大活躍した皆さんお疲れ様パーティーin天国」。
参加者たちとあいさつをして回ります。歴史的な出会いも生まれます!

モーツァルトとファーブル、ヘレン・ケラーとエジソン、マザーテレサとキリスト、オバマとリンカーン・・・

「この人のすごいところは?」「この2人のつながりは?」「出会ってたら何が起きたかな?」

趣味を追求して偉人になった話、奴隷制の話・・・

「一人ができること」「出会いの大きさ」「一番えらいのはだれ?」「お母さんも偉人?」
など、広がり方もさまざまです。

使う英語は What's your name? My name is~. Where are you from? I'm from~.
という簡単なもの。狭く深く深く、の活動です。

・Nice to meet you.を心から言えるといいな
・尊敬できる大人や、偉人と自分とのつながりを見つけられたらいいな
・国語、社会など、他の教科にもつながったり、本を読みたいと思ってもらえるといいな
・たくさんの選択(本)・誘惑(おしゃべり)の中から、短時間で目標を達成する練習にもしよう

などと考えていましたが、何より、毎回の出会いや発展がとても楽しい!
めざしている「将来を考える(キャリア教育の)中での英語」にも近づけた気がします。

32 アイスクリーム?!

2010年06月01日 | 英語たいけん
前記のバーコードを使って、創造&想像力を発揮できる活動です。

数字の練習で31が出るとたいてい、「31アイスだ!」という発言があるのでそこから。
「32番目のフレーバーを考えて、傑作アイデアを31に売り込もう!」

バーコードの要領で、思いつくアイスの種類を一人ずつ出してもらいます(創造)。
フレーバーが言われるたび、頭の中で見た目や味を思い浮かべます(想像)。

vanilla、strawberryなど無難な物から、
strawberry chocolate など、組み合わせに行ったり
potato mint やhamburgなどのイロモノに走ったり
tofu cheesecakeなど、商品化できそうなものや
おいしいのかそうでないのかわからない cocoa tea

知っているカタカナがたいてい英語、と、ことばの組み合わせで新しい何かを
自分で作れる、という感覚が生まれるかと思います。

英語バーコード

2010年06月01日 | 英語たいけん
何年生にも応用できる英語遊びです。

目と口のスイッチを切り、たとえば、いつも行くスーパーの果物コーナーを思い浮かべます。
なるべく多くの果物を思い描きます。yellow、red、brownなどのヒントも出し。

担任の先生が自分の頭上に手をかざしてピッと言った時、
思いついた果物を一つ、口から出し(=言い)ます。

最初は「一つしか思い浮かばない」と言っていても、ヒントや、人の答えで思い出したり。
→「ない」「わからない」って言わないこと。「あるけど出さない」だけだから。

お菓子コーナー、ファミレス、動物園・・・頭の中では、自由に色々な所に飛べます。

目を閉じてじっと思い浮かべる作業、瞑想効果もあるかも!

世界のあいさつ(5年生英語ノート)

2010年05月12日 | 英語たいけん
まだ英語ノートを使っていた頃に作ったプログラム!

☆5年生バージョン

神様(担任の先生)から全員に紙が配られ、国名とその国の「こんにちは」が書いてあります。
「さて、あなたはこれからその国に生まれます。一人だと不安なので、
同じ国に生まれる予定の人を捜してその国に行く、心の準備をしましょう。」

スタート!お互いにあいさつをして、同じ国の人を見つけたら、世界地図を見て場所を確かめます。

全体で、各国のあいさつ、その国に生まれて楽しみなことは何か、など聞いていきます。
「日本に生まれる人、何が楽しみ?」という質問で、客観的に自分の国を見るきっかけになればいいです。

☆6年生バージョン

オリンピック選手村、という設定。あなたはその国の代表選手。
パーティーでたくさんの人にあいさつしましょう。同じ国の人もいるかも。

このバージョンではほとんどのあいさつがHello、なので、あいさつの後で
“Where are you from?”と聞くようにします。(すら検でマスター済)

全体で、先生から一人ひとりにWhere are you from?と聞いてもらい、言われた国を世界地図でチェック。
USA、UK、フィリピン、香港・・・これらが、英語が使われている国です。

1組だけ「こんにちは」がいます。日本語が通じる国は?
「日本・・・以上!」

日本語とちがい、英語が世界中で使われていることが視覚的にわかるかと思います。

※この活動の際、「松」を意識させるとさらにコミュニケーション力の練習になります。

松・竹・梅さん

2010年03月12日 | 英語たいけん
英語がスラッと言えるようになって、通訳もできて、最後のしあげです。

・担任の先生:外国人
・私:英語がまあまあ話せる日本人3パターン↓
 梅:下を見て無表情でぼそぼそ話す。
 竹:友達と2人で「お、ガイジンだ!ハッローーー。ドゥーユーハブガールフレンド?」
 松:知っている英語を思い出しながら相手の眼を見て笑顔で話す

梅、竹さんを見てみんな大笑いしますが、
「いざとなると日本人はこうなっちゃうんだよ」
 と言うと「俺、竹になりそう」という声も。

Q:実は梅・竹さんは同一人物です。なんでこうなっちゃうんだろう?
 「はずかしいから」「緊張するから」「失礼だってわかってない」

Q:どうすれば松さんになれる?
 「勇気を出す」「丁寧にする」「逃げない」「慣れる」

うん、「松」を意識して練習してみれば、本番はきっと大丈夫。じゃ、通訳練習!という流れです。



私自身、ホワイトハウスで急にクリントン大統領がやってきた時、竹さんになってしまいました。
人をかき分け、あいさつもせず一緒の写真を撮った、のは苦い思い出です。

他の20人(国籍多様)くらいも同じような竹さんだったのに、20歳くらいの女性が大統領にまっすぐ近づき
あいさつをして写真の許可を取り、会話をしながらゆっくり2ショットの写真を撮っていました。

今思うと、なんて松!

私の失敗経験をふまえて、子どもたちには松をめざしてほしいです(反面教師!)。

大統領に 会う準備

2010年03月08日 | 英語たいけん
子どもたちと色々作ったこの1年、最後は「通訳練習」でしめくくりました。
これも、授業中に思いついたプログラムでした。

・担任の先生:
 オバマ大統領に会える抽選に当たった、英語がまったく話せない農家のおっちゃん
・私:オバマ大統領
・みんな:通訳

おっちゃんが「あ、こんにちは」「えーと、誕生日はいつですか?」「日本食好きですか?」
などと言うのをみんなが一瞬で英語にしてオバマ氏に伝え、

オバマ氏が Nice to meet you. What's your name? Where are you from?
と言うのを一瞬で日本語にしておっちゃんに伝えます。

どの文も、とら検で言えるようになっているので、本物のような通訳ぶりです。
その後、3人組で交代で3種の役割を演じます。

「言える」で終わらず、「使える」が実感できる応用活動になりました。


6年生と最後の給食を食べている時、一人の将来の夢は前から「総理大臣」で
もう一人が「俺、通訳になりたいから、おまえと大統領との通訳する」。

親バカですが、実現するような気がします。

もっと親バカを言うと、今関わってる子たちの中に町長・県知事候補は
ゴロゴロいる気がします。10年、20年後の那須が楽しみだなあ。



オバマ大統領、那須の子どもたち、お会いする準備OKです!

とら検

2010年03月07日 | 英語たいけん

富山の旅から帰る電車の中で思いついた活動です。
以前、横浜の中学で好評だったこれを小学校でも、と思って実行したら、大きな成果がありました。

授業で、10くらいの英文(Nice to meet you. What's your name?など)の言い方を練習し、
日本語→英語を録音したテープを残していきます。

何度も聞くうちに「耳から入った日本語が口から英語で出てくる!」現象が起きます。
英検ならぬスラッと言える検定「スラ検」として受検(無料!)、合格したら次のレベル、
ということにしたら、5ヶ月で全員がレベル6、まで行ったクラスも。
=スラッと言える英文が60。

アンケートでも、「英語が話せるようになった」「外国人に使ってみたい」などの声が多かったですが
「英語ができるか」ではなく、「どれだけテープの再生ボタンを押したか」で結果が出ました。

テープの利用法・頻度は担任の先生にお任せしましたが
(CD録音にして児童全員に配る先生、DVD録画してくれる先生も)
子どもが受け取れるものにすいぶんと差が出てしまうので
来年度は自信を持って「聞く時間を取ってください!」とお願いしようと思います。


英語ノート

2010年03月06日 | 英語たいけん
時がたつにつれ、教室に持っていくものが減ってきました。

机の上は基本的に、何もなし。
プリント1枚あっても目と心が下に向いてしまうので、授業の後で配ります。

CDやDVDも使うたびに違和感が増したのでほとんど使いません。
「流れ」を止めたくないのと、「(物)がないからできない」になってほしくないのと
(機械と仲良くなるまで時間がかかる、のもあり!)。

ことばは、自分の中からでてくるもの。それを最大限に引き出すには?

それを一番に置いていたら、英語ノート(小学校英語教科書by文部科学省)を使わなくなりました。
教育委員会にもその旨を説明し、もう一人の先生に使って頂くということで了解を取りました。

上から指定される物を使い、マニュアルに従う、その方が無難で簡単かと思いますが

マニュアルではなくて、目の前の子どもたちの様子を私は「読み」たいです。
楽しくて深くて新鮮で、飽きることがまったくありません。

1秒ごとに、ページが加わる私の教科書。