ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

伊香保うた旅

2016-06-03 10:57:42 | 歌を詠む
160601.wed.

バスタ新宿から9:05発草津行きのバスに乗る。
乗客の半数は70代くらいの、テニス合宿のグループ。
我々(といっても二人だけど)は、NHK学園伊香保短歌大会。

11時半に到着。
時間があるので温泉街散策を。
チンチン電車の峠の公園の前を通り、石段街へ。
しかし、人が、、、いません、、、。いいのか?(;^_^A
しかも、開いている店がほとんどない!
伊香保って、水曜日定休?

 

 

365段の石段のわきから出たので、
ちょうど半分くらいの数の石段を上って
伊香保神社にお参り。

下の道路で標高700mだったから、ここはいかほど?
風がひんやり気持ちいいい。



会場に行く前にお昼を食べたい。
でも、店がない。
水沢うどんじゃなくていいから・・・
と思ったら、足湯のわきに「そば・うどん」ののれんが!
白いピカピカの水沢うどん(たぶん)を
喉を鳴らしていただきました。

あと15分!
急いで残りの石段を下り、会場のホテル天坊へ。
5分前!セーフ!! 当日詠を出す余裕、ナシ。(笑)

 

さて、本会が始まりました。
本日、200名ほどの参加者だとか。
選者の佐佐木幸綱さん(「心の花」選者)、佐伯裕子さん(「未来」選者)、
中川佐和子さん(「未来」選者)、永田淳(「塔」選者)さんの紹介。

今回は、約2400通の応募があったとのこと。

前半は、佐伯先生と佐佐木幸綱先生の対談。
「作歌のために言葉のみつけ方」
内容が濃すぎて、あっという間の50分。
かみあっているようないないような?展開に
ときどき隣りのKさんとニヤリ。

(以下 メモ)
佐佐木先生…
昔、和歌は題詠だけだった。つまり自分以外のことを歌うということ。
昭和30年代に題詠が否定されたが、自分がNHK短歌で復活させた。
先達の歌から題の本意(ほい)を探す、それが歌を作ることにつながる。
なぜ短歌形式で詩を作るのか? 
1400年生きている詩に引き出してもらう。自分を超えたものを出す。
口に出して発音することが大事。
七七が勢いよく出ることがある。内の言葉が招き寄せられる。言葉の力を借りよう。
句切れをどこに作るかによって言葉が選ばれていく=歌の言葉が決まる=歌の呼吸がわかる
内容より言葉の張りが大事なときも。

佐伯裕子先生…
師の近藤芳美はすごく推敲をする人だった。
推敲するときに言葉を足すタイプ。
人生とは荒涼としたもの。ガサガサしたもの。
歌も同じ。言葉の肌触り言葉の意味付けを考える。
短歌は、言葉・イメージ・意味で成り立っている。
和泉式部の歌が好き。
明朗な言葉の張り、リズム、勢いで押し切る歌
オノマトペの工夫
二句切れの歌の力強さ


休憩をはさんで、表彰式と講評。
私は、佐佐伯裕子先生選で、秀歌入賞の賞状をいただきました。
中川佐和子先生選でも、佳作。
素直に嬉しい~。

 

 

<ファミレスに手話で会話する家族ゐて子の両の指なんておしゃべり>

手話の歌はたくさん出されていて、
ほとんどが、その場は静かだったという内容なのだが、
この歌は、下の句の「子の両の指なんておしゃべり」が
とてもその情景を表していて、よく観察していていいと思った、
との講評をいただいた。
これは実際に見て感じた光景を詠んだ歌だ。

4年前に五行歌でも作っている。
と思いだして、探してみたら…

  夕刻のファミレスの
  おしゃべりな家族
  話すのは指
  聞くくのは目
  なんて温かな団欒

全然ちがってました(笑)


佐伯先生は、短歌結社未来で師事し、
朝日カルチャーでも教えていただいている。

その前の週の朝カルでの会話。
私 「佐伯先生、伊香保大会の入選の通知が来ました!」
佐伯「よかったわね。だれが採ってくれたの?」(選者は4人いるので)
私 「わかりません。手話の~~~こんな歌です」
佐伯「あら、その歌採ったの、私かもしれない!(笑)
   無記名で選ぶから、全然わからないのよ~~」
   

閉会後、今晩一泊するという先輩二人を見送って、
帰りのバスまで時間があったので、再度温泉街を散策。
しかし、、、人がいないわ。
お土産を買って、
伊香保精養軒で石窯ピザと上州ポークのスペアリブ。
地ビールで乾杯。

 

  


そのあと、ホテル天坊に戻って、足湯でまったり。
ここも、人がいない。
池をながめながら、K嬢との~んびり過ごす夕ぐれの足湯。

 



無事に、バスで帰京。
充実の、伊香保温泉日帰りの旅でした。

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