ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

2013秋の京都は、まず石峰寺へ

2013-11-26 02:37:31 | 美を巡る
131123.sat.

いま京都です。
誰もいない石峰寺で紅葉と五百羅漢に囲まれて、幸せ。
目的はこれからですが、
すでにすっかり満足(*^^*)
          ――この時点で11月23日(土)10:44

 

急に京都行きを決めたものの、前後の予定が詰まっていて
これは、深夜バスを使って行くしかないかな、と。
金曜日24時半に新宿を出て、明朝7時15分に京都八条口に着いたのでした。

いまどきの深夜バスは快適でしたよ。
女性専用車、3列シート、完全リクライニング、
各座席カーテンでパーテーションあり、
各都市の案内所にはパウダールームやインターネットコーナー、
シャワールームのあるところも。
そして、クレンジングセットのお土産付き。
乗ったらすぐに消灯で、どこでも睡眠の私は
京都に着くまで熟睡でした。

歌友Rさんとの待ち合わせは11時だったので、
駅でモーニングを取った後、
久しぶりに伏見の石峰寺に行くことに。
拝観時間は9時から。
それに合わせてホームに行くと、すごい人!
そうか、この土日は京都紅葉ツアーのピークなのでした。
案の定、東福寺駅で大半の客が雪崩をうつように降ります。
で、次の稲荷駅。
ここでもだいぶ降りるのですが、
ほとんどの人が伏見稲荷大社への大きな赤い鳥居に吸い込まれていくなか、
私は逆方向へ。
地元の人しかしらないような路地を歩き始めると、
記憶が蘇ってきます。
初めて来たのは6年前の11月末の遅い午後。
迷いに迷ってたどり着いた小さなお寺でした。

 

石段を登っていくと、雲のない青空に、燃えるような楓の赤が踊っています。
長崎でよく見る黄檗宗の赤い中国風の門をくぐります。
誰もいません。
拝観料を払いつつ「今は五百羅漢の撮影もスケッチも禁止なんですか?」と聞くと
若いお坊さんが
「3年位前から急に人が増えまして、柵の中に勝手に入るようになってしまったんです。
 石を積んだり、お線香で火をつけたり、毎日警察を呼ぶようになってしまって・・・。
 やむを得ず、ずべて禁止にさせてもらいました」と。
え~~~!
若冲ブームで、ここまでファンが来るようになったのはわかるけど、
そんな無茶なことしてるわけ?
自分達でわざわざ規制を作っているようなもんじゃない。馬鹿だね。
          (※というわけで、石仏の写真は2007年のときのものです。)  

  

ここには江戸後期に活躍した画家・伊藤若冲のお墓があり、
晩年、若冲が10年余の歳月をかけてこの寺で彫った石仏が並んでいます。
その数五百体あまり。
釈迦誕生を表した石仏から、来迎菩薩、出山の釈迦、十八羅漢、
説法(釈迦・文殊・普賢)、普通は一列に並ぶのになぜか3人ずつ並んだ托鉢修行、
諸羅漢座禅屈、涅槃場そして最後に数で勝負?の賽の河原まで、
五百羅漢さまたちが迎えてくれるのです。

 


落ち着く~~。
顔はほとんど崩れて苔生した一体一体の石仏を見て回り、
また戻り、眺め直し・・・なんてしていると、時が止まったよう。
山鳩の声、風が笹を揺する音、見上げると木の葉の先にわずかに見える冬空。

贅沢なひとときでした。感謝。

再来年は若冲生誕300年で、今以上のブーム到来!?
石峰寺に行くならお早めに(*^^*)
石峰寺所有のお軸は、すでに有名美術館に押さえられていれるみたいですよ。
ほとんどが初公開とのこと。

*****

石峰寺五百羅漢の日向ぼこ

若冲の筆も疼くや冬紅葉

秋の暮れ山鳩に声かけられし

ゆうるりと羅漢と語る落ち葉道

南信州的五平餅大会

2013-11-23 08:07:16 | 美味いただく
131120.thu.
オリヤマ会恒例の新米・五平餅大会。
胡桃味噌作ってます~。



本日は総勢10名。
南信州的五平餅を焼き始めて、
今年で4年目。
だいぶ上手になりましたよ。
美味しい!!

焼き方?は、飯田高校同窓生ではないけれど
すっかり馴染んだお隣のツトムさん。


タレつけすぎ~ σ^_^;

いつものシンプルサラダ、
根菜類のしょっつる煮に伊那地方特製葱だれ、
JA茅野の浅漬け、オリヤマ家の糠漬け、
他いろいろいろいろ。
そーいえばボジョレーヌーボー解禁日なのに、
なんだ?このどっぷり和食(笑)。
地元の弟さんが作ってるヤーコン焼酎も美味。

途中で、なぜか釧路の鰯の寒干し投入。



〆はおとーさん特製の鱈汁。

「アンデルセンの人物像」講演会のご案内

2013-11-20 12:59:03 | 暮らしあれこれ

講演会のご案内です。
もう来週の月曜日なので、ご予定が詰まっていらっしゃるかと思うのですが、絵本、童話好きな方、ぜひお運びください。またご興味のある方がいらっしゃれば、ご案内していいただければ幸いです。
ご参加いただけそうでしたら、こちらまでご連絡くださいませ。

   ↓

「アンデルセンの人物像について」
講師:浜島代志子
(劇団天童主宰、
読み聞かせ活動の先駆者)

美しい童話の世界の下には作家の厳しい現実が有りました。その対比を講演で語って頂けます。ふるってのご参加をお待ちします。

――――――――

生まれも育ちも悲惨、憧れの女性との結婚の夢破れ、生涯独身のアンデルセン。あれほどの境遇から抜け出して童話の父と呼ばれるほどの作品を生み出せたのはどうしてか?
アンデルセンの人生を地でいっているような作品の数々。グリムに嘲笑され、悔しい思いのアンデルセンを支えたのはデンマーク王女や恩師の娘。母への思慕。その母もアル中になってしまう。
実生活はどこまでも不幸なアンデルセン。 ど ん底を味わったアンデルセンだからこそ書けた作品の数々もご紹介します。

アンデルセンを知る良い機会です、ふるってのご参加をお待ちしています。

日時:2013年11月25日(月)
18時30分~21時(講演と懇親会)

場所:神戸大学東京六甲クラブ
(帝劇ビルB2)

講演:「アンデルセンの人物像」

講師:浜島代志子(旧姓 延原)氏
文学部国文学科昭和38年卒業。

神戸市立中学教諭(演劇部担当)、松戸市で市民による図書館の運営、おはなし会を発足、おはなしキャラバン創立、人形劇、紙芝居、絵本、絵巻物など多彩な媒体を用いておはなし実演、読書への導入の教育活動展開。

1995年劇団天童設立。ミュージカルを軸に、語り、語り芝居、人形劇などを用いて表現活動及び情操教育を展開。

現在、劇団天童代表、絵本読み語りアカデミー校長、子供を護る杉並ネットワーク最高顧問、NPO法人絵本で子育てセンター講師等

会 費:4000円(女性及び平成20年以降の卒業生は3,000円)

神戸大学東京六甲クラブ事務局  担当:野崎

〒100-0005
 千代田区丸の内3-1-1 帝劇
(帝国劇場)ビル 地下2階

 (地下鉄(東京メトロ)日比谷駅・有楽町駅B3出口すぐ、
  JR有楽町駅(山手線・京浜東北線)西側国際フォーラム口5分)

TEL:03-3211-2916
FAX:03-3211-3147
Eメール: tokyo@kobe-u.com





花形歌舞伎

2013-11-20 04:56:04 | 美を巡る
131117.sun.-2


続いて、明治座十一月花形歌舞伎。
中村獅童と沢鷹屋の面々の舞台は、
若々しい反面、軽みが目立つのは否めません。

が、右近丈の連獅子はよかった。
沢鷹屋の石橋は、
左右の板をもう一枚の板を乗せて繋いで
本当に橋に見たてるんですね。
親子獅子の毛振りが揃っているかは
ともかく、仔獅子が見せる躍動感、
親を慕う気持ちまで伝わってくるようでした。

歌舞伎十八番の内「毛抜」も
世話物「権三と助十」も獅童丈のびのび、
さんざん笑わせていただきました。



三絃楽器の系譜

2013-11-20 04:52:21 | 暮らしあれこれ
131117.sun.-1 三弦物語

伝統芸能三昧の一日。

まずは、法政大学薩埵ホールにて、
伝統芸能を鑑賞する会「三弦物語」。



中国の大三弦、ひときわ長く大きいのに
義爪をつけて五本んの指で奏でるせいか、
高音で軽やか。まるでハープのよう。

沖縄三線の爪(バチ)は水牛の角。
人差し指にはめて、独特のウチナーグチで
歌いながら弾くのが特徴。
しばらく弾いてないけど、生で聴くと
ちょっと指が疼きます。
(へへっ、こんな格好して
舞台に立ったこともあったのでした)


今夏亡くなった登川誠仁・せいぐゎー先生の
ライブを聴いて以来、久しぶりだったし、
「唐船どーい」聴きながら、思わず
カチャーシーを踊りたくなっちゃった。

次は歌舞伎音楽に欠かせない長唄・三味線、
語りものには太棹の義太夫・三味線。
そして最後は、ポップからロックまで
最近幅広く展開している津軽三味線。

大陸から伝わった三弦楽器の伝播の
面白さと
特徴を存分に味わった時間でした。




京都展のきもの

2013-11-19 14:51:00 | きものがたり
131112.tue.-3

本日見に行く「京都展」を意識したコーディネートです。



着物はベタ(無地)の大島。
ビロードで名物裂の有栖川鹿紋が織り込まれた袋帯。
龍村製正倉院文様の鼻緒の草履。
帯揚、帯締、足袋はグリーンで統一。
半襟は茶のふくれ織。

 


伊那紬のベージュとグレーの大きな縞の長羽織を羽織って。

本物の京都よりも京都展!

2013-11-19 01:10:13 | 美を巡る
131112.tue.-2

東博のシンボル、大きなユリノキの
黄色く色づいた葉に圧倒されました。




秋の庭園をそぞろ歩きましたが、
こちらは紅葉にはまだ早く、残念!
でも、本館の窓、応挙館の窓、池の窓には
それぞれの秋の空気が写り込んでいます。




千両の実の黄、赤、柊の花の白が
本日の収穫かな。



さて「京都展」です。
“京都でも見ることのできない京都”って?
入ってびっくり!
いきなり、洛中洛外図の巨大映像が目の前に。
さらに進むと、国宝・重文指定の
7作の洛中洛外図が一同に会している。
(前期後期で展示入れ替えあり)
なるほど~。こういう展示が出来るわけね。
有名な岩佐又兵衛の舟木本、
狩野永徳の上杉本の他に
室町から江戸時代に描かれた京の町。
描かせたパトロンと描いた画家の目によって、
テーマの描き分けがずいぶん違う。
金の雲で繋いでいるとはいえ、
航空写真なんかなかった時代の
絵師の想像力とその根気に脱帽。



龍安寺の石庭の巨大スクリーン。ふーん、
と思って、とりあえず見ていたら、
予想外にすごいリアル!
石庭の四季の移り変わりの4K
(フルハイビジョンの4倍)の
臨場感あふれる動画、侮れませんよ。
メトロポリタン美術館から初の里帰りという
「列子図襖」は、隙なく埋め尽くされた
洛中洛外図を見た後だったので、
金箔の余白の深みをいっそう感じる。



京都御所の「賢聖障子絵」がずらり、
二条城コーナーでは、狩野派の
豪華絢爛な障壁画を運んで
二の丸御殿黒書院の空間を再現するなど
こ、れ、で、も、か~! の
京都展でございました。

今週末、本物の京都へ行ってきまーす。


秋の上野ランチ

2013-11-19 00:55:06 | 美味いただく
131112.tue.-1

以前、着物の本を一緒に編集していた
メンバーで、きもの女子会を時々しています。
今回は、上野に集合。

電車事故で、韻松亭に遅れて駆けつけると、
ランチの花籠膳が私を待っていてくれました~。
お豆腐や蒟蒻が可愛らしい秋の顔で
籠の中にちょこんと並んでいて、
いただくのがもったいなーい。



期せずして、なんと3人共、泥大島です。
まだ寒すぎない小春日和には
しゃっきりした大島は、ちょうどいい装い。

東博の秋の庭園を歩いたあと、
「京都展」を鑑賞。外に出ると、
額縁に入れたような夕焼け!



パークサイドカフェでティータイム。
ハーブたっぷりハーブティーは
本日は売り切れでしたが、
季節のタルト&ケーキセットは
美味でした~。
もう夕飯の時間? 当然、別腹 ^_-☆





うちの、ちんあなご

2013-11-17 00:11:44 | 暮らしあれこれ
131115.fri.
近頃「ちんあなご」がブームだそうで。
今朝のNHKあさイチで、紹介されてましたね。
すみだ水族館の人気者なんですって。



なんと家庭でも飼えるとのこと。
1匹3000円ほどらしい。
お父さんそっちのけで
ちんあなごに夢中になっている母と娘の
気持ち、わかるな~(笑)

で、うちにもいますよ、ちんあなご。
マイブームは何年も前からで、
大阪の海遊館で買ってきたこの子。
下部が磁石になっているので、
普段はカーテンレールにぶら下がっています。




※水槽の写真は「ねっとで水族館」より。
http://aquamuseum.net