相台万朗Sodaiブログ

和歌山からきて今は千葉県人に、東京銀座でウエスタンバンジョーの店を36年間やらせていただき、もっかしたずみしてます。

風が吹けば桶屋が儲かる (連載―412)

2022年07月22日 | 経験・体験
紀州に住んでいた頃(60年前)は、台風がよく来た。
 瓦屋根で、紐を引っ張れば屋根が開き、光が射す、昔ながらの釜戸も懐かしい。もう古い家だった。

 台風が来るたびに納戸(ナンド・狭くて薄暗い物置き)の戸がはずれ懸命に支えていた記憶がある。

 伊勢湾台風(いせわんたいふう)
の、1959年9月26日。
どでかい台風が和歌山の最南端の潮岬(しおのみさき)に上陸して三重、愛知、東海地方に被害をもたらし、死者行方不明者、約5000名の甚大な被害を出し歴史に残る台風となった。

 子供心に、紀伊水道を抜けられたら更に和歌山の被害は凄かったろう。

台風の渦巻きが左周りで台風の右側が雨風が強い。これも毎年上陸する台風が教えてくれた。

 台風も最近は九州地方に上陸することが多くなった。
いつからだろうか、気象予報士も「想定外」という言葉を連発するようになり、
線状降水帯と耳慣れないものがレーザーに映し出された。
 
降水量も「今まで経験したことのない」現象だ。
 東北大震災の津波には「想定外」だ。
Youtubeで実際の映像を見たが。津波の発生が「想定外」で口を開けているうちに通り過ぎていた。

 誰かの言葉に「お墓に避難」する。と聞いた。

 何を言っているのだろうと思ったが、お墓は先祖を祭っているとこなのに理解できなかった。

そうか、お墓にまで、借金とりが飛んでこないだろう、ということか。

 過去に経験したことがなかった自然は恐ろしい。

予報士のプロが予報もつかない「想定外」が、起こるようだ。  

コロナの影響で、人と人とのまじわりも薄くなり、過去に経験したことのない現象が起きるかもしれないと個人的に心配している。

自然現象の「想定外」は、今後も起こる可能性があるだろう。
人の心の「想定外」が起こらないとも限らない。

「風が吹けば桶屋が儲かる」と江戸時代の町人文学のことわざらしいが,こじつけで、まわりまわって桶屋が儲かる話だ。

風が吹いたら土ほこりがたち、ほこりが目に入り盲人が増える。 
盲人が増えれば三味線の需要が増え、猫が減る。
猫が減ればネズミが増える。ネズミが増えれば桶をかじる。
だから、風が吹けば桶屋が儲かる。ということわざのようだ。落語でも聴いた。

ネズミじゃなくて、人が増えれば希薄にもなりがちで、人の心にも「想定外」が起こるかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする