「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

やはり前を向くしかないのか

2012年07月04日 | Monologue & Essay
  介護というのは何がおこるかわからないところがあって、少し前向きになって一歩を踏み出そうとすると、すぐにどこからか見えざる手がはたらいて、後ろへ引きずり倒される。その繰り返しだ。
  しかしだからといって、その場にうずくまることもまた苦行であり、後ろを見てもおぼつかない足取りの跡を目にするだけである。
  そうであれば、シジフォスの神話にも似た行為であろうとも、やはり前を向くしかないのだろうか。いまこころの煉獄から抜け出せずとも、わずかに光る灯の下に、ささやかな未来の可能性くらいは夢見ることができるかもしれない・・・。

  

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