映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(季節の便り)「桃園の巻」②

2006-05-02 00:03:03 | 季節の便り
 4月25日…桃がやっと開花しました。桜はすでに盛りを過ぎて葉桜になってきました。
 桃の方が散るのが遅いような気がするので、ひょっとしたら桜よりも長持ちするかも…

 古代中国の後漢末期…乱世の時代…3人の青年が桃園に集い、義兄弟の盟約を結びます。劉備 関羽 張飛の3人です。
 漢帝の血筋を引く劉備を盟主にして3人は、衰えた漢帝を助けて乱れた天下を平和にすることを誓約するのです。
 ここから始まった壮大な歴史ドラマに、中学生だった私は魅せられたように引き込まれていきました。

 終戦時田舎の家には二人の姉や「全集』集めが趣味だった叔父が、「空襲よけ』と称してして持ち帰った本が多数ありました。
 何の娯楽のない田舎暮らしを慰めてくれたのがこれらの図書類でした。

 なんでもかんでも無差別に読みまくっていた本の中に、昔は「文学少女」?らしらしかった姉が買ったと思われる吉屋信子著『花物語」がありました。
 いろいろの花についてのエピソードを、非常に繊細でセンチメンタルな筆致で綴ったこの作品に私は凄く惹かれました。その後に姉が持ち帰ったようで手元にありませんが、今でも印象的な『少女小説」でした。

 それにしても勇壮活発な『三国志」と情緒豊かな少女趣味のエッセンスみたいな『花物語」…どう考えてもこの二つは、異質な物語でしたが…どこに接点があったのでしょうか?
 云えることは吉川『三国志」はストリーも表現もとても詩的であり、吉屋文学となにか共通するところがあったのかも判りません。
 こんな結論に到達してやっと私は落ち着くことが出来ました。
 


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