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こども界りゅうがく記

教える人のふりして、大好きな人種・小→中学生の国に毎日留学中
英語技の種、見つけたらどうぞ持っていって植えて下さい

奇跡のリンゴ

2013年07月02日 | 思い

 先週、リンゴ週間でした。

(♩「月曜日に市場へ出かけ~」的に↓)
月曜日に「奇跡のリンゴ」観て~
火曜日にもう一度観て~
水曜日に「木村さんのリンゴ」(借り物)を読んで~
木曜日に↑を校長先生に貸して ~
金曜日に 学校図書に入れようと言われ~
土曜日に椎名林檎のCDをかけて~本から文を書き出した~(写真)。

映画、ぜひ。http://www.kisekinoringo.com/
那須塩原フォーラムでは金曜まで。


いやー、登山そっくりの一週間で、放課後の充電が必須で。
映画、本、友、友が作る食べ物、頼りまくりました。
そして勝手ながら、木村さんと自分を重ねたのでした。

・不可能と言われた無農薬リンゴ栽培→公立中学で英会話力+自分見つけ
・お義父さんに任された4つの畑        →那須町の全4つの中学
・葉につく大量の虫        →生徒の心にある「自分にはムリ」って思い

本を読んでさらに共感。
木村さんの役割、リンゴは単なる序曲で。
話は命や幕末、UFOにまでつながる。

私にとっても英語は単にドアのようなもので。
ドアの向こうの景色  何があるんだが、
関わったみんなで、うわーすげーって観たいのっす。

時間がかかんのも、全員に理解されねぇのもしょうがね。
ただただ、木(生徒)のほんとの力ば信じて、
最高の環境を、模索しながらコツコツ整えたいのっす。

花満開の景色、たわわな実り、見でみたい皆さん
力、貸してくだせぇ。

※注:映画に影響されたニセ津軽弁、許してプリーズ(笑)。

山に登る

2013年06月27日 | 思い
ポカラ夏至祭那須登山、無事に山頂まで行って生還いたしました。

歩き始めて10分で心臓が苦しみ始め、
一人で引き返す道をパンくずで記そうかとずーっと思いながらとにかく一歩ずつ。
体力も気力も経験も装備もないのに、とにかく登りたい、
5年目でやって来た今日を逃したくないと思ったのでした。
一人みんなから遅れ、足は動かず、いつでも休みたく。

でも後ろに、ノンストップでギター弾き語りするちひろさん(←毎年恒例)
がいて「山は逃げねえから急がなくていい」と言って私のリュックを背負い、
前をゆく太鼓の音と励ます仲間がいて、所々にかわいい花が待っていて、時々開ける景色があって。

着けた。
山頂でのごほうび?に、小学生サッカーチームbonitoがいて、ちひろリサイタルにノリノリ。

ここから急に、深刻な回想をさらっと(笑)。
いろんな山があって、一番はやはり自分という山でした。
母から弟だけに向けられる(と思っていた)愛情を無言でながめて毎日自分に絶望し、
5,6年の担任の先生に「あなた嫌い」と言われ、中学ではいじめに遭い、
社会人になってからも一切(仕事、人間関係)を投げ出して引きこもること2,3回、
自分から逃げたり追いかけたりの引越しを約20回。

愛を受け取る力、何より自分への愛っていう装備がなくてちょっとのことですぐ倒れつつ、
できれば消えたいって思いつつ、「普通」のルートからはずれまくりつつ、
でも「なりたい自分」っていう頂上をめざして、そこに着ける保証は何もないのに、
ただ一歩ずつ登った。

今、周りの景色も見下ろす景色も美しくて、まさかこんな所まで来られると思わなかった。
どれだけたくさんの出会いと魔法に助けられたか。
全く動けない時におぶってくれた人もいたと思う。差し伸べられた手を振り払ったこともあると思う。うららさんに対してもそうだった。それを悔いるけど、
亡くなってから始まる新しい関わりも実感してる。
彼が亡くなった後の夏至祭の賑わいも、そのしるし。

昨日の登山後、温泉の駐車場で、警察も関わるちょっとした事件があった。
相手の方の態度や発言がどうあろうと心が平和な自分がいて、
私の足りない所をサポートしてくれる友人たちがポカラから代わる代わるやって来て、
最後には警察の方たちとも冗談を言い合えて。
その場にいた襲田さんも「なんかいい経験だった」って言ってくれた。
いい景色。
自分に起きることは、パッケージに関わらずgiftと思える。

最近また、新しい峰をめざしてて進んでる。
けっこう険しい道なので毎日ゼーゼー言いつつたくさん休みつつ、
でも以前と違って、それが必要な過程と知っている。

山は、一人で登らなくていいんだ。
急がず、楽しんでいいんだ。
自分の道が選べるんだ。
それさえ忘れなければ、目指す峰には、きっと着ける。

悪役ボランティア

2012年12月13日 | 思い
12月22日、鬼怒川温泉で助とらライブがあります。
先着20名様、ご予約はお早めに。
http://sukekumi.blog.shinobi.jp/Entry/333/


さて、ある方から、大胆な評価を頂きました。

「君が今まで小学校英語で成果をあげたと思うのは気のせいだ。
   中学生は英語に興味を持っていない」

☆Q:さて、私が選べる反応は…?

1:小学校のこと何も知らないくせに!とムキになって実績を並べる
2:「私の3年半は何だったんだ」とショックで無気力になる
3:成果がまだ出てないんだな。精進しよう
4:今週の小中英語連携会議でこの投げかけ、めっちゃ使えるやん!

☆答:その場では1→翌朝は2→子どもたちに会った午前中は3  
         →翌々朝3時のひらめきは4(=今。眠れず!)。

思えば、褒めてくれる人は普通にいても、ここまで言ってくれる「ボランティア悪役」はレア、時を得た贈り物。
リンカーンのことば「私の批判をしている人がいるらしい。どれ行って話を聞いてこよう」。
よっ、大統領!いずれは私もその場で3、4の反応ができる人になりたひ。1、2は消耗大&効果小でした(臨床結果(笑))。

今、できることを晴れた気持ちで一歩ずつ。難しくても時間がかかっても、工夫しながら助けられながら。待っている結果にワクワクしながら。

持続可能とか成し遂げるって、たぶんそんなこと。
生きているということ。

☆2012年、ナイアガラの滝を歩いて国境を超える人、などの写真。
    http://karapaia.livedoor.biz/archives/52110899.html

Dream houses

2011年09月07日 | 思い
3日前、気仙沼のおばあちゃんの家を一部屋一部屋丁寧にのぞいていた。
おばあちゃんも、部屋でくつろいでいた。庭も見た。

おばあちゃんはずっと前に亡くなって、家は津波でなくなったって
知りながら、歩いていた。
目が覚めて、夢はこんなにありがたいんだと思った。

2日前、和歌山の友達の家が流された。
3年前に遊びに行った、生活や畑を手作りしてて、オリジナルの幸せにあふれた住まい。
本当と思えない。夢かもしれない。

また新しいパラダイスを見つけるよって彼女は言う。
まだ夢の中にあるその場所を、彼女ならそう遠くなく引き寄せるはずだと思える。

実際、夢と現実は、薄い壁一枚だけのへだたり、という気がしてならない。


※その友人、アルプスのブログ。潔さ、あっぱれです。

http://blog.livedoor.jp/tipipao/archives/4368123.html



原発について、講演会

2011年04月04日 | 思い
アースデイ那須その他でお世話になっている藤村先生の講演会があります。
放射能について、科学的にわかりやすいお話が聞けると思います。

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「福島原発事故を正しく理解し、那須町を希望の砦にしよう!」
            講演 藤村靖之(非電化工房代表 日本大学教授)


≪開催概要≫

◎開催日時:4月9日(土)午後1時30分開場 午後2時開演
◎開催会場:りんどう湖ロイヤルホテル ロイヤルルーム
◎講演内容: 演題「福島原発事故を正しく理解し 那須町を希望の砦にしよう!」 
       演者 藤村靖之先生(非電化工房代表。日本大学教授)
◎参加費等:入場料は無料で関心のある方ならどなたでも入場できます
◎参加申込:会場の都合でメールまたは電話で代表者名と同伴人数をお知らせください
◎主催運営:那須高原クロスロード振興会
http://nasu-crossroad.net/tereikai/teireikaiinfo.html

     メール:office@nasu-crossroad.net  
     電話: 0287-78-7060 (キャンドルハウス・シュシュ内)

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藤村先生の「君たち、発明家になってみないか?」すてきです。
http://www.hidenka.net/future%20school/futureschool.htm 

手元の星

2010年11月27日 | 思い
今の仕事、まもなく2年目。3年超えたら新記録だなと昨日気付いた。
2年とか1300人とか、そんな数字で減らしてる幸せ、にも気付いた。

この仕事をする前は、1人の子供と心が通じたら有頂天だった。
昼休みに遊ぼうって誘われて、また今度、なんて言わなかった。

たしかドラマの中のせりふ「夢は叶うと仕事になる」。
空の星を手に入れたらコインになった、みたいなものかな。

たぶん星が変わるのじゃない。星のまま手元に置ける人もいる。
たとえば

20年前、とてもまじめなSさん(結婚10年)の言葉で衝撃だったのが
「家に帰るたび、ドアの向こうに妻と娘たちがいると思うと
 ドキドキして心臓が口から出そうになる」

仕事、大事な人や物、家族、家、景色、ドキドキしてられたら必ず幸せだな。

毎朝、一度全てを失ったと想像してから目を開ける、という方法を
聞いたことがある。

やってみようかな。星だらけだろうな。


空き地あそび

2010年06月08日 | 思い
家の前や近くや少し遠くにある空き地のどれか、または公園

弟が二人、その友だち、名前も知らないどこかの子(自己紹介なし)
それを材料に
天気、道具、広さ、気分に合わせて一期一会の遊びを作り
夕ご飯の時間まで遊ぶ。作り替えてゆく。

即興で、結果をシビアに求められる。
おもしろくなかったら誰も集まらなくなるし、何より自分がつまらない。

条件にぴったりの遊びが新しくできた時の喜び。

ズック靴で地面に引く線、ブロック塀とその影、草のつる、石、葉、枝、カタツムリ、雨水、ジャングルジム


食べ物や失敗と同じく、今の私を作るとても大きな要素がこの 空き地遊びでした。


おとといの日曜、小学3年生の男子5人が校庭に集まって、ゲーム画面に熱中していた
のを見て甦ったのは
小学校高学年から心にゲームが入り、「作る人」ではなくなってしまった弟2人の姿。

一度心に入ったものを、「出せ」とは言えない。
そして私はもう、いなくなった弟2人をただ残念がる小学生、ではない。

子どもたちが遊びを作るという「大事な仕事」ができるための場所つくり
という 大人の仕事をしたいです。

えいご助産師?

2010年04月23日 | 思い
シフォンケーキ屋さんの友達と話しててわかった、自分の考え方。

「教える」というよりも、そこに確実にあるとわかっているものを、本人と一緒に取り出す
という感覚なのです。出産のよう?

だから、今はまだ姿が見えないのは当たり前だし、楽しみに待てるし、生まれた時一緒にうれしい。

生まれるものは、英語の力だけに留まることはなく、色々おまけがあります。
自信、とか自分への好奇心、とか広く深くへの興味関心、とか。

「生まれるはずない」という思い込みを除く、のが一番大きな仕事。
あとは、自然に生まれてくるかと。

ゆるす!

2009年11月30日 | 思い
事件は今朝7時半。
風流に朝を迎えるべく抹茶の入れ物を手にしたら・・・

床に落っことした。
一瞬にして広がる緑地・・・その瞬間に

「許す!」   
と心で叫んでた。


なるほど。後悔とは、自分を許さぬこと、なのだな。(友蔵・朝の悟り)

人より多い練習の末、ついにこの
「やらかした瞬間に自分を許す!!」にたどり着いたかもしれませぬ。
過去の自分(※1)、偉大な先輩(※2)、ありがとう。

・・・つきましては今後、練習量減らしてみない?>自分

※1:過去の練習(一例)

 ・先日、講演会に行くため車20分→電車1時間→徒歩25分
 で宇都宮の会場に着いたら・・・講演会は前の日だった。

 ・大学時代、朝から晩まで取り組んでた卒論データを、一瞬で消してしまった。

 ・ミラノからの帰国日を勘違いして飛行機に乗り遅れ、チケット買い直し。

※2;偉大な先輩

 ・長年の研究資料を愛犬がくわえて暖炉で燃やしてしまった時
  ニュートンは「ダイヤモンド、お前も悪気はなかったんだよな」と言って
  一から研究をし直した。


この調子で、自分や他人や他犬の失敗を瞬時に許して
口笛吹いて次に行けたら
消えるでしょうか いらん心のシミあれこれ。
それを苦シミと人は言うなり。(友蔵・夜の演歌道)


☆ 後日談(ってまだ今日だ)
こぼした抹茶はアロマポットであぶってナイスアイデア&いい香り。

→10分後に発火、消火活動に出動・・・

「許す!!」

♪ネバーエンディング練習~♪



かさ地蔵

2009年11月02日 | 思い
Back to the 昔話

数年前、農家さんから野菜を頂いたけれど重かったので、途中で知り合いに全部配って家に帰りました。母もほしかったろうな新鮮野菜、と後悔しつつそれを告げた時の母の返事が、「いいことしたね」。なんだか、有名人が急に家に来たかのような驚きを感じました。

昔話の「かさ地蔵」で、雪をかぶったお地蔵様たちに売り物の笠をかぶせて帰ってきたおじいさんにおばあさんが言ったのが「それはいいことをしましたね」。おじいさんと読む人のしゅんとした気持ちを逆転させるその言葉が、以前からとても好きだったのです。そんな魔法を、自分の母親が使うとは!

現代で考えると、おばあさんの反応は「お地蔵様よりまず私たちでしょう。餅も何もなくてどうやって年を越すの?」など、おじいさんを諌める方が“正しい”ように思えます。
負けないよう、損をしないように自分の身や会社を守る、水や安全や教育に高い値段が付く、数字で人が並べられる・・・。そんな現代社会の“正しさ”に身を浸していると、かさ地蔵の登場人物たちは教科書だけに出てくる、いつかどこかのよそ者になっていきます。

私も、日によって変わるような社会の価値観の中で生きる現代人です。そこにやってきた母の「いいことをしたね」は、かさ地蔵のおばあさんからの声でした。それまで聞き流していた母の口癖「親切は、しっぱなし」(親切をしたら後は忘れていなさい)は、おじいさんがお地蔵様にした行いでした。どちらも私の元に届くまで、落とさずに何百年手渡されてきたバトンでしょうか。
そのことを心からぜいたくに感じ、ちゃんと持っていたい、次に渡したいと思いました。

その後いつからか、私の宗教は日本昔話です!と言うようになりました。昔話は私にとって、遠い過去ではなく、これからめざす方向にあると気づいたからです。この宗教は教祖も戒律も寺院もなく、経典は豊富です。動植物が味方に変身し、自分が見える物より広く生きるのより長い感覚で「だいじょうぶ」と思えます。そして何より、同じような考えの人たちに出会えます。幸せは、奪い合わなくても急がなくてもたくさんあるよ、と思っている人たちです。

得したい人、勝ちたい人が日本社会の真ん中にいるのは、これからも当分変わらないかもしれません。でも、目には見えない日本昔話の村があちこちにできて、どんどんつながっていくのも感じます。私自身、社会の“正しさ”が頭に積もったり払ったりしつつ、自分の中の意地悪・欲張りばあさんと折り合いをつけつつ、基本的な方向は変えずに毎日を続けています。

遺伝子工学の第一人者である村上和雄さんは講演で、「日本独自の良さが覆われてしまっているのは、ここ4,50年のこと。なくなったわけではない。」とおっしゃっていました。
なくなるのと、奥にあるのは全然違うことです。どんな都会でも、アスファルトを一枚はがせば、様々な民話・昔話の舞台になった地面が出てきます。ほとんどの日本人の耳の奥には昔話の響きが、静かな財産として流れているはずです。

母のように、自分自身のあり方で、日本昔話をもの語る人になれたら。国籍・年齢問わず、必要な人にバトンを渡したいです。「それはいいことをしましたね」の魔法を私が初めて使うのは、さてどんな場面になるのでしょう?