Mrs.ベリーのVeryな一日

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草花とよばれた少女

2007年01月02日 14時48分14秒 | ベリーの感想文(本・映画)
草花とよばれた少女

白水社

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天気     朝のうちはひるから

シンシア・カドハタ 著 : 草花とよばれた少女
を、読みました。

お話しは第二次世界大戦が始まろうとする
アメリカ西海岸の、小さな町からはじまります。
花農家で暮らしている、日系人スミコは12歳。
初めてお友達のお誕生日パーティーにお呼ばれして
大喜びしますが、元来マイノリティーである日系人。
日本人排斥の気運が高まる中、楽しみにしていたパーティーは
暗い思い出のひとつに変わります。

決して裕福ではないアメリカのニッケイと呼ばれる
人々の中で、スミコは両親を失いながらも、ひょうきんな祖父や
優しい伯父夫婦と従兄弟達、そして大切な弟と
大好きな花を育てながら暮らしていましたが
世界を巻き込んだ戦争は、ニッケイの生活のすべてを
根こそぎ奪い取ってしまいます。

時代に翻弄されながらも、人の心を持ち続けようとした
一人の女の子の目から見た物語です。
日系人の若者が、家族と日系人社会を守る為
アメリカ合衆国に誓いを立てて、戦場に赴くシーンは
とても切なくなりました。
全ては未来の為。アメリカに渡った日本人の末裔の
彼らのカタチフロンティアスピリットを感じました。