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こども界りゅうがく記

教える人のふりして、大好きな人種・小→中学生の国に毎日留学中
英語技の種、見つけたらどうぞ持っていって植えて下さい

悪人と、if

2011年02月18日 | 子ども、生徒
めずらしく夜更かし、めずらしくテレビを見てる。
たまたまの、日本アカデミー賞。

去年暮れ、
A先生とハリーポッターを観に行ったのに券を忘れて家に戻り
その後の「悪人」(最終日)を見ることになった。
どう考えても必然。

観終わって長い時間、立てず。涙止まらず。
犯罪者になってしまった若者、少年時に母から受けた大きな傷。

彼は悪人なのか。誰が悪人なのか。
彼が早い時に誰かと出会っていたら。その場に自分がいられたら。
役に立たないif。

帰りの車でA先生と私、同じ、ある小学生B君を思っていた。
親でなくても、つらい時に、どうか関わりたい。
そのことに比べたら英語なんて、点くらい小さい。


同じ夜、友の店に強盗が入った。
包丁を持った、若者。結果として友は彼と多くの言葉を交わし、
彼は帰っていった。と、その場所で翌日に友から話を聞いた。

後日、逮捕された若者は、少年期から家庭が困難で、
テントに住み、穴を掘って盗品を埋めていた。

彼は悪人なのか。早い時に、誰かと出会っていたら。
今関わっている子たちの行く先に、彼のような選択肢が生まれるとしたら。

それは私の責任。
お腹がすいていても眠くてもSOSが聞こえるように
山の神様、これからも私に必然をください。
NPOでも行政でもなく、ただ子どもたちのファンとして使ってください。


B君たちが、黒板に私の名前とハートマークをたくさん書いてくれた。
つながっていられること、大好きなこと、むだにしません。

ifは、いらない。

浅草留学

2011年02月14日 | 旅行
連休中に、東京でのESDのワークショップに参加し
http://www.esd-j.org/j/event/pc/index.php?target=&t=item&cmd=view&pno=1&id=220&month=1

日本各地の先生、行政の方などから、刺激をたくさんもらいました。
「2050年の大人を育てる」というキーワード、
ESD、総合学習のお手本は宮沢賢治、など。
(ほんとに。文学、天文、農業、外国語、宗教・・・)

「ALTです。日本人ですが」と言ったらざわめきが起きました。
やはり色んな意味で異例のようです!


泊ったのは、浅草のゲストハウス「庵」。http://j-hostel.com/ja/ 1泊2千円代。

朝食をとる部屋には次々と各国の人が現れ、誰かと誰かが話を始め、
加わったり離れたり、が自然に起きます。
特に積極的に話しかけるでもない私が2泊の間に話したのは・・・

・研修で3週間日本に来ているメキシコ人
・半年間、アニメオタクツアーを満喫中のブラジル人
・これから墓場に行く、というアメリカ人。聞き返したら「白馬」でした。
・ジャズ歌手友人のライブに来たというロシア系アメリカ女子
・某ジャニーズ歌手のコンサートに来た中国人女子
・初の日本にはまったマレーシア人女子 (弁護士さん)
 とは、好みや子供たちへの思いなどが似ていて、deepな会話に。

 マレーシアでもブラジルでも、商業目的の森林伐採がひどい、とのことで、
「秋葉原でモビルスーツ買って、森林を救うヒーローになりなよ」と
 ブラジル青年をけしかけたり。

などなど。ゲストハウス、おすすめです。

「英語が話せていいよね」と言われると「いえ、それほどでも」
といつもは言いますがやはり「はい、とてもいいです」と言いたい(笑)。

ただの壁に見えた所のドアが開き、思わぬ部屋の様子を見せてもらったり
時にはその後何度も訪れる、大切な場所になったり。

日本語でも、開かぬドア開けたくないドアあるけれど。

留学していた時は、「アメリカ人はすぐにドアを開けてくれるけど
中には入れてくれない」と思っていたけど、それは入れない私の問題でした。

小学生といる時の快適さはこれなんだな。
開け惜しみせず、天井が高い。

浅草もよかったけれど、
そんな小学生たちと過ごせるこの町に帰ってくるのもワクワクでした。



※写真:朝食タイム。日本人が意味を知らずに着ている英語の服は、
 外国人から見るとこんな感じなわけです(笑)。