フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
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京都・・・・外国度数

2015年09月10日 | 日々つれづれに 2014~15

 

「そうだ、京都に行こう」とはぜんぜん思わない私だけれど

 

西洋音楽をやっている東洋人としては

日本人のアイデンティティについてちょっと考えたりする。

とても少ない私の経験からだって自国の文化がわからずして

どうやって西洋音楽を演奏するんだ?と言う気分になるんだから。

 

沢山情報があっても伝わらない物はたくさんある。

空気 水 温度 匂い 質感 湿度。

漂う時間の感覚もちがう。一番重要なのは何だろう。

恩師増永が音楽の向こうにあるモノが見えていなければならない。

みたいな事を言っていたっけ。

 

ヨーロッパに行って演奏会をすると何だか変な気分になるのは

自国の文化でない所に足をつっこんでいる感覚があるからかな?

欧州で暮らして演奏している日本人はどう感じているのかな?

慣れたら違うかしらね? 

 

とにかく戦後京都が無事であった事は有難かった。

諸外国からの観光客はみんな京都に足を運ぶ

「NIPPON」の象徴は首都「TOKYO」じゃなくて「京都」

 

いやね、ワタクシ、日本人ですけど生粋の道産子な訳で、

ヨーロッパの外国ワクワク指数は当然とっても高いのだけれど

私にとって感覚的に京都もかなり外国なのよね。

京都より欧州の訪問回数の方が多いし・・

 

うーん。何をぐだぐだ言ってるんだ? と、思われるでしょう。

今、京都を題材にした現代曲をやっているんです。

精神性、空気感、何となくわかるけど入って行けない。

 

「現代邦楽と日本人による現代作品とは違う」と気付いた

芸術の秋でございます。(多分続きます)

 


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