フルートは歌う
この本には恩師の昔のリサイタルのアンコール曲集のCDがついている。
これを聴きながら追悼文を読んでいたら、そういえば・・・と思い出した。
ドイツでは暗い音と表現されている響きを
日本では明るい音と言うんですよ。って。
なんだ?この日本語は?? って感じですよね。
音に対しての表現の仕方が180度違うんですって。
どうも、ピンと来ませんが、そのようです。。。
追悼文の中でも「増永氏は幅のあるダークなサウンド・・・」って書かれていて
あ、ドイツ仕込みの人はみんなそう言うのね・・・とあらためて納得。
そう思って聴いていたら、うわっびっくり!
モーツァルトのカルテットDdur。
なんて輝いているんでしょう!!
つまりはこういう精神の演奏を求めていたんですね。お師匠様は。
これを聴いてしまってから5日後の演奏会で
同じ曲をやったものだから影響を受けること受けること。
本番中に高次倍音と基音の響き合いを確かめながら
エネルギッシュにフレーズをひっぱって演奏してしまいました。
ああ、しんど・・(練習ではこんなに本気で出来ません)
私達はそういうレッスンを受けていたんですねぇ、先生?
が、フルートの事しか書いていない本が
ちょっと聴いた瞬間にフルート吹きじゃない人が
買ってくださったりするんですから、
これまたすごい。
そこにも感動しました
お買い上げありがとうございます~