北陸は福井県あわら市の古刹(一応)、浄土真宗大谷派、香月山・永臨寺。
この寺に、先日10/13朝、素晴らしい晴天の下、40年ぶりに花嫁がやってきました。寺道(てらみち)と呼ばれる参道で車から降り…
花婿関係者や近所の方々に出迎えられ、石段を上がって…
式台と呼ばれる本堂脇の“玄関”からいよいよ花婿の家に入る時、両家の水を杯に注いで飲み干してから器を割る、かわらけ割り=合わせ水の儀なるものを行います。嫁ぎ先から二度と戻らないという、北陸等に伝わる儀式です。
阿弥陀如来や浄土真宗開祖・親鸞を奉る内陣もカラフルに化粧され…
仏前結婚式らしく、勤行や念珠授与、焼香等の後、いわゆる三々九度に当たる式杯が行われましたが、神前では巫女がする注ぎ役を新郎の甥に当たる小学5年と3年(陰で見えませんが)の男子2名が、このように頑張りました。40年前の現住職婚礼の際は、まだ若かった従姉妹にあたる姉妹が振袖姿で華やかにお役を務めた前例があるので、誰に依頼するか悩んだようですが、身近な男の子というのも微笑ましく、和やかな雰囲気となりました。
一通りお式を終え、写真撮影の準備で周りは慌しい中ホッとする二人。花嫁は、関西で新郎が仏教と関係のない普通の大学に通っていた頃、同じサークルに所属していたそうで、約1年前その仲間の結婚式で再会、意気投合したとのこと
とはいえ、仏教系の大学院に再入学、次男ながら寺を継ぐことが決まっていた彼、寺とは何のご縁もなく、生まれ故郷・博多という遥かな土地でキャリアウーマンとなっていた彼女との間で、どれほどに温かい、いや、熱い交流、いわゆる遠距離恋愛を重ねたとしても、よくぞ決心をしてくれたものと、改めて感じ入った次第です
さて、いくら寺へ嫁ぐからといって、仏式だけでは花嫁が可哀そう。もちろん、芦原温泉のホテルを借り切って、午後は以下のように華やかな披露宴が繰り広げられました。
もちろん、後方にこのようなステージがありますし、私からお祝いの歌をたっぷりお贈りしたのは言うまでもありません
我が実家・永臨寺一大イベント顛末記でした