去年か一昨年に、両親が年を取ってしまったことをここに書いた
今読み返してみると、その当時の私はその事に少し戸惑っていたように思う
最近では、母の認知症もジワジワと進行しつつある事も
大きく動揺せずに受け止められる
少し哀しくはあるけれど。
父の頭は、相変わらずシッカリしてはいるが
あれほど身綺麗にしていた彼が
今では髭も剃らず、だらしない部屋着のまま
出かけたりする。
栄枯盛衰と言うほどの立派な両親ではないけれど
人が歳をとると言うことは、きっとこういう事なんだろうと思う
ただ生きていくだけでも、きっと闘いなんだろう
歳を取って、体力がなくなり
それによって、気力も減退する事で
闘えなくなるのだろう
同じ血を分けた娘である私は
何歳くらいまで闘い続ける事が出来るだろう
最近の私は、２０歳になった娘の日々の生活を
27年前の両親の視点で見つめる事がある。
あの日彼らは、若い盛りの娘を
こんな風に眩く、こんな風に危なげに見つめていたのかと。
更に40年後、私はどんな視点で一人娘を見つめるのだろう
幸い中年になって、ヨガとその哲学に出会った。
もしも、後40年生きられたら
私なりのヨガの鍛錬の先に
迫り来る老いにも、慌ても嘆きも諦めもせず
悠然と生きている老婆でありたい
日々老いてゆく両親は、そんな事を私に教えてくれる。