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電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

意外と重い漏電ブレーカーのレバー

2014-07-02 07:16:00 | 電気事故・故障例

この時期の電気設備の点検に時には、

 「大雨が降って電気が漏電すると、

   漏電ブレーカーが落ちます(トリップ)。

   その時には、レバーを一度下げてから、

    レバーを上に上げてください。」と説明します。

  Image

Roudenb1

 ※漏電ブレーカーのリセットは、

   レバーを下まで下げないと、

    レバーが上に上がりません。

     (切り離し用のバネを縮 めるため)

しかし、

 電流容量が大きな漏電ブレーカーの場合は、

  レバーが重くてなかなか下に下がりません。

Roudenb

  ※そう。か弱い女性の多い職場では、

     「無理?」と電話先でいいますので、

      ここは、現地に急行します。

現地に駆けつけ、

  重い漏電ブレーカーのレバーを操作して投入!

  電気が点く!・・・女性のどよめき、歓声。。。

    ちょっとしたヒーロー気分です。

Roudenb2

   たまには、いいものです。

                  ・・・・ 電管太郎【電】


割れたコンセントプラグが濡れている

2014-06-21 11:20:52 | 電気事故・故障例

電気の点検で建物を見て回る(巡視)をすると、

 看板用に電気の延長コードを伸ばしているようですが、

 コンセントプラグが割れていました。

Puragu_2

 ※確実に、漏電&感電の元になります。

   おまけに、当日は雨で雨水まで溜まっています。

 一応、営業時間外なので大元のコンセントは、

  外していますが、営業中になれば電気を繋げます。

  ⇒お客様に説明をしなくてはいけません。

一応、感電防止に絶縁テープを巻いておこう。

Puragu_1_2

漏電したり、電気火災になったりする原因は、

 意外とこんなものが多いです。

  ◆割れたり、変形したものは使わない。

  ◆外で電気を使う場合には、雨水を気にしてください。

今は梅雨時期です。

 小さなことから電気事故を防ぎましょう。

                    ・・・・ 電管太郎【電】


神経を使う停電する電気点検

2014-06-05 20:18:00 | 電気事故・故障例

高圧電気設備(6000Vで受電している設備)の電気設備は、

 基本的に年に1回は、停電させて電気設備の総点検を行います。

  これは、法律で決まっています。

停電をして、電気設備の状態を確認して復電します。

 ※時間的には、設備の大きさにもよりますが、

   おおむね1時間から3時間ほど停電します。

テナントビルなどは、

 各階のテナントさんに前もって

  「〇〇月〇〇日の〇〇時から停電しますので、よろしくお願いします。」

 停電の案内と、停電に際しての注意事項を説明いたします。

Annnai

   ◆各階全部回る場合もあり、結構しんどいです。

<注意すること>

   ★サーバー用などの常時電源が入のパソコンはシャットダウンしてください。

  ★電気的に弱い電気機器は、コンセントを抜いてください。

  ★停電中は、水が出ないです。

  ★エレベーターは使えません。

    など、説明するのも大変です。

ここまでしても、

  翌日、

  『電話器が壊れました。』

   停電した事業場から電話がかかってきます。

  【電】 :「ムムム・・・」(後処理が大変)

ちなみに、

 停電した後で壊れる電気製品ベスト3

  第3位:パソコン(いきなり電源喪失でOSが立ち上がらない)

  第2位:電気製品の電源基板(入力100V⇒弱電用電源)

        ◆全自動トイレ ◆有線放送機器 ◆エアコンの基板など

    ・・・・・そして、堂々の第1位は、

  第1位:古い自動電話交換機 (どーだ!)

     ? 色あせる程使い込んでいるのも

      しかも、そのほとんどは、メンテ契約無しの買い取り

    (せめてリース契約にすると、修理で困ることはありません。)

高圧の電気設備は、停電することを前提としております。

 また、電力会社側でも、

  状況によっては、停電も発生します。

   停電で、電気製品が壊れるとは、

    私自身も納得いかない話です。

                         ・・・・ 電管太郎【電】


古い漏電ブレーカーの誤動作に注意ヨ!

2014-05-22 06:32:26 | 電気事故・故障例

お客様から

 「漏電ブレーカーが落ちました。」と電話連絡が入りました。

電話のやり取りの中で、

 どうやらブレーカーを何度も入れ直しても入らない様です。

そこで、現地に向かいます。

 現地調査に当たって、

  ①電圧確認(動力の各相R・S・Tとも加圧確認)⇒OK

  ②ブレーカーの2次側の絶縁抵抗値の測定⇒OK

    ※まずは、回路の異常かどうかを確認します。

      ⇒回路上は問題ありません。

◆ ここで初めて漏電ブレーカーを投入します。

   ⇒投入OK! ・・・(問題は無い ??)

次に、

  漏電ブレーカーの試験ボタンを押し、

   強制的にブレーカーを動作させます。

すると、今度は漏電ブレーカーが入らなくなりました。

  ※状況の再現ができました。

<結論>

  本件は、漏電ブレーカー本体の不良と判断しました。

    漏電ブレーカーの製造年は、1982年製(32年経過)

Rouden_2

  古い漏電ブレーカーは動作不良を起こしますので、

   定期的に更新が必要と感じた案件でした。

ちなみに、

 漏電ブレーカーの中身は、

  漏電検出部分がややこしい(トランジスタ回路)ので、

   経年劣化が起きやすいです。

                     ・・・・ 電管太郎【電】

 

 


紫外線に弱いプラスティック

2014-05-13 20:21:32 | 電気事故・故障例

樹脂(プラスティック)は紫外線に弱い。

 長時間、太陽光に曝されると、変性してきます。

今回、電気設備点検で発見したのですが、

常時、窓から太陽の光に曝された高圧機器の一部ですが、

 手前の方が極端に表面が荒れています。

Sigaisen1

この部分の表面はこんな感じです。

 Sigaisen2

  白くなっています。

将来的には、高圧の絶縁性能も低下しかねないので、

 対策としては、

  太陽光に曝さないようにした方が良いようです。

  光を遮断するように対策をお願いします。

                    ・・・・ 電管太郎【電】