Junko散々語々

ライブ活動の紹介やシャンソン、自作の詩の解説、日常の雑感を三々五々綴ります。

遅い春が来た…かな

2011年05月19日 09時25分49秒 | Weblog

あれから2ヶ月と少々、ブログ更新は2ヵ月半ぶりです。あの大震災後、恐らくは誰の心にも巣くってしまった無力感、鬱的な重さは、それまで描いてきた心の景色も一変させてしまいました。

私の場合、今年に入ってからどうにも疲労感や無気力が頭をもたげ、すると周りでもロクなことが起きない、なぜだろう?イヤだなぁ…との思いが膨らんでいった時、あの地震が起きました。銀座「月夜の仔猫」和江マダムの誕生日でFK出番のその日は祝和江バースデイライブとして大いに盛り上げる予定でしたが、すべてはNGとなり、その後札幌「銀巴里」に行くまで殆どのライブは中止。

少しずつ心に期するものが湧き上がって、銀巴里から戻った時「歌の原点に帰ろう」という思いが決定的となりました。「銀巴里」では、本当に歌を聞きたい人が、こっちが無理をして声を掛けなくても集まってきて心から歌を楽しみ、70才になるマスターを慕う人も多く、ライブ中は黙々と出演者をサポートするスタッフたちとの合間のおしゃべりも楽しげ…当たり前のようなこの光景こそがライブの原点、45年の歴史の深みだけではない大事なものを改めて痛感。私は東京で何をしてきたのだろう……??

様々な葛藤を重ねる中季節は着実に変わり、5月の風が吹く頃ようやく心の重い扉の蝶番も軽くなり出し、冬の間寒さで関節を痛めるのが怖くて控えていたウォーキングも再開。するとまあ、本当にこの世は“春”なのです。何があっても春はやってくる、どうしてそんなにも健気に咲くの?と惚れ惚れするほどあちこちでこの様に見事な花々や鮮やかな新緑を見せてくれます。

とにかく、遅まきながら春のスタートです。


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