秋からのメッセージ

151004.sat.

秋晴れの土曜日。
新宿御苑での収穫です。
小さな木の実がそこかしこに、ころころころころ・・・。



杜鵑草（ホトトギス）、藪茗荷（ヤブミョウガ）の実、梅擬（ウメモドキ）、、、
春と違って、なかなか味のある草花を眺めながらの吟行です。



落羽松（ラクウショウ）の気根はにょっきりと、秋の陽を受けて佇み、
日本庭園の庭では鼈（すっぽんってこんな字！）も亀も鯉も、のびのびと泳ぐ。





柔らかい陽射しに映える芝生の緑の先に秋茜が舞い、
先日の強風で淋しくなった木々の枝を透かして、秋の雲が鱗を成す。



思いおもいのスタイルで、この空間を楽しむ人びとがいます。

そんな御苑をそぞろ歩いた後は、
荻窪のすぎなみ詩歌館、角川庭園・幻戯山房に場所を移しての歌会。



今回の参加者は９名でしたが、
それぞれの秋の切り取り方を垣間見て、新たな発見をする。
それが吟行の面白さであり醍醐味なのでしょうね。

さて、皆さん、どんなメッセージを今日の秋から受け取ったでしょうか？

　　きのみきのまま
　　ころころころり
　　ドングリ
　　こんがり
　　ツルリ秋色

リズムよく童謡のような軽快な作品。
目にも耳にも心地よいこんなカワイイ歌で、
代表が一席をさらってゆきました～。

　　プカプカと
　　水にまかせて
　　うらやまし
　　カメになりたい
　　秋の一日　　

同点一席がもう一首。
作者Ｋさんのお人柄そのままの素直なお歌。
水に任せるような生き方をしたいものです。

　　なむなむなむ
　　呪文でも聞こえてきそう
　　気根の神様は
　　曲がった指伸ばし
　　秋の日を透かす

拙歌です。
薄緑の落空松の実を落として、地中から現れる不思議な手。
御苑の名物でもありますが、
今回はユーモラスにとらえてみました。

その後も二次会、カラオケと続きましたが、
サモア戦に間に合うように、
(酔っ払いチャリでダッシュで帰ったのはいうまでもありません。（笑）