フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

ヴィドール 組曲

2017年02月02日 | 作品あれこれ

 

作曲家が作品を作るときって

「誰かに依頼された」のか「自分の作品をアピールしたい」のか

「芸術的衝動に駆られた」のか「何だかの信念に基づいた」のか。

「音楽院の試験曲として作った」のか「自分が演奏する為に作った」のか。

「天命」とか。かな? いろいろ考えるのであります。

 

ポール  タファネルという大御所は

フルートを吹いている私達にとっては音階の本などで

大変お世話になっている大先生で、

「**ファンタジー」なる困難な作品をいくつか残してくださっていて、

とっても有難いんでございます。延々と飽きずに練習が続きます。

 

さてと。今年の初夏のコンサートは,久しぶりにヴィドールの組曲を

演奏しようと楽譜をゆっくり眺めたらポール タファネルに贈ると書いてある。

調べてみたらヴィドールとタファネルは同じ年齢であった。

わたし的に言うとヴィドールの組曲よりタファネルのファンタジーの方が技術は難しい。

タファネル,この曲はきっと余裕で素晴らしい演奏をしたんだろうなぁ。

 

いつの話かというと

二人が生まれたのが1844年で

ヴィドールの組曲は1898年54歳のときの作品でタファネルが演奏して,

それから10年タファネルは64歳で亡くなり

ヴィドールは長生きだったので93年の生涯。

タファネルが亡くなった時は本当にガッカリだったろうな。

 

話はまた。

ヴィドール 組曲op.34〜神々しくも普遍的