<1>カプレとドビュッシー
ドビュッシー(1862-1918)
文献が多くてなかなか読み調べ進まないのですが
ピンポイントで頭に入って来る所だけでもけっこう面白いです。
作曲家を調べているとローマ大賞というのがチョクチョク出て来ます。
(現在のローマ大賞とはちょっと違うようです)
選考内容は独創性を評価しているものではなく作曲の技法を審査されていて、
立派な音楽院の教授クラスのレベルチェックな感じ。どちらかというと。
カプレ(1878-1925)
フルート吹きに愛されている「夢と小さなワルツ」を書いているカプレも
ローマ大賞を受賞していて若くしてオペラ座で指揮者として大活躍していました。
残念なことに戦争で負傷し健康を損なって早くに亡くなっています。
多忙を極めていたようで作品数は少ないのですが,
小さなワルツの楽譜をじっと見ても曲の構成が解りやすく
音楽は明快でホントに素晴らしく感心します。
で、ドビュッシーは16才年下のカプレと親交が深かったのね。
カプレはドビュッシーの作品を編曲したり初演したりで、
深く理解していました。
そういう間柄だったんですね。
人生は何が起こるか分からないですもの,今をしっかり生きなければと
カプレの47年の人生を思ったりしています