今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

MSSローテーション

2010-08-29 12:20:55 | 家庭医療
すっかり情報発信がTwitterとFacebookにかたよってしまい、ブログの更新がひさしぶりになってしまいました

今月はMSSローテーションです

MSS
とはMedical Subspecialtyの略です 

要するに他科の外来をいくつか回るという外来ローテーションです

スケジュールは以下の通り 

             午前                午後            夜間

月曜日  神経内科外来         家庭医外来 
火曜日  内分泌内科外来       循環器内科外来 
水曜日  カンファレンス       眼科外来 
    FMB (お産当直) 
木曜日  直明け休み 
金曜日  耳鼻科外来      家庭医外来 

そして各外来の簡単な説明です

神経内科外来 

グループ診療をしている開業神経内科医につきます 

パーキンソン、頭痛、不眠、脳梗塞後遺症、認知症、
MSなどの患者さんを診ます 

大変ゆっくりとしたペースの診療です 

日米の違いを垣間みることができ興味深い経験でした 


内分泌内科外来 

チェルシーのクリニックに、週
1回来てくれている大学内分泌の先生につきます 

糖尿病、甲状腺疾患が主 

インスリン注射の部位を必ずチェックするなど 

家庭医指導医とは普段話題に上らない注意点がためになります 


循環器内科外来 

昔循環器をやっていたので医学的にはあまり学びがありませんが

日米の違いを垣間みることができて、良い経験になりました  


眼科外来 

大学の先生ですが、眼科センターではなく市内のサテライトクリニックでの診療です 

その意味では眼科医の
common diseaseを多く診ることができました

眼瞼炎の患者さんが多いのが割と大きな発見でした 


耳鼻科外来 

大学の耳鼻科外来なので正直
common diseaseではありません 

主につくのが頭頸部癌担当の先生 

他に耳を専門とする先生にもついたのでそれなりにバリエーションがありましたが 

正直、大学病院外でローテーションしたいところです