2007、夏から秋にかけてのデュオリサイタルのプログラム
フルートソロ曲は
Sigfrid Karg-Elert Sonate Appassionata fis moll Op.140
エラートのアパッショナータ
音楽辞典の読みがなをみたら
ジークフリート カルクーエーレルト
へえええ。エーレルトなのか。
このヒトは1877-1933の生涯。ああ、56歳で亡くなっているのね。
ドイツ人で、ライネッケ(←このヒトの作品も演奏する)にも作曲を学んでいる。
第一次世界大戦(1914-1918)では、陸軍の音楽隊にいたんだって。
私が演奏するアパッショナータは1917年に作曲されていて、
まさに戦争の真っ最中だな。そうか。なるほどね。
などと調べていると演奏がまた、面白くなってくる。
時代の背景も楽しみながら音楽を読む。
しかもこの作品、しつこくドイツ語が表記されていて、
(ドイツ語まったくわからない)
音楽に人間くささを求めているのがよく解る。
以下、表記されている言葉
とても生き生きと強く情熱をもって
厳格な拍子と速さで。
興奮して
とても情熱的に
だんだん静かに
表情豊かに
激しく
すこしせきこんで
ひっそりと
慎重に
静かにゆったり
表情豊かにそしてせきこんで
きんちょうして
やわらかく
突然情熱的に打ち付けられるように速く
絶望する
大急ぎで
へーっていう感じです。
バロック時代(1600年代)やその後の古典派の時代なら
こんなにしつこく指定されませんからねぇ。
さて、演奏はどうなることやら。
発見の毎日 今日も楽しく練習です。